新年あけて既に半月が経過しました。そろそろ正月ボケも抜けきって、仕事にてんやわんやとしている頃ではないでしょうか。
年末年始はゆっくり時間がもてたものの、最近では仕事の行き帰りしか時間がない!とお嘆きのあなた!本稿では通勤電車の読書にうってつけな電子書籍化された作品の中から、今30代・40代の男性にちょっとお勧めしたいゴルフ・政治マンガをご紹介。
■『新上ってなンボ!! 太一よ泣くな』原作:小池一夫 画:叶精作
まず一つ目は、20年以上連載されたゴルフマンガの金字塔。その規模たるや3部作全58巻の長編です。
1部は、一部上場の会社を辞め、家族を捨て、すべてを断ち切ってプロゴルファーを目指す男・前野金蔵のハードボイルド・ゴルフストーリーになっており、2部と3部は非力でチビでメガネという、およそ漫画の主人公らしからぬ設定の主人公、川端太一が、肉体的ハンディゆえに「羅綾」「ブレーキボール」「カリフォルニアターン」等、様々な技を身につけ成長していく本格ゴルフストーリーです。
1部と2部3部でガラリと内容かわります。今回筆者的にオススメは主役の2部3部の主人公川端太一のストーリーなので、2部から読み始めてもいいかもしれません。
ゴルフの知識やテクニックもふんだんに盛り込まれていて作者のゴルフへの深い造詣がうかがい知れます。
非常に勉強になる本格ゴルフ漫画なのですが、何よりヒューマンストーリーとしての深さがすごい!
とにかく泣けます。読了までに10回以上泣いたかもしれません。太一の真っ直ぐさに泣き、太一と妻八重との夫婦愛に泣き、太一が出会う人達の優しさに泣き通しなことは間違いなしです。
ゴルフをやる人、やらない人も必見です。是非この漫画は読んでいただきたいと思います。
画像提供:マンガ読破! http://dokuha.net/contents/agatte
■『どっかん』原作:滝直毅 作画:能田茂
そして二つ目は、『サラリーマン金太郎』『俺の空』で世の中にブームを巻き起こした本宮ひろ志プロデュースの政治マンガです。
主人公であるメジャーリーガー天河良平は突然球界からの引退を表明し、出身地である千葉県の南房市市長選に立候補するという破天荒ストーリーから始まります。
疲弊し、硬直化した地方行政から、原発問題、警察の腐敗と天下り、日本の未来を作るためのカジノ行政と、あらゆる政治に殴りこみをかける主人公がとにかく痛快、豪快です。
構造改革の実現に向けて常人には想像もつかないような政策を次々と提案・実行していく姿は、いまの日本の政治の閉塞感を吹き飛ばすような爽快感を与えてくれるのは間違いありません。
「所詮 日本って国は上から下まで自分の握った権力に応じてそれなりの甘い汁を吸っている国だ…こんな国はぶっこわすに限る! どっかーん! となぁ!」
主人公の天河はそう言って本当に政治を、日本の経済そのものを壊して立て直していきます。アベノミクスと言いながらも増税の負担や円安といった不況ムードに疑問を感じてしまう今こそ必見のマンガです。
画像提供:マンガ読破! http://dokuha.net/contents/dokkan