おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

今じゃハレンチすぎて使えない!『おぼっちゃまくん』復活で振り返る「茶魔語」の数々

 小学館・月刊コロコロコミックで1986年から1994年に掲載された、小林よしのりさんのマンガ『おぼっちゃまくん』が、不定期刊のマンガ雑誌・コロコロアニキ6号(7月発売)に完全新作を掲載するそうです。3月15日発売の5号誌面にて発表されました。

  • 【関連:『おぼっちゃまくん』のDVDボックスが発売になったぶぁ~~~い!うれちんこ♪】

    『おぼっちゃまくん』DVDボックスパッケージ画像。

     筆者はドストライクの世代なので当時のことをよく覚えていますが、掲載誌のコロコロコミックは全盛の時代。 小学生男子なら誰もが毎月読む雑誌で、買わない子は買った子にかりて回し読みしたりしていました。

     ちょうど同時期には2006年に逝去された徳田ザウルスさんの『ダッシュ!四駆郎』も掲載されていた頃ですので、コロコロコミック片手にミニ四駆やファミコンで遊びつつ、『ビックリマンチョコ』を食べてシールの絵柄に一喜一憂する。毎日、放課後には兄お下がりの「多段変速自転車」にまたがって友達の家にかけつけ、5~6人ほどでワイワイがやがや……そんな風にして過ごしていました。なかなか当時の子供達は忙しかったのです。

     そんな中おぼっちゃまくんが1989年にアニメ化されます。男の子の間では既に強く支持されていましたが、アニメ放送により女の子も巻き込んでの一大ブームが発生。主人公の御坊茶魔が発する「茶魔語」を使って「おはヨーグルト」「ありがたまきん!」なーんて風に挨拶も交わされていたのです。子供って下ネタ大好きですからね。茶魔語を使うだけで皆が笑い出す。そんな魔法みたいな言葉でした。

     勿論それに怒ったのは一部の親達。そりゃそうですよね、男の子から女の子まで「ともだちんこーー!!」なんて大声で叫んでいるわけですから。
    ちなみに作品の性質としては、ここまでで既にお察しの通り「下ネタ満載」の作品。おかげでPTAからは熱視線を送られることになり「子供に見せたくない番組」では常に上位をキープ。再放送の時には、放送禁止の回が出るなど色々とその後も物議を醸した作品です。

     さて、そんな当時の子供達を魅了した「茶魔語」。覚えている限りのものを最後に紹介してみようと思います。大人になってみると確かに、当時の親たちが嫌がったのもわかります。中には相手の手首をつかみ自分の股間を触らせ使うものもあったので……。でもだからこそ子供の時には楽しかったんですよね。
    今じゃ街中で作法含め絶対使うことはできませんが、同世代にとっては、見るだけで当時のわくわく感を思い起こさせてくれるのではないでしょうか。

    ▼挨拶

    ・あけまちんこおめでたまきん =新年の挨拶
    ・おはヨーグルト =朝の挨拶
    ・こんにチワワ =昼の挨拶
    ・こんにちわんこそば =昼の挨拶
    ・こんばんワイン =夜の挨拶
    ・おめでたまきん =おめでとうの意
    ・いただきマッシュルーム =いただきますの意
    ・ともだちんこ =友達に対する挨拶の一種

    ▼感謝を伝える時や嬉しい時

    ・ありがトマト =ありがとうの意
    ・ありがたまきん =ありがとうの意
    ・うれちんこありがたまきん =嬉しいとお礼がセットになった言葉
    ・だいすきんたま =大好きの意

    ▼謝罪の言葉

    ・すいま千円 =謝罪の意 
    ・ゆるしてクリンチ =許しを求める言葉

    ▼助けを求める時、恐怖を感じた時

    ・おそろしっこ =恐怖を感じたときに発する言葉
    ・たすけてんどん =たすけての意

    ▼その他

    ・なるほロケット =関心したときに発する言葉
    ・わかりま千円 =わからないの意。すっとぼける時にも使用可
    ・どぼちて? =どうしての意。鼻水を伸ばしながら使用する
    ・いいキミぶぁい =いいきみの意
    ・いいなけつ= いいなづけの意

    (文:HideI)

    あわせて読みたい関連記事
  • インドで「おぼっちゃまくん」が大人気に→熱きリクエスト受けて新作の制作決定
    アニメ/マンガ, 放送・配信

    インドで「おぼっちゃまくん」が大人気に→熱きリクエスト受けて新作の制作決定

  • 「友だちんこ祭り」開催
    アニメ/マンガ, 放送・配信

    おぼっちゃまくん「友だちんこ祭り」が開催されるぶぁい!公式YouTubeにて特別…

  • 「岩谷時子賞」授与式
    エンタメ, 芸能人

    第12回「岩谷時子賞」授賞式が開催 受賞者のコメントや歌声をリアルタイムで無料生…

  • 昨今のコンテンツは「使い捨て」が蔓延。ホラー漫画家・洋介犬が危惧する「コンテンツ消費速度のインフレ化」。
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    昨今のコンテンツは「使い捨て」が蔓延 ホラー漫画家・洋介犬が危惧する「エンタメ消…

  • 岩谷時子賞
    エンタメ, 芸能人

    第11回「岩谷時子賞」授賞式が初のオンライン配信 10月5日12時より公開

  • エンタメ, 舞台

    新たな版元募集中!2.5次元舞台などで活躍する若手俳優の声を伝えるおーちようこさ…

  • ニュース・話題

    「おぼっちゃまくん」の完全新作連載がはじまるぶわぁい!!! ともだ!(以下自重

  • アニメ/マンガ, 商品・グッズ

    コロコロ卒業生に贈る! 『おぼっちゃまくん』『つるピカハゲ丸』などのドンジャラ登…

  • TV・ドラマ, エンタメ

    『逃げ恥』次週は原作者も大注目の「あのエピソード」 ファンのメンタルは耐えられる…

  • エンタメ, 音楽・映像

    天使レディビア新曲とMV制作費をクラウドファンディングにて募集 リターンに着用衣…

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 「シテの花」作者が続報投稿 前担当の不備めぐり編集部と協議、認識を整理
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    「シテの花」作者が続報投稿 前担当の不備めぐり編集部と協議、認識を整理

  • 松山ケンイチ「誰も傷つけない悪口選手権」を開始 SNS時代に投げかける新たな試み
    エンタメ, 芸能人

    松山ケンイチ「誰も傷つけない悪口選手権」を開始 SNS時代に投げかける新たな試み…

  • 悔しさと葛藤を語った「シテの花」作者 掲載順問題が大きな反響呼ぶ
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    悔しさと葛藤を語った「シテの花」作者 掲載順問題が大きな反響呼ぶ

  • 11月17日からの平日限定で、「かっぱの挑戦 感謝祭」をスタート
    イベント・キャンペーン, 経済

    かっぱ寿司、おにぎりとかけうどんが平日限定で各82円に 「かっぱの挑戦 感謝祭」…

  • 「ウォーキング・デッド」特化オークションが初開催 総額3億円超の落札集まる
    エンタメ, 映画

    「ウォーキング・デッド」特化オークションが初開催 総額3億円超の落札集まる

  • ヤマト運輸、「当日配送サービス」開始 同一都道府県内運賃も新設
    企業・サービス, 経済

    ヤマト運輸、「当日配送サービス」開始 同一都道府県内運賃も新設

  • トピックス

    1. 汗冷え対策は「ヒートテックの下にエアリズム」 ユニクロ公式発の裏ワザが再び話題

      汗冷え対策は「ヒートテックの下にエアリズム」 ユニクロ公式発の裏ワザが再び話題

      屋内と屋外で寒暖差が大きく、着る服に悩みがちなこの季節、SNS上で「エアリズムの上にヒートテックを着…
    2. 「ドラクエ7リメイク」にキーファ再会エピソード追加 衝撃展開にSNSでは「恨み節」も

      「ドラクエ7リメイク」にキーファ再会エピソード追加 衝撃展開にSNSでは「恨み節」も

      2025年11月12日午前7時に配信された「State of Play 日本」にて、「ドラゴンクエス…
    3. アカウント1の投稿

      【前編】それでも私は、書くことを選んだ―― Temu不審アカウントに挑んだ無名記者の記録

      ある日の調査作業の過程で、SNS「X」上において、急成長中の越境EC大手「Temu」のサポート担当を…

    編集部おすすめ

    1. 「シテの花」作者が続報投稿 前担当の不備めぐり編集部と協議、認識を整理

      「シテの花」作者が続報投稿 前担当の不備めぐり編集部と協議、認識を整理

      小学館「週刊少年サンデー」で連載中の漫画「シテの花 -能楽師・葉賀琥太朗の咲き方-」の作者・壱原ちぐささんが11月18日18時、新たな投稿を…
    2. 松山ケンイチ「誰も傷つけない悪口選手権」を開始 SNS時代に投げかける新たな試み

      松山ケンイチ「誰も傷つけない悪口選手権」を開始 SNS時代に投げかける新たな試み

      俳優の松山ケンイチさんが11月17日、自身のXアカウント「松山ケンイチ(@K_Matsuyama2023)」でユーモア企画「誰も傷つけない悪…
    3. 悔しさと葛藤を語った「シテの花」作者 掲載順問題が大きな反響呼ぶ

      悔しさと葛藤を語った「シテの花」作者 掲載順問題が大きな反響呼ぶ

      小学館「週刊少年サンデー」で連載中の漫画「シテの花 -能楽師・葉賀琥太朗の咲き方-」の作者・壱原ちぐささんが11月17日、作品の掲載順に関す…
    4. 今年もやってきた“本番環境の事故録” Qiitaの「やらかしアドベントカレンダー2025」開幕

      本番環境などでの失敗談が集結 Qiitaの「やらかしアドベントカレンダー2025」開幕

      稼働中のサーバーでの作業ミスによるトラブルの顛末をつづる「本番環境などでやらかしちゃった人 Advent Calendar 2025」が12…
    5. 床掃除はおまかせ!「モップ機能つき生ルンバ」と化すビションフリーゼがかわいい

      床掃除はおまかせ!「モップ機能つき生ルンバ」と化すビションフリーゼがかわいい

      頭をぐりぐり動かしながら、床の上を滑っていく1匹のワンちゃん。飼い主さんが「モップ機能つき生ルンバ」と呼ぶビションフリーゼ・せとくんの動画が…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト