1月に放送開始したNHK大河ドラマ『花燃ゆ』。井上真央主演で、沢山のイケメン俳優が登場すると放送前は話題になりましたが、蓋を開けると「面白くない」「視聴率惨敗」と今度は悪い方で話題に。
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しかし、大河ドラマは毎週欠かさず録画までして隅々観ている筆者は、この話題に「はてな?」と感じました。なぜならば、今のところ「面白い」と観ているからです。
こうして褒めると「ステマか!」「NHKに金もらってんのか?」という声が聞こえてきそうですね。先に書いておきますが、NHKさんとは集金の人に会う程度で、記事では一切関わりありません。純粋に思ったことを書いているだけです。
今回の『花燃ゆ』視聴率惨敗については、数字で出ているデータなので報道される通り、歴代よりも悪いのは確かでしょう。
しかし、内容自体はこれまでの大河よりも、恋愛エピソードも交えライトな感じに描かれており、大河に馴染みのない人達、特に若い世代や女性の興味を惹く工夫がされています。また、幕末の中でも特に説明が難しい長州の人達のエピソードや背景を、「よくまぁ、ここまでかみ砕いたな」と感心するぐらい分かりやすく描いていて、歴史を知らない人でもストーリーに置き去りにされない工夫もされていています。
ところが従来の大河ファン、歴史ファンの人達からは、序盤の恋愛エピソードが目立つためか、いろいろかみ砕きすぎたせいか「歴史軽視」「面白くない」という烙印を強くおされている様子。
そしてこうした意見がネットのまとめサイトや、一部で報道され、観たことない人にまで「面白くない大河」として認知されつつあるようです。
ちなみに、どんな批判があるのかネットで軽く調べてみましたが、目立つのは批判を紹介した記事ばかり。
もちろんそうした批判記事には、批判のコメントが多数集まっています。
他にも個人の声が拾いやすいTwitterで『花燃ゆ』で調べてみました。
たしかに、批判の声はありますが、Twitterの場合では、対し「面白い」「花燃ゆ面白くないって言われてるけど面白いと思う」といった意見も同程度あり、どちらかに偏っているという訳ではない様子。
単に観る人によって「面白い面白くない」がハッキリ分かれる作品というだけのような気がします。
個人的にはこの論争、『仮面ライダー』の新シリーズスタート時に巻き起こる、新ライダー批判に似ている気がします。
仮面ライダーは昭和から長く続くシリーズ。そのため、ファン層も広く、特に昭和ライダーファンにとっては『平成ライダー』はライダーと認めたくない存在と言われています。
平成ライダーファンにおいても、旧作で気に入ったものがある人にとっては、新ライダーには違和感を感じることも多いようで、毎年新ライダーが発表される度に「これじゃない!」「ださい!」と新ライダー達は言われ続け、始まったら始まったで序盤でストーリーがまだ本格化しない時期は「面白くない」と言われ続けているのです。
でも最終回あたりでは、これも毎年恒例「まだ終わらないでーーー」と言われています。
この『花燃ゆ』が最後に「まだ終わらないでーーー」と言われるかは、今の時点わかりませんが、この1年放送するうちに、もしかするとそんな作品になるのかも?しれません。
※画像:NHK『花燃ゆ』公式サイトより。