マンガに登場する料理って、読んでるだけでどうしてもああ食べたくなるんでしょうね。味が想像できず、つい好奇心で作ってみると想像以上に美味しいものがあったりします。
そんなマンガ飯の中で、「これは美味しかった!」というものを今回ご紹介。

作品は、安倍夜郎さんのマンガ『深夜食堂』。この5巻に登場した、「コンビーフ茶漬け」がお勧めしたいくらい絶品なんです。

登場話は第62夜の「缶詰」。少女マンガ家の月森ほたるが「コンビーフ炒めに目玉焼きのっけたの」と最初注文。まずはコンビーフを卵の黄身に絡めて食べ、残ったコンビーフにちょっと多めに醤油をかけて茶漬けにするとうまいと紹介されています。

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(コンビーフ炒めに目玉焼きのっけたの)

(コンビーフ炒めに目玉焼きのっけたの)

■再現してみた

コンビーフをフライパンでさっと炒めたあと、その上に半熟目玉焼きをのっけます。添え物はマンガを読む限りはキャベツの千切りかしら?と想像しつつ用意してみました。あとはプチトマトを2個のっけるだけ。
プチトマトがちょっと長いですが、おおよそはマンガに登場する「コンビーフ炒めに目玉焼きのっけたの」になったと思います。

(コンビーフに黄身をたらしていただく)

(コンビーフに黄身をたらしていただく)

ちょっと話がそれますが、このコンビーフ茶漬け。数年前に初めてつくったのですが、あまりに美味しくてこれまで何度もリピートしています。
コンビーフに卵の黄身を絡めてつまみつつ、ビールをちびちび。日本酒にも合います。ほどよく飲んだところで、お茶漬けに。というパターン。最近では締めを楽しむために作っているようなところもあるほど気に入ってるメニューです。

■テールスープに近いお味

さて、話を戻しますが、目玉焼きを食べつつ残しておいたコンビーフを温かいご飯の上にのっけます。その上からぐつぐつに沸いたお湯を注ぎ、醤油を「ちょっと多め」にかければ「コンビーフ茶漬け」の完成。
食べる前にお箸でコンビーフをほぐしてください。見た目はあまりよくありませんが、コンビーフから美味しいエキスが出てきますから。

(沸かし立てのお湯でやってください)

(沸かし立てのお湯でやってください)

で、お味はというと、深みはあるけど思いの外あっさりしていて、韓国料理のテールスープに近い感じ。好みでわさびや海苔をトッピングしてもよさそうです。
飲んだ後でも、さらっといただけるので、もしよろしければ今晩のつまみにでもぜひお試しを。

(見た目は悪いけど美味しいです。)

(見た目は悪いけど美味しいです。)

▼参考
安倍夜郎さん『深夜食堂』5巻(小学館)

(文:栗田まり子)