45年間ビフテキはビーフステーキの略だと思っていた。
本当は「bifteck(ビフテック)」という「ステーキ」を意味するフランス語だ。――
このツイートがTwitter上で5000RTを超えるほど話題になっています。投稿者はYouTube よっちんチャンネルを運営するよっちんさん(@yocwitter)。
ツイートには同じく誤解していたという人の声が多くよせられ、注目されている状態です。
■「ビフテキ」は昭和の子供にとっておご馳走の日
「ビフテキ」という言葉は今ではあまり使わない死語となりつつありますが、昭和世代の人たちにとっては「ステーキ」を指す言葉。ちなみにタイトルの「そんなバナナ!」も今や死語の一つだと思います。
そしてお母さんが「今晩はビフテキよ!」なんて言う日は、お父さんのお給料日か、何か特別な日だと決まっていました。
そのため、当時の子供達にとってビフテキはすき焼きに並ぶ「ご馳走」という意味もあったような気がします。
■フランス語以外にも、イタリア語由来説もある
さて、そのビフテキ。よっちんさんが言うように、フランス語でステーキを指すビフテックが由来とよく言われていますが、「Beefsteak(ビーフステーキ)」の略だと考えている人も多くいます。
念のため調べてみたところ、日本ハムの『なるほどコラム』ではフランス語由来説が「有力」という言い方で紹介されていました。
さらに、全農の『おにくだいすき!ゼウシくん』のサイトでは、上記の説に加え、イタリア語の「Bistecca(ビステッカ)」の方が日本のビフテキの語源に近いのではないかと紹介しています。こちらの語源は英語の「ビーフステーキ」が訛ってビステッカになったという説があるそうです。
そして最有力とされるフランス語「ビフテック」の語源はというと、ウィクショナリー日本語版に英語の「ビーフステーキ」と書かれています。結局はどちらも「ビーフステーキ」が影響しているみたいですね。
そう考えると、日本語のビフテキもビーフステーキが訛った。位に考えてもいいのかしら?とも思っちゃいました。
(文:宮崎美和子)