大人気知育菓子の「ねるねるねるね」がゼリードリンクになった「ねるねるねるねゼリードリンク」が7月29日から、一部店舗を除く全国のファミリーマートで販売されています。
2024年の発売時に予想を上回る反響を受け、今回めでたく再販となった本商品。子どものころに「ねるねるねるね」に夢中になった記憶を思い出しながら、実際に飲んでみました。
■ 昨年の大反響を受け再販!別添えの袋で味が変わる「ねるねるねるねゼリードリンク」
「ねるねるねるね」は粉と水を混ぜることで色が変わったり、膨らんだりといった“化学実験”のような体験ができるロングセラー商品。1986年に「子どもの泥んこ遊び」から着想を得て生まれ、2026年には誕生40周年を迎えます。
ふわふわもこもこした独特の食感と、自分で考えながら食べ進めていく体験的な楽しみ方に、子どものころに夢中になった人もきっと多いはず。筆者ももちろんそのうちの1人です。
今回ファミリーマートで購入した「ねるねるねるねゼリードリンク」は、ドーム型の外蓋がついたカップ容器で販売。価格は税込み298円です。
パッケージには「ねるねるねるね」のファンシーさあふれるデザインがあしらわれています。
ドリンクタイプとはいえ、「ねるねるねるね」の看板を背負っているからには、もちろん“知育菓子”としての側面も健在。
最初はソーダ味のドリンクとして楽しみ、次に別添えの粉をいれることでぶどう味のドリンクとしても楽しむことができるようになっています。
早速上部のドーム型の外蓋を外すと、中に入っていたのは2種類の粉。1つがソーダ味をぶどう味に変える「ねるねるのもと」、もう1つがぶどう味からさらに美味しく変化させる「シュワシュワパウダー」。
一体どんな風に味や見た目が変わっていくのか……飲む前からワクワクしてきます。今の筆者の心は8歳児です。こんなの絶対に楽しいやつじゃないの。
■ まずは何も入れずにそのまま飲むも……これはゼリー、ドリンク……か?
内蓋には作り方が書いてあり、飲む前にまず「上下に10回ほどふってね」とのこと。言われたとおりにしっかり振ってから、内蓋を開けます。
カップの中身は少し暗い色合いのブルー。顔を近づけると、ものすごく駄菓子感のあるソーダの香りがしました。
付属のストローを使って、まずはひと口飲んでみます。
……ん?……なんだ、これ……。かなり不思議な飲み応えが舌の上に広がりました。商品名は「ねるねるねるねゼリードリンク」ですが、ひと口飲んだ印象は「これは、ゼリー……なのか?」です。
市販のゼリードリンクを想像して飲むと、食感の違いにかなり違和感が残ります。
ゼリーというよりは、かなり「とろみのついた炭酸抜きソーダ」といったところ。
何口か飲んでみると奥の方に「ゼリーらしき欠片」のような気配を感じることはできますが、「ゼリードリンク」としてはやや寂しさが残る飲み心地です。
味は香りから想像した通りの、駄菓子感が強いソーダ味。この味と上記の飲み心地が合わさると、かなり人を選ぶ味になっているかもしれません。
■ 真価を発揮するのは別添えの粉を投入してから?「ねるねるのもと」で味変した結果
いや、しかし「ねるねるねるねゼリードリンク」が真価を発揮するのは、別添えの粉を投入してからのはず。
内蓋に書かれていた手順の通り、次は味をソーダからぶどうへと変える「ねるねるのもと」をカップに入れてみます。
底の方からストローでしっかりかき混ぜていくと、ドリンクは泡立ちながら、青から紫へと変わっていきます。これぞ「ねるねるねるね」の醍醐味!と言わんばかりの、インパクトある変わりよう。
胸を弾ませながらぶどう味になったドリンクをストローで吸ってみると……んんっ?……これは……ぶどう味か……?
筆者個人の感覚としては、味の変化がないような気がしました。泡立ったことでわずかに舌触りが変わったくらいで、味は依然としてソーダのままのような……。
うっすらとぶどうっぽさを感じなくはないですが、ソーダ8割、ぶどう2割といった具合。ほぼソーダ味に感じます。
ただ「ねるねるのもと」をくわえたことで生まれた泡立ちが、ほどよいアクセントになったためか、ドリンクとしては少し飲みやすさが上がったように感じます。
■ 最後まで「どんな変化が起きるのかな」という好奇心をくすぐられ続ける
最後、このぶどう味をさらに美味しくするという「シュワシュワパウダー」を開封。中には色とりどりの粉が入っています。
これをぶどう味のゼリードリンクに入れると、シュワシュワと小さく泡立ちながら溶けていきます。色味が少しだけ薄くなりました。
再びストローで飲んでみると……たしかに少しシュワシュワ感がプラスされています。前の二段階よりは飲みやすくなりました。
ただやっぱりオリジナルの「ねるねるねるね」ほどの劇的な変化はなく……。シュワシュワ感やモコモコ感もあるにはありましたが、どこか物足りなさが残るもどかしい結末でした。
しかしやっぱり「ねるねるねるね」シリーズの一商品。新しい袋を投入するたびに「次はどんな味になるのかな」「どんな変化が起きるのかな」と好奇心をくすぐられ続け、新しくて懐かしいドリンク体験を楽しむことができたように思います。
子どものころ夢中になったあの時間が、ゼリーと一緒にグラスの中に確かにありました。
(ヨシクラミク)