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プロの戯れ 鎧甲冑の職人が遊びでジャギのヘルメットつくってみた

 鹿児島県で鎧甲冑を制作する丸武産業株式会社(以下、丸武)のTwitter(@tanouetomotaka)が「遊びでこんなの作ってみた(笑)北斗の拳ジャギ(>.<)y-~」という言葉と共にジャギのヘルメット写真を投稿し、筆者の中で話題です。……だって世代なのですもの。

 ジャギといえば、大ヒットコミック『北斗の拳』(原作:武論尊、作画:原哲夫)に登場する北斗四兄弟のひとりで悪役として人気の高いキャラクター。そして丸武は時代劇など映像用をはじめ、数多くの鎧甲冑作品を世に送り出す「鎧甲冑職人集団」!

 丸武には以前、別の記事で取材をしたことがありますが、その際にはこんなものを作っているとは一言も話にでてきませんでした。そこで改めて丸武の担当者に、今回のヘルメットについて聞いてみたところ、これは先にも触れた通り「あくまで趣味での制作」なのだそう。しかし、これをかぶって所有するT-REXに乗るのが夢だそうです。

 T-REXといえば、元レーサーでF1のメカニック経験もあるダニエル・カンパーニャが創設した『カンパーニャ・モータース』の三輪自動車。その日本上陸1号車を丸武はデモカーとして投入しています。今回のこのジャギのヘルメットも、T-REXに乗るために作られた、本当に趣味のための趣味作品なんだとか。担当者曰く「面白そうなのでちょっとやってみたくて(笑)」とのこと。

 制作期間は現在までに約1年。まだ完成には至ってないそうですが、普段の製作の合間を縫って、若手職人が中心となり作っているそうです。でも趣味とはいえどそこはプロ。技術向上とさらには若手のモチベーションアップも兼ねているのだとか。ちなみにこのヘルメットは現在、金箔を張ったゴールド仕様となっています。今後さらに手が加えられ完成に近づけていくようです。

 日々鎧甲冑を作りつつ、新たなものを制作する意欲と技術。丸武の鎧甲冑の進化はこういったところから生み出されているのでしょうね。このジャギからも何かを吸収し、もしかするといつの日か世紀末な鎧甲冑が!?生み出されるかもしれません。

(天汐香弓 / 画像提供・丸武産業株式会社)

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