2016年10月19日に放送されたNHK朝の情報番『あさイチ』の中で、V6の井ノ原快彦さんが発案した『ひよこボタン』。電車やレストランなどで子どもさんが急にグズグズと言いだすと、親としては子どもの機嫌もですが周囲が気になるところです。そんな時周囲が『ひよこボタン』を押して、「大丈夫、気にしないで、赤ちゃんは泣くのが仕事だよ」と伝えるものなのです。
放送後Twitterなどで「とてもいいアイデアだと思う」という声が広がっていましたが、その後、賛同した方何人かがアプリとして開発しています。いまさらですが、ネットでこの頃再注目されていたのでいくつかダウンロードをしてみました。色々試してみましたがアプリには広告があるものとないものがあり、今回は企画趣旨もあるので広告がない『Hiyoko-Button -ひよこボタン-』(MELTING POT, LIMITED LIABILITY CO./2016年10月21日リリース)で紹介。そしてそこにはこんな言葉がのせられていました。
「このアプリは、電車や公共の場で困っている、赤ちゃんとママのためのアプリです。 電車で急に赤ちゃんが泣き出して困ってるママに「お気になさらず」を伝えるアプリです。勇気を持って、鳴らしてみてください。 その場が和み、皆さんが笑顔になる事を心から願って、このアプリを作りました。」
Google Play版、iOS版共に、複数のデベロッパーから提供されていますが私も実は利用したことがなく、そして周囲のお母さんにも聞いてみましたが、知らないという返事ばかり。折角あるのにもったいない。
実は以前から、泣いてる赤ちゃんにおろおろしているお母さんをみていて、声をかけてあげたいという思いが強くありました。実際傍に立っている時などは、「少し荷物持ちましょうか?」と声をかけることはあります。なぜなら赤ちゃんがグズグズいう時は不快な時やママにちゃんと抱っこしてもらいたいとき、寝かしつけて欲しい時だったりすることが多いからです。あやす手助けができる時はいいですが、満員のバスや、レストランの中では難しい。そういう時に確かにあると便利だと、開発者の文章をみて感じたのです。
アプリを起動すると、「ピヨピヨ」と小さな声が聞こえます。もしかするとこれは同じ車内でも離れていると聞こえないかもしれません。ですがこれを合図に車内でピヨピヨと伝言ゲームのように伝わって届くといいかもしれません。もう一度「ひよこボタン」の文字を押すとまた「ピヨピヨ」と声をあげてくれました。ひよこ以外に、ネコやイヌのマークもあり、そちらを押すと「にゃ~ん」「ワンワン」と聞こえるので、子どもさんの注意も引けるかもしれないと感じました。
公共の場では気遣うことが当たり前となったからこそ、小さな子どもを持つ親の気持ちにほんの少し寄り添う気持ちも大事なのかもしれません。
このアプリがもっと広まって、誰もが気軽に合図を送れるようになると、ピヨピヨという声に誰もがなごむかもしれません。
(天汐香弓 / 画像・『Hiyoko-Button -ひよこボタン-』のスクリーンショット)