福岡県の焼き鳥屋では「豚バラ」はじめ、鶏肉以外も定番メニューにあることが話題になっています。

発端は、福岡県北九州市で活躍する身体が硬くて戦えないヒーロー「キタキュウマン」のツイート。「福岡県民は焼き鳥屋で豚バラはド定番なんやけど、他の地域の焼き鳥屋には豚バラを置いてない店が多いということを最近知った。」と投稿したところ、6千RTを超えて注目を集めました。

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他地域の人からは「焼き鳥屋なのに何で豚なの?」と否定されるといい、これについてキタキュウマンは「言われてみればその通りだな」と完全同意しています。

■県外に出て「焼き鳥屋には鶏肉しかない」と初めて知る

福岡県民にとっては、焼き鳥屋で串にさした豚バラ、牛さがりなどが定番メニューとして受け止められていますが、他の地域では基本「鶏肉」のみで、豚肉や牛肉がならぶことはほとんどありません。他のメニューがあっても全国焼き鳥屋共通”その他枠”となるトマト、うずらの卵、ベーコン巻き、しいたけぐらい。

そのため、大人になって他地域に出て初めて「焼き鳥屋には鶏肉しかない」と知り驚く福岡県民は一定数います。

■福岡県独特の焼き鳥文化には「キャベツ」と「キャベツのタレ」もある

また、寄せられたコメントでは福岡県独特の焼き鳥屋文化として「キャベツ」の存在もあげられていました。

県内にある焼き鳥屋の多くでは「焼き鳥のお供」として、キャベツが提供されます。編集部の九州地区担当記者曰く「存在はお通しに近いけど”お供”というのがピッタリ」だそうです。基本何も言わずに出される場合がほとんどで、「おかわり自由」という店も少なくありません。

さらに専用のキャベツタレも存在しています。醤油、お酢、みりん、日本酒、だし汁などを入れ一度煮たものを冷ましたタレ。これも九州地区担当記者によると「店独自でタレをつくることも多く、それ目的の常連客もいると聞きます」「またスーパーでは家庭用にキャベツのタレも専用で売られています」という話でした。

味わいは若干酢の味が勝ちさっぱりしているのが特徴。脂っこい焼き鳥(豚バラなど)の合間に食べることで口の中をさっぱりリセットしてくれます。おかげで次から次にぱくぱく焼き鳥が食べられます。

筆者も焼き鳥が大好物。福岡を過去訪れた時に食べ歩きをしているのですが、その際お店の方からキャベツと独特のタレを出す理由について聞いていました。「福岡は脂っこい部位もメニューに多いから、箸休めと胃もたれ防止をかねて出している」というお話。なるほどなーと感心するとともに、実際に関東で食べる時よりもぱくぱくと食べ進めることができ、後から食べ過ぎた!と慌てたのは言うまでもありません。

ちなみに今回の話題についてキタキュウマンにも聞いてみたところ「北九州には美味しい豚バラを提供しているお店がたくさんあるので、是非食べにきてついでに住民票を北九州に移していってくれ」と、名物をアピールするとともに最後にしれっと移住もアピールしていました。

・協力、画像提供・キタキュウマン(@kita_q_man)

(宮崎美和子)