猫を飼っている人にはお馴染みの猫のトイレ用品。通称「猫砂」は、排便後などに地面を掘り返して埋める猫の習性に合わせて作られたものですが、トイレに流せると謳われている製品も多くあります。しかし、どうやらその猫砂を集合住宅のトイレに流したことで他の部屋のトイレが悲惨な状態に陥ってしまった様です。(※見出し画像は編集部にて一部モザイク処理を行っています)
ペット可の賃貸物件に入居しているひろにゃさんがトイレの異変に気が付いたのは、夕ご飯を食べ始めた頃。トイレの方からばちゃばちゃと水音が聞こえてきたため見に行くと……、そこにはペットのフンと思しき物体と一緒にトイレから白い粒状のものが大量に溢れ出ている光景。慌てて古新聞でバリケードを作るも浸水が多くすぐに決壊してしまい、タオル類やペットシーツなどを総動員して何とかせき止めたのだそう。
この時の様子を、動画とともにツイッターへ投稿。このツイートはかなりの勢いで拡散されました。
「東京都にお住まいの皆さんへ
トイレにペット用トイレの砂、いわゆる猫砂を捨てるのは条例で禁止されてるそうですので、たとえ流せるタイプでも流すのはやめましょうね。一階に住んでる人のトイレがこうなります。マジで死にそう。誰か助けてくれ!」
東京都にお住まいの皆さんへ
トイレにペット用トイレの砂、いわゆる猫砂を捨てるのは条例で禁止されてるそうですので、たとえ流せるタイプでも流すのはやめましょうね。一階に住んでる人のトイレがこうなります。マジで死にそう。誰か助けてくれ! pic.twitter.com/nrbcUdVajN— ひろにゃ@はるとき予約した (@hironyauji) 2018年1月8日
その後の対応などを事細かに投稿されていますが、被害はかなり深刻な模様で据え付け家具と床の隙間に汚水が溜まったりフローリングがめくれあがったりと、被害は広範囲におよんでいる様子。ひろにゃさん側で消毒は行っているものの、手の届かない部分や浸水が激しい部分など消毒しきれない箇所もあるため、健康面への影響も心配されています。そして、詰まりの解消工事は便器本体を配管から外して行うなどかなり大がかりに。どうやら建物外の汚水の配管が完全に詰まっていた様です。
水を塞きとめるために使っていた、バスタオル1枚、ハンドタオル3.4枚、紙ゴミ、ダンボール、ペット用シーツ、トイペ、などなど…ゴミを全て業者さんが回収してくれて、元の状態になりました。床材はふやけて?めくれている状態です。ここの修繕早くしてもらいたい(⌒-⌒; ) pic.twitter.com/SUKqbRzMYD
— ひろにゃ@はるとき予約した (@hironyauji) 2018年1月9日
ちなみに、このタオル。業者さんが持って来てくれたのですが、、、水が出てくるのでそれを吸わせるために置いていってくれたものです。据付家具の足元に浸水して、出てこないらしいのです。あの汚水が入っていると思うとおぞましい。。。(T . T) pic.twitter.com/zlkh9FtfiE
— ひろにゃ@はるとき予約した (@hironyauji) 2018年1月9日
このツイートを見た人たちからは上の階の住人への非難とアドバイスのリプライが多く寄せられています。流せると謳っている猫砂をトイレに流したら配管が詰まってしまった事例も寄せられていますが、猫のフンは水には溶けないという話もいくつも寄せられています。筆者も調べてみたところ、猫は毛繕いを頻繁に行う為に便中の毛が凝縮して分解しにくくなるという説に辿り着きました。他にも、猫砂の中の便は乾燥気味になる上に油分も他の動物に比べて多いのが原因とも。
この溶けにくいフンと大量の猫砂によって古い建物の配管は特に詰まりやすいようです。ひろにゃさんが入居している賃貸住宅も築4~50年ほどとの事。
猫砂は水に流せると謳っている製品の原材料が紙やおから、木くずなどで、一粒とって水に入れると確かにとけます。しかし一度に流す量やフンの状態などによっては今回のようにつまりの原因となり、販売するメーカー側でもパッケージに注意書きを記載していますが、はたしてどれくらいの人がその注意書き通りにきちんと守れているのかは大いに疑問です。
ペットの排泄物は自治体でも処理の仕方が分かれているところもある様ですが、鉱物系の猫砂以外は一般的には燃えるごみとして出した方が無難の様です。
下水の配管は外からは見えず普通に暮らしていたら特にトラブルは発生しないものですが、もしかしたら下水道までの勾配がきちんと取れていなかったりとか複雑な配管になっている可能性もあるという事は念頭に置いておいた方がよさそうです。居住している建物の築年数に関わらず、猫砂はトイレには流さない方がよさそうです。
<記事化協力>
ひろにゃさん(@hironyauji)
(梓川みいな)