人間目線で飼い猫を見ていると、「ご飯食べてだらだら寝てて好きに遊んだりしてていいなぁ~、はぁ、猫になりたい」となりがちなのですが、もしかしたら猫の職場はすごくブラック企業なのかも……という、とっても猫目線な漫画が話題です。
これまでにも、もしも猫のホストクラブがあったら?を描いた「猫ホスト」や、「美少年猫」を正統派・ミケ、クール派・黒猫など分類して描き話題をあつめた、漫画家・卯月ようさん。新作では、猫の過酷な(?)労働環境を描いています。
猫の漫画を描きました
#猫の日 pic.twitter.com/Sxlj413HnZ— 卯月よう (@yo_yo_yo_u) February 22, 2018
漫画冒頭、猫を膝に乗せつつスマホを触っている飼い主氏が「猫っていいよね~ 仕事しなくていいし寝てるだけだし」「ホント猫になりたいわ~」と頭をなでつつ呑気にのたまっておりますが、当の猫氏、「猫に、なりたいだと…?」と目をカっと見開いています。
そして語られる猫氏が受けているセクハラ(?)猫ハラ(?)の実態。「セクハラなんて日常茶飯事」と次から次へと出てきます。
・突然赤ちゃん言葉で絡まれたり
・顔押し付けられたり
・ニオイかがれたり
・寝てたいのに写真撮られたり
・(我のかわいさに免じて早く餌をよこせ、なんて一言も言っていないのに)勝手にアテレコされたり
「エサくれ」と話をしているのに通じない上司(飼い主)に対して24時間365日濃厚な接待をしなければならなず、休日ナシ、残業アリ(上司への添い寝)、給料は現物支給(エサ)。そう、猫とは「いえ」という超ブラック企業に勤める労働者なのである!!とバーンと告発する猫氏。
最後に「猫は毎日がお仕事です。それでも君は猫になりたいか!?」と(膝の上から)凄みを効かせる猫氏。
この猫氏の告発に対し心当たりがある人間の皆さんが何人も……。あ、私も半分は確実にやってるわ。
確かにこうやって考えると飼われている身ってブラック企業勤めに近いのかな?外出はできないし(部屋飼いだから)、食事のメニューもいつも同じものだし(ちなみにうちはカリカリ)、おやつも好きな時に好きなように食べられないし(血尿になりやすいので迂闊にあげられない)、伸ばしていたい爪も嫌だって言っているのに無理やり切られるし(人間と家具を守るためなんだもん……)あぁ、こうやって書いていると段々自分がいかに大義名分を振りかざしてブラックな環境にしていたか身に染みてくるような……。
今度のお休みにはちょっといいご飯とおもちゃ、買ってこようかな。と愛猫をなでながらつい思ってしまいますね。
<記事化協力>
卯月ようさん(@yo_yo_yo_u)
(梓川みいな)