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カワイイだけじゃ生き残れない。格闘家RENAとVW新型Poloのコラボ動画

 「カワイイ」がクールジャパンとして世に知られるようになって、もう結構な年月が過ぎました。ちまたには「カワイイ」が溢れています。もう、それだけじゃ生き残れないんじゃない?と挑戦的なフレーズとともに、フォルクスワーゲン新型Poloの動画が公開されました。フィーチャーされているのは「ツヨカワ」で知られる格闘家のRENAさん。彼女のPOV(視点)映像で、スパーリングをはじめとする日常のトレーニングの様子が体験できます。

  •  いきなり男子選手から右ストレートを食らってダウンするシーンから始まるこの動画。あくまでもカメラ越しの映像とわかっていても、パンチが当たった衝撃と倒れていく感覚がリアルに伝わってきます。

     一瞬の暗転の後、目覚めればマンションの一室。目覚まし時計が視界に入り、慌てて飛び起きます。自転車に乗って、途中で朝食を買いつつ、ジムへ。


     ジムではエアロバイクをこいだり、ウエートやサンドバッグを使ったトレーニング、そして男子選手とのスパーリング。再び倒されて暗転します。


     シャワーを浴びる短いカットを挟んで、場面はお台場へ。気分転換のようです。海浜公園の砂浜を歩いたり、空を舞うユリカモメと戯れたり。

     そしてまた目覚めてトレーニングへ。今度は朝食を作る様子も挟まれます。サーキットトレーニングの合間には、ジムメイトと挨拶する様子も。そして再び男子選手とのスパーリング。そして今度は、相手の右に入るモーションに右クロスを合わせ、見事ダウンを奪います。





     ここでカメラは倒された男子選手のPOV(目線)に切り替わり、これまで見ていたPOVの人物が、シュートボクサーで格闘家のRENA選手(シーザージム)であることがわかります。「ツヨカワクイーン」として知られる女子軽量級の第一人者なので、コピーの「カワイイだけで、生き残れる時代じゃないから。」の意味がよくわかります。

     ところでこれは、フォルクスワーゲンの新しいコンパクトカー「Polo」のプロモーション動画。6代目となる今回のPoloは、フォルクスワーゲンが新たに採用した「MQB」と呼ばれる、モジュールの組み替えで全ての車種をカバーしてしまうというプラットフォーム(車台)システムを採用した初めてのPoloとなります。この動画に込められたメッセージは、これまではGolfの弟分のような形で、ときにはそのコンパクトさからかわいいと思われていたPoloも、上級車と同じような強い体を手に入れたよ、ということでしょうか。

     実際ホイールベースが延長されたことに伴って、室内空間はGolfと遜色ないまでに広がり、快適さが向上しています。全幅も従来より60mm拡大され、ワイド&ローなスタイルに。エッジの効いたエクステリアデザインも、どこかRENA選手の繰り出す切れ味鋭いパンチやローキックを思わせます。4連覇を果たした2016年限りで撤退してしまったWRCにもまた復帰してほしいデザインですね。

     音楽は、シンガーソングライターのNakamuraEmiさんの「モチベーション」。モチベーションを高く持って日々のトレーニングに励むRENA選手にあっていますね。

     ■RENA選手撮影後インタビュー 

     ――撮影の感想を教えて下さい。
     「今回初めてPOVの撮影にチャレンジさせていただいたんですけど、いろんな角度から何パターンもこうやって取るんだなって驚きました。すぐ目の前にカメラがあってまるで自分がカメラマンになったような不思議な感覚になりました。見ている方に、私の目線で普段こういうことをしているんだということが伝わる映像を作っていただいたので本当にありがたいです。自分が格闘家になったような感覚で見ていただけるんではないかと思います」

     ――本動画の見どころについて教えて下さい。
     「実際に格闘家の私の1日をバーチャルに感じていただけるんじゃないかと思います。女の子がこんなことをしてるのか、という驚きのある映像になっていると思うので、そういうところを見て欲しいです」

     ――年末の試合(2017年12月31日のRIZIN女子スーパアトム級トーナメント決勝で朝倉カンナ選手にチョークスリーパーで失神一本負け。これは2011年のシュートボクシングでジェシカ・ペネ選手に延長判定で敗れて以来。自身初のKO・一本負け)から3か月程度経ちますが、現在の心境を教えて下さい。
     「やはりトーナメント優勝を逃したのは悔しいですし、怪我があってなかなか練習ができない状況だったり気持ち的にも落ち込んだり上がったりしましたが、今はしっかり切り替えて前を向いてます。まだまだもっともっと上に登りたいので、2018年を突っ走ってやろうかなと燃えています」

     ――今まで「ツヨカワ」と言われていたかと思いますが、今のRENAさんを一言で表すとしたら何ですか?
     「そうですね、今までツヨカワって言っていただいてたんですけど、もう26歳ですし、今年はツヨツヨカワぐらいで行きたいなと(笑)女子なので“カワ”の部分はキープしたいのですが、ここからは強さをより出していきたい。だから×2でツヨツヨカワでどうでしょう(笑)」

     ――もうすぐ春ですが、今後何か新しく始めたいことなどはありますか?
     「もっともっと強くなりたいという気持ちが本当に強いので、もっともっと練習を頑張らなきゃって思ってます。あとは2匹のフレンチブルドックを飼っているのですが、新入りの「みたらし」が初めての春なので、その子達と綺麗な桜を楽しみたいですね」

    画像提供:フォルクスワーゲン・ジャパン

    (咲村珠樹)

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