「親孝行はできるうちに」と言いますが、どのぐらいの人たちが実行できているでしょうか。さらに言えば、おじいちゃんやおばあちゃん孝行は?

 両親や祖父母と離れて暮らしている方は特に「あとどのぐらい一緒にいられるだろう……」と案じている方も多いはず。そんな、実家に帰省した時のおばあちゃんとの何気ない会話を描いたマンガがTwitterで話題になっていました。

 話題のマンガは、2009年からブログで家族マンガを描き始めたというイラストレーターのたばやんさんと、富山で暮らす実家のおばあちゃんとのお話。今現在おばあちゃんの年齢は、なんと94歳とか!

 たばやんさんが2017年のお盆明けに実家に帰省し、おばあちゃんと一緒にスイカを食べていた時のこと。おばあちゃんが何の前触れもなくこんなことを言ってきたとか。「ばあちゃん、スイカの仲間ができて嬉しい」と。

 たばやんさんが「なんでそんなことを言い始めたのか」と疑問に思っていたところ「お盆はぁ~皆、お腹一杯でタイミング逃がしたろ~(でしょ?)」とおばあちゃん。

 さらに、おばあちゃんはこう語ります。「ヒロシ(たばやんさんの父)はスイカきらいやし……ユコちゃん(たばやんさんの母)は~」と、お盆明けはお盆明けで、お中元の手配やらなんやらで忙しくしくしている母を見て「ユコちゃんのスケジュールに「スイカ」は入れられん(ない)から…」と心なしか寂しそうにつぶやきます。

 「…だから、ばあちゃん、スイカの仲間できて嬉しい!」と言うのです。

 たばやんさんにおばあちゃんはどんな方か伺ったところ「裏表がなく素直な性格の人で色々なことに興味があって人の話を聞いたり話したり、いつも楽しく情報を吸収しているおばあちゃん」とか。

 今までのおばあちゃんとの思い出に残っているエピソードを聞いてみると「こちらが考え事をしていてイライラしていたら、ストレス解消にプチプチを潰すことを勧め、プチプチを笑顔で持ってきてくれる」「両手が上がらなくなって、布団が押入れに上げられなくなると、ヘディングで収める」「農業は人生の支えだというのが最近の決まり文句で、畑に出たら見違えるように鎌を振り上げる」など94歳とは思えないほどパワフルで可愛らしいおばあちゃんのエピソードをたくさん聞くことができました。

 最後に「おばあちゃんとこれからどんなことをしてみたいですか?」と質問したところ「今、離れて暮らしているので、会える時は楽しく和やかに同じ時間を共有したいです。普通におしゃべりしたり、一緒にご飯やお菓子を食べたりしたいです」と、おばあちゃんとの時間を大切にされているようでした。

<記事化協力>
たばやんさん(ツイッターアカウント「おばあちゃんと一緒」/@obaatyanntoissy

(黒田芽以)