宮城県石巻市にある、田代島。この島はアウトドア施設「マンガアイランド」などがあることから「マンガの島」と呼ばれると同時に、「猫の神様」が祀られていることから多数の猫が暮らしている猫の楽園「猫の島」としても知られる存在。その猫の楽園の様子が近頃ネット上で話題になっています。

 ツイッターユーザーのちるはさんが訪れた猫の島こと田代島は、先にも触れたとおり猫を祀る「猫神社」もあります。この神様は漁で生活している島の住人たちから豊漁や漁の安全の神として祀られているそうです。こうして猫を大切に扱う島に訪れたちるはさん。到着してすぐに“あるもの”を見つけました。ちるはさん曰く「世界一ためになる看板」。ツイッターで写真を紹介したところ大反響となっています。

 その「世界一ためになる看板」。紹介された写真によると、看板の上部には「←多い ネコ 少ない→」という文字が確認できます。その下には「トイレ→」とヒト用トイレを示す看板もあります。でもやはり、上の「←多い ネコ 少ない→」のインパクトたるや。島には猫目当ての観光客が多いことから、こうした看板がつけられているようです。にしても左に多いということは、ひなたぼっこスポットでもあるのかな?

 ちるはさんが島で出会った猫たちはとにかく人懐こい子だらけ。猫なのですぐどこかへ行ってしまったり塩対応の子ももちろんいるのですが、自ら膝に乗ってきてくれたり撫でさせてくれたりずっとそばにくっついていてくれたり、ととにかく人懐こい。


 ちるはさんに田代島の様子を聞いてみたところ、「島は猫の島というだけあって、猫のようにのんびりとした雰囲気の島でした。あまり車も走っていないので、猫が道路の真ん中でお昼寝をしていたりするんです(笑)静かで穏やかな時間が流れていて、耳を澄ましても、風が木々を揺らす音しか聞こえてきませんでした。」と、静かで落ち着いた雰囲気でゆったりとした時間を過ごす事ができる雰囲気だったそうです。このため、持っていたキャリーケースを転がす音が「ガラガラ」と響いて聞こえ、猫を驚かせてしまったのだそう……それくらい本当に静かなところなのですね。

 また、「猫はマンガアイランドと、クロネコ堂さんと、島の駅に特にたくさん居ました。ほとんどの子は人間が近づくと顔を上げてこちらを見て、自ら近寄ってきてくれます。」と島の猫たちの人懐こさを教えてくださいました。

漁師たちにより祀られている「猫神社」

 田代島にはマンガ家のちばてつや先生と里中満智子先生がデザインした「マンガロッジ(定員4から5名)」のあるマンガアイランド(H30年度は7月中旬ごろまで休館)を含め数件の民宿があり、島へは船で渡る事ができます。猫神社から200mほどのところには島の駅があり、お土産等はそこで手に入るようです。

お守りの中に入れる猫のひげは各自で用意を

 猫と戯れながら、一日を静かな島でのんびり過ごすとか人生最大の癒やしになりそう。東日本大震災で大きな痛手を負った石巻市ですが、こうした観光資源も豊富な土地です。行楽シーズンに入る新緑の時期、ぜひ訪れたい島ですね。

<参考>
田代島の紹介 – 石巻市
網地島ラインホームページ

<記事化協力>
ちるはさん(@chiruha04)

(梓川みいな)