おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

「髪に梅干しついてるよ」って思わず口にしたくなる梅干しヘアゴムが話題

 これは本物の梅干し!? と見紛うほどのヘアゴムがTwitterで話題になっていました。

 食品サンプル好きが高じてインストラクターになったchieさんの作品「米粒付梅干しのヘアゴム」。見ているだけで口の中が酸っぱくなりそうなほど見慣れた梅干しに、米粒がパラパラとくっついていて……何だか美味しそう!

  •  このchieさんの作品が「ヘアゴムでこんなにときめいたのは久しぶりです」や「そっとご飯の上に載せたいです」など、そのクオリティもさることながら、今までにない食品サンプルということで注目を集めています。そこで、chieさんに一風変わった食品サンプルを作るようになった経緯を詳しく伺ってきました。

    ――食品サンプルインストラクターとはどのようなことをするのですか?

    カルチャースクールやイベントなどで、一般の方にも楽しく食品サンプル作りを体験していただけるように指導・お手伝いをしています。

    ――食品サンプルに魅せられたきっかけを教えてください。

    幼い頃からレストランや喫茶店のフォークが浮いたパスタやチーズがとろ~っと糸を引いたピザがとても不思議で眺めるのが好きでした。大人になり、子供の頃に憧れの眼差しで見ていた食品サンプルが自分でも作れるものなんだ?! と知り、そこからはもう夢中です!

    ――chieさんが作られる食品サンプルは、梅干しと米粒がついたゴムなど食べかけのものをモチーフにしたものが多いように感じたのですが、それはなぜですか?

    梅干しやパンなどの食品サンプルは今までもたくさんありました。本物そっくりでも他と同じではおもしろくない。米粒付きだったり食べかけだったりの作品は、師匠の影響が大きいと思います。私の師匠が作る作品が、いつも枠を飛び出しているのです(笑)そんな師匠の影響もあり「誰も作っていないものを!」と意識して作品作りをしています。

    ――だから普通の食品サンプルとは一味違った作品が多いのですね! ちなみに梅干しのヘアゴムは、どのぐらいの制作期間がかかるのですか?

    梅干しのヘアゴムは、乾燥を含めると1週間くらいの時間がかかりますが、実際に手にとって作業しているのは3~40分です。

    ――梅干しのヘアゴムを身に付けてみた方の反応はどのようなものでしたか?

    いきなり笑われるというより「……え?」「……梅干し?……ご飯??」と何が何だかわからない様子でじっと見られ、その後クスッとした笑いに変わります。いきなり大爆笑!……は、ないみたいです(笑)

    ――chieさんが作る食品サンプルの中でも、納豆のネバネバを表現したものが良く再現されていて、制作が難しそうだなと思ったのですが、これはどのように作ったのですか?

    納豆のネバネバは本当にいろいろと研究しました。どんな材料をどのように使ったら本物のネバネバに見えるんだろうと。なので……内緒です(笑)。

    ――特に、イカ焼きの焼き目がとてもリアルに見えました!

    イカ焼きをお褒めいただきありがとうございます! 焼き色はすべてアクリル絵の具です。筆で塗っています。イカ焼きの画像を見ながら何色かの絵の具を混ぜ、画像とにらめっこをしながら同じ色合いを作ります。本物に見えるような、絶妙な色を探し出す作業も楽しいです(笑)。

    ――私も作ってみたいなと思うのですが、食品サンプル作りは、全くの素人でも出来るものですか?

    どなたでも作れますよ。体験教室などもあり、小学生の夏休みの工作や自由研究でも大人気です。私は、インストラクターの資格を取得するために認定講座に通いました。1年間、作品を作りながら材料の取り扱いなどを学びました。

     「今後はどのような作品を作っていきたいですか?」と聞いたところ、「今後は誰もが知ってる食べ物をモチーフにした作品を作っていきたいです」とのこと。最後に、納豆のネバネバについては内緒と言いつつも、少しだけ作り方を教えていただきましたが、やはり人とは違う新しいものを作り上げるには、日々の試行錯誤が必要なんですね。

    <記事化協力>
    chieさん(@nisemonogakari)

    (黒田芽以)

    あわせて読みたい関連記事
  • スマホも「おやすみなさい」 高校生作「ベッド型ワイヤレス充電器」がかわいすぎる
    インターネット, おもしろ

    スマホも「おやすみなさい」 高校生作「ベッド型ワイヤレス充電器」がかわいすぎる

  • 暑さで食品サンプルが「崩壊」 猛暑を象徴する一枚に驚嘆の声
    インターネット, びっくり・驚き

    暑さで食品サンプルが「崩壊」 猛暑を象徴する一枚に驚嘆の声

  • 悪霊退散!「ぬ~べ~」の鬼の手をダンボールで制作 可動式の驚きファンアート
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    悪霊退散!「ぬ~べ~」の鬼の手をダンボールで制作 可動式の驚きファンアート

  • 懐かしの「10円ゲーム」を自作!音からギミックから本物そっくりのクオリティ
    インターネット, おもしろ

    懐かしの「10円ゲーム」を自作!音からギミックから本物そっくりのクオリティ

  • 「行けたら行く」の思考を完全再現!?次々と脱落していくビー玉に共感しかない
    インターネット, おもしろ

    「行けたら行く」の思考を完全再現!?次々と脱落していくビー玉に共感しかない

  • 家中に出没する「謎の生き物」……10歳息子の力作に仰天
    インターネット, おもしろ

    家中に出没する「謎の生き物」……10歳息子の力作に仰天

  • 「Switch 2」の抽選に外れた……悲しみに暮れた息子が選んだのは“自作”の道だった
    インターネット, おもしろ

    「Switch 2」の抽選に外れた……悲しみに暮れた息子が選んだのは“自作”の道…

  • 100均グッズの間違った使い方?何の変哲もないスポンジがチェインメイルに!
    インターネット, おもしろ

    100均グッズの間違った使い方?何の変哲もないスポンジがチェインメイルに!

  • 蛇口から無限にイクラが!? 「魔法の蛇口」の正体は食品サンプル
    インターネット, おもしろ

    蛇口から無限にイクラが!? 「魔法の蛇口」の正体は食品サンプル

  • 画像提供:こるはさん(@kasuga_maru)
    インターネット, おもしろ

    大トロやウニが盛り付けられた豪華海鮮丼にゴクリ!粘土だと分かっていても食べたい!…

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言
    社会, 経済

    時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

  • ゴロっとチキンのカレーナポ
    商品・物販, 経済

    パンチョ初の人気投票1位「カレーナポ」が進化 期間限定で復刻登場

  • 山崎賢人さんと坂口憲二さん(※山崎賢人さんの崎の字は正しくは「たつさき」です)
    イベント・キャンペーン, 経済

    サントリー生ビール新CMメイキング公開 山崎賢人ら“生ひげ”姿で掛け合い

  • なか卯に「黒トリュフ薫る きのこ親子丼」が期間限定で発売
    商品・物販, 経済

    なか卯に「黒トリュフ薫る きのこ親子丼」が期間限定で発売

  • Discordの発表
    インターネット, 社会・物議

    「Discord」で外部委託先に不正アクセス 一部ユーザーの個人情報が影響か

  • 江口拓也さん&鬼頭明里さん、“声で伝える広報”第2章へ ENEOS「#こえ報部」新企画が始動
    イベント・キャンペーン, 経済

    江口拓也さん&鬼頭明里さん、“声で伝える広報”第2章へ ENEOS「#こえ報部」…

  • トピックス

    1. 丸山製麺が「ラーメン大好き小泉さん」とコラボ!小麦麺使用の新感覚「らーめん缶」を実食

      丸山製麺が「ラーメン大好き小泉さん」とコラボ!小麦麺使用の新感覚「らーめん缶」を実食

      丸山製麺が10月6日から、人気ラーメン漫画「ラーメン大好き小泉さん」とコラボした「らーめん缶」を、東…
    2. これでもう怒られずにすむ? 息子が作った「ママの攻略本」の実力は

      これでもう怒られずにすむ? 息子が作った「ママの攻略本」の実力は

      親に怒られてしまった子どもが、その後に取る態度はさまざまです。落ち込む子もいれば、しっかり反省する子…
    3. 警告ポップアップで強引に広告誘導 悪質業者が仕掛ける正規サービスを悪用した罠

      警告ポップアップで強引に広告誘導 悪質業者が仕掛ける正規サービスを悪用した罠

      インターネットを使っていると、ふとした瞬間に現れる「警告ポップアップ」。 近ごろでは「サポート詐欺」…

    編集部おすすめ

    1. 時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

      時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

      時事通信社は10月9日、自民党本部での取材中に「支持率下げてやる」などと発言した本社映像センター写真部の男性カメラマンを厳重注意したと発表し…
    2. 「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

      「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

      言わずと知れた人気コンテンツ「ちいかわ」。かわいくもハードなあの作品世界に入っていきたいと願う人は多いはず。筆者もその1人です。しかし二頭身…
    3. ネカフェの個室に不気味なトランプが……Xユーザーの“恐怖体験”に17万いいね

      ネカフェの個室に不気味なトランプが……Xユーザーの“恐怖体験”に17万いいね

      キーボードに差し込まれたトランプのジョーカーと、その裏に書かれた「げぇむすたあと」の文字。Xユーザーの「たーけ」さんが、たまたま入ったネット…
    4. フライドポテトで、白ごはんを食べる……?ドンキ新作が過去イチ理解できなかった件

      フライドポテトで、白ごはんを食べる……?ドンキ新作が過去イチ理解できなかった件

      「みんなの75点より、誰かの120点」を合言葉にドン・キホーテが展開している偏愛メシシリーズ。10月1日に「本当にこの組み合わせが好きな人が…
    5. 将棋倶楽部24、2025年末でサービス終了 27年の歴史に幕

      将棋倶楽部24、2025年末でサービス終了 27年の歴史に幕

      オンライン将棋対局サービス「将棋倶楽部24」が、2025年12月31日をもって終了することが発表された。運営する席主の久米宏氏が10月1日付…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト