おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

企業公式萌えキャラ「松本イズミ」がまさかの結婚引退を発表

 萌えキャラブームに乗り誕生した泉精器のシェーバー擬人化キャラクター「松本イズミ」が、5年間にわたるツイッター活動に終止符を打ち、引退する事を発表しました。その引退理由が何と「結婚引退」。

  •  「松本イズミ」は2013年4月に泉精器のシェーバー萌え擬人化キャラクターとして本格的にツイッター活動を開始。ファンからのリプライにはきちんと答えるフレンドリーさと自由なツイートで人気を集めました。フォロワーへのリプライの数の多さから「ツイ廃クイーン」の異名がフォロワーから贈られたり、誤字脱字ツイートも多い事で「誤脱クイーン」を名乗る事も。

     6月21日のツイートで

    「ワタシ、松本イズミは結婚のため、2018年6月29日をもってアカウントの運用を終了させていただきます。至らないワタシでしたが、2013年4月より応援していただきました皆様には心から御礼申し上げます。本件に関してのお問い合わせはご遠慮願いますね \\みんな、大好きだぞ、今までアリガト♪//」

     とツイート。これを受けて多くのフォロワーや松本イズミと同時期から活動している企業公式萌えキャラらからも別れを惜しむ声が多く上がっています。

    https://twitter.com/matumoto_izumi/status/1009632158988660736

     なお、同じ泉精器の電設工具萌えキャラである「松本いずみ」(注:いずみはひらがな)も、同じタイミングでの引退を発表しています。

    https://twitter.com/hiramin_pp/status/1009632004994809856

     この件について、同じ2013年始動の萌えキャラ同期であり親交の深かった、新潟県燕三条の工具メーカー「ゴッドハンド」公式応援キャラクター「ニパ子」と、北海道を元気にするために生まれたバーチャルアイドル「北乃カムイ」それぞれに話を聞いてみました。

     2013年6月始動のニパ子は「イズミちゃんツイッター電撃引退発表…本当にびっくりしました…同じ擬人化キャラの先輩として、いつも仲良くしてもらいました!ツイッターやめても仲良くしてね! でもね…結婚発表…ちゃっかりリア充になりおってええええ!式には呼べえええ!!」とコメント。いつの間にかリア充になっていた事に衝撃を受けています。

     そして2013年4月始動の北乃カムイは「萌えキャラ学会の渋谷で出会って3年以上。強敵だった、イズミたんが結婚に嬉しくもあり、それによる引退が寂しくもあるにゃ イズミたんを忘れぬよう、いただいたシェーバーを毎朝使うことにするにゃ。新しい人生でも幸せに生きてにゃ!」とエールを送っています。

     今回の発表について松本イズミは編集部の取材に対し「萌えシェーバーを発売してから5年、ガレージキットになったり、等身大フィギュアになったりゲームになったり、MMDになって歌を歌ったりと普通では経験できないことをいっぱいさせてもらいました。こういった経験はフォロワーさんの後押し、応援が無ければできなかったことで、5年間応援してくださった皆様には感謝の言葉以外出てきません。SNSでの活動は6月29日で終わっちゃいますが、皆さんの心の中で生き続けたいと思います~5年間、本当にありがとうございました」と改めて、これまで交流のあった人たちへ向け感謝の言葉をコメント。

     また、以降の活動について松本イズミの運営担当者、通称「M課長」に聞いてみたところ、SNSでのキャラクター運営が終了することに伴いフォロワーさんとの交流はなくなり、新規の版権申請も受付を終了するそうです。ただし、キャラクターそのものは終了するわけではなく、若干のダイエットをした上でWebページは存続。「マスコットキャラ的な余生になるかと思います」と語り、「SNSが主たる活動媒体でしたので、今後皆様とお会いできる機会はほぼなくなるかと思いますが、数年後にこんなキャラクターがいたなぁと思い出話ができるようになってくれればと願っております」とコメントしています。

    (梓川みいな)

    あわせて読みたい関連記事
  • 社会, 経済

    企業アカウント運営終了の一つのカタチ……松本イズミTwitter活動の終了宣言を…

  • インターネット, サービス・テクノロジー

    電気シェーバー擬人化キャラの『松本イズミ』二次創作ガイドラインを制定―『萌えキャ…

  • 商品・物販, 経済

    痛シェーバーの松本イズミ、コスパPRのため一肌脱ぐ!!!【特別マンガ公開】

  • 梓川みいな看護師(正看護師有資格者)

    記事一覧

    一般内科、呼吸器科、整形外科、老年科、発達障害などを得意とする。医療・介護福祉等に高反応。雑多なネタも紹介していきます。
    娘二人(ともに発達障害あり)とネコ二匹の母。シングル。

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 災害ボランティアに行く前にやっておくべき大切なこと
    社会, 雑学

    災害ボランティアに行く前にやっておくべき大切なこと

  • お餅での事故を防ぐ ここがポイント!(出典:政府広報オンライン)
    社会, 雑学

    お餅での事故を防ぐ 3つのサインと3つのポイント!

  • 【ナースなコラム】MRIに禁忌なアレコレ え?増毛パウダーも!?
    ライフ, 雑学

    【ナースなコラム】MRIに禁忌なアレコレ え?増毛パウダーも!?

  • みかんは体に良いってほんと? 効能は?適量は?
    ライフ, 雑学

    みかんは体に良いってほんと? 効能は?適量は?

  • 【看護師コラム】実はこれやっちゃダメなんです!処方薬の使いまわし
    ライフ, 雑学

    【看護師コラム】実はこれやっちゃダメなんです!処方薬の使いまわし

  • エクストリーム! 全自動マーブルチョコの色分けが装置爆誕
    インターネット, おもしろ

    エクストリーム! 全自動マーブルチョコの色分け装置が爆誕

  • トピックス

    1. 偽ファッション広告

      偽ファッション広告がGoogle広告に大量出現 サポート詐欺被害に注意

      2025年9月上旬からGoogle広告に偽ファッションサイトが急増。数秒で「Windows Defe…
    2. 邪悪なAI搭載「絶対にバズるSNS」で理不尽な炎上を疑似体験→リアルすぎて怖くなった

      邪悪なAI搭載「絶対にバズるSNS」で理不尽な炎上を疑似体験→リアルすぎて怖くなった

      Webコンテンツ「絶対にバズるSNS」が9月15日公開。9月26日公開映画「俺ではない炎上」と連動し…
    3. 26年前のMMORPG「Dark Ages」、YouTuberの挑戦で限界集落から奇跡の再生

      26年前のMMORPG「Dark Ages」、YouTuberの挑戦で限界集落から奇跡の再生

      26年前にリリースされたMMORPG「Dark Ages」をご存じでしょうか。年月とともに人口は減少…

    編集部おすすめ

    1. 英国伝統のうなぎ料理は“水槽の味”?日本にはない「ゼリー寄せ」の衝撃

      英国伝統のうなぎ料理は“水槽の味”?日本にはない「ゼリー寄せ」の衝撃

      日本でうなぎといえば、甘いタレをつけて香ばしく焼き上げた「蒲焼き」が定番のスタイル。白焼きなどもあるにはありますが、うなぎといえばやっぱり蒲…
    2. たこばさんの「糸こんにゃく炒飯」

      えっ…これ糸こんにゃく!?目も舌も騙される“ヘルシー炒飯”を実際に作ってみた

      「糸こんにゃくで作った炒飯が本物そっくりに仕上がる」と聞いたら、信じられるでしょうか。大阪市のたこ焼き店「たこ焼たこば」の店主がSNSに投稿…
    3. 虎ノ門ヒルズの「どこか奇妙な職業体験」が話題 ゴミを拾いながら物語の世界へ没入

      虎ノ門ヒルズの「どこか奇妙な職業体験」が話題 ゴミを拾いながら物語の世界へ没入

      虎ノ門ヒルズで清掃員の仕事を疑似体験しながら、非日常な体験に巻き込まれていく……そんな不思議な没入型体験イベント「どこか奇妙な職業体験 虎ノ…
    4. あれー?どこかなー?伸びしろしかない3歳児の“全力”かくれんぼが手強すぎる!

      あれー?どこかなー?伸びしろしかない3歳児の“全力”かくれんぼが手強すぎる!

      子どもにとってかくれんぼは、ハラハラドキドキのスリリングな遊び。自分だけにしか分からないであろう隠れ場所を見つけて「ここなら大丈夫」「絶対見…
    5. プリキュア映画ぬりえコンテスト、第三者による不正応募判明 公式が謝罪と訂正

      プリキュア映画ぬりえコンテスト、第三者による不正応募判明 公式が謝罪と訂正

      アニメ映画「映画キミとアイドルプリキュア♪ お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!」公式は9月12日、「キミプリ♪ぬりえコンテスト」において…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト