9月から公開中の、江崎グリコ「ポッキー」テレビCMのWEB動画(2分15秒)が、YouTubeで247万回再生を突破。10月2日にこれまで明かされてこなかった、物語の細かい描写を含むWEB限定・超ロングバージョンムービー「何本分話そうかな・超ロング篇」(7分6秒)が公開されました。

 また、このWEB動画ではB’zが書き下ろしたCM主題歌「マジェスティック」フルバージョンが初披露されています。

 ロング版に出演しているのは、テレビCMおよび前回WEB動画と同じく、母・宮沢りえさん、父・大倉孝二さん、娘・南沙良さん。テレビCMでは、母視点で描かれていましたが、今度は娘視点の物語。

 一人海をぼんやり眺める南さん。「はじめは、優しい嘘だった」というモノローグから始まります。東京からこの街にやってきた南さんは、人見知りする性格もあるのか、転校したばかりの学校になじめずにいるようです。

 ホントは引っ越しなんかしたくなかったのに、友達と離れたくなかったのに……。でもお母さんには心配をかけたくなくて、つい「まぁまぁかな」と普通を演じてしまう自分。だけど学校に行けば、机で一人ぼんやりしたり、体育館の裏で前の学校の友達の写真を眺めていたり。ホントの自分とお母さんの前での自分、ついには余裕がなくなって、母の全てが嫌になってしまいました。

 そんなある日の事。自分が好きなパンダ柄を縫い付けた新しい体操服袋を母が手縫いで用意してくれました。以前は喜べたはずだったのに、口をついて出たのは「こんな変なのつかえないじゃん」という、とげとげしい言葉。


 翌日、普段通りに学校に行く南さん。でも授業は上の空です。学校帰りもまっすぐ帰る気分じゃないのか、海で一人やりきれない思いを波にぶつける場面も。やっと家に帰宅すると、何かを察したお母さんが「話をききますよ」「ポッキー5本分」と声をかけてきます。ここから、ポッキーを介した親子の会話、テレビCMの話へと繋がります。

 転校をきっかけに、全てが変わり戸惑う娘。さらに思春期であるがゆえ、素直に母に打ち明けられない繊細な心理描写を丁寧に描き上げた本作。ラスト、やっと母に素直になれて涙ぐむ場面では、観ているこちらも思わずホロリともらい泣きさせられます。


 ポッキーは2012年より「Share happiness!(シェアハピネス)」をスローガンとして掲げ、幸せを分かち合えるチョコスティックとしてコミュニケーションを展開しています。その一環として娘を持つ母を対象に調査を行ったところ、母娘関係の悩みの中に「話しかけるきっかけがほしい」「会話の時間をもっと増やしたい」という人が多くいることがわかったそうです。そこで、親子のコミュニケーション不足を解消する一助になればとの思いから、従来の広告を刷新。食べる本数を会話する時間の単位とした「ポッキー何本分」というテーマのもと、親子の会話を後押しするメッセージを込めた、テレビCMおよびWEBムービーを制作したそうです。

 なお、この動画を優しく盛り上げる楽曲「マジェスティック」(作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘)について、B’zのお二人は「日々の風景や身近な人との会話の中に散らばる幸せや勇気のかけら。そんな何気なく尊いものを見つける歓びを音と言葉にしました。時間の流れが少しゆっくりになるような曲です。お茶でも飲みながら聞いてください。」とコメントをよせています。

 B’zの音楽が優しく後押しする、親子のちょっと泣ける物語。YouTubeのグリコ公式Glico Japanで公開されています。またInstagramでは、宮沢りえさん演じる赤井りえの名義で、赤井家の日常が配信されています。CMやWEB動画とリンクする部分も多いので、物語を見た後にこちらもチェックすると、より色んな物語が見えてきますよ。IDは「pocky.mama」です。

情報提供:江崎グリコ

(宮崎美和子)