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伝説のヒモから仮面ライダーに憧れる子どもへ ライダー俳優・谷口賢志の返信が話題

 Amazon Prime Video配信作品として制作された異色の仮面ライダー作品「仮面ライダーアマゾンズ」。ネット発の作品でありながら、配信シリーズはシーズン1(2016年~)、シーズン2(2017年~)と重ね、ついには劇場版作品が2018年に公開されました。その仮面ライダーアマゾンズにおいて、ひときわ異彩を放っていた存在が、鷹山仁(たかやまじん)/仮面ライダーアマゾンアルファ。演じた谷口賢志さんが先週(2019年3月5日)、鷹山仁と仮面ライダーに関する思いをTwitterに投稿。その内容が話題になっています。

  •  谷口さんがツイートにそえた画像で、仁と向かいあって写っているのはシーズン2の主人公の千翼/仮面ライダーアマゾンネオ(演:前嶋曜さん)です。

     谷口さんによれば、子どもを持つ知人などから写真つきのメッセージがよく届くそうです。子ども達はみな笑顔で「大きくなったら仮面ライダーになりたいから挨拶したい」と、ベルトやフィギュアを持って写っているそうです。なんとも微笑ましい話ですね。恐らくパパやママのお友達は仮面ライダーだよ!という親たちの自慢から、写真を送ってみよう!という流れになっているのでしょう。

     そこで、谷口さんはいつもこのように返信しているそうです。「頑張れよ。ただ、俺のようなライダーにはなるな。あれを背負うのは俺1人で十分だ」

     鷹山仁といえば、視聴したライダーファンからは「伝説のヒモ」として愛されています。ばりばりの理系出身で製薬会社の研究者という経歴を持ちながら、作中に登場したときは恋人の泉七羽(演:東亜優さん)に養われている(ヒモ)状態で、さらに調理された鶏料理を貪り食い、生卵を丸飲みするというワイルドさで、主人公の水澤悠/仮面ライダーアマゾンオメガ(演:藤田富さん)と配信を観た多くの人を圧倒しました。

     谷口さんのツイートに登場する仁が背負う「あれ」が指すのものとして、大きく分けると三つが思い浮かびます。一つめは、悠(はるか)との浅からぬ因縁。シリーズ2作品、そして劇場版にいたるまでと、アマゾンオメガとアマゾンアルファの激闘は連綿と描かれていきます。二つめは、すべての物語がはじまる以前、仁が野座間製薬の研究者として開発してしまったすべての元凶「アマゾン細胞」。そして、三つめは悲しい宿命を絆とする鷹山仁の「家族」で、エピソードは主にシーズン2で語られます。

     3年もの年月をかけて、仁の過酷すぎる運命を見事に演じ切った谷口さん。役への思い入れはかなりのもので、かつては作中でよく口にする不適切な台詞(殺す)をツイートで多用しすぎてTwitter社から警告を受けたほどです。その後はハッシュタグをつけ、仁を表すもうひとつの単語「ヒモ」で落ち着いていました。劇場版公開の舞台あいさつで「この作品で本気で天下を取りたいと思ってます」と発言。映画公開のころのツイートには「#伝説のヒモと時代を作る」をそえて数多く投稿していました。

     谷口さんの確かな演技力やこまめなツイートなどの努力、そしてキャラクターの持つ印象もあいまって「鷹山仁」は、伝説の仮面ライダーとして数多くのライダーファンの胸にこれからも生き続けていくことでしょう。

    <出典・引用>
    谷口賢志さん(@tgms_twinews)
    ※画像は谷口賢志さんTwitterアカウントのスクリーンショットです。

    (山口さゆり)

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