株式会社セガゲームスのアクションパズルゲーム「ぷよぷよeスポーツ」の年間チャンピオンを決める大会「ぷよぷよファイナルズ SEASON1」が2019年4月20日、宮崎県宮崎市にあるリゾート施設のフェニックス・シーガイア・リゾートで開催されました。2018年度ランキング上位のプロと選抜大会の勝者が集う頂上決戦を制したのは、ランキング1位で出場を決めていたdelta選手。見事にチャンピオンの称号と副賞の賞金100万円を手にしました。

 長年親しまれているアクションパズルゲーム「ぷよぷよ」のeスポーツ版、それが「ぷよぷよeスポーツ」です。「ぷよぷよファイナルズ SEASON1」は、2018年度のぷよぷよランキング1位~7位の選手と、2019年4月13日に行われた「ぷよぷよランキングプロ選抜大会」の優勝者、あわせて8名によって争われました。

 会場となったのは宮崎県宮崎市の一ツ葉海岸に広がる、セガサミーグループの子会社フェニックスリゾートが運営するリゾート施設「フェニックス・シーガイア・リゾート」。地上45階建てのリゾートホテル、シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートを核とした、温泉も楽しめる総合リゾートです。

 並み居るトップランカーが集う大会だけに、各バトルは予選からフルセットの連続。僅差の争いが続きます。そんな中、Aブロックを全勝で突破したのはdelta選手。ランキング1位の貫禄を見せつけました。一方のBブロックは熾烈な戦い。高校生プロプレイヤーのマッキー選手と地元九州(長崎)出身のfron選手による最終戦(第12試合)までもつれ込みました。

 先勝したのは若さのマッキー選手。しかしfron選手もすぐさま2セット目を取り返し、第3セットへ。マッキー選手が優位に進めて9-7とマッチポイントを握りますが、fron選手がここから大逆襲。勝負あり、というところから、連鎖に連鎖が重なるという大激戦となります。しかも大連鎖と思わせておいて途中で止める、などという高度なテクニックを駆使した心理戦も展開。この名勝負はわずかの差でfron選手が取り、決勝へと駒を進めました。

 決勝は5ゲーム先取で1セット獲得、2セット獲得で勝利という、これまでよりさらに過酷なルールで争われます。delta選手、fron選手とも一歩も譲らず、1セット目も2セット目も9ゲーム目までもつれるという展開に。もはやここまで実力伯仲の勝負になると、ほんのわずかの判断の遅れ、戦術のほころびが勝負を分けてしまいます。どちらもゲームカウント5-4で、1セット目はdelta選手、2セット目をfron選手が取り、勝負は運命の3マッチ目へ突入します。

 実況解説のくまちょむ選手が「試合中に成長している」と驚嘆の声をあげたfron選手。強い者との戦いの中で隠れた力が引き出され、進化を続けてきたのですが、この勝負を最終的に制したのはdelta選手。最後には力の差を見せつけ、5-1のゲームカウントで第3セットを取り、セットカウント2-1で初代年間チャンピオンに輝きました。

 コメントでdelta選手は「素直に嬉しいです。ぷよぷよを楽しくやれて嬉しかったです」と、あの熾烈な勝負を振り返り、その中で「進化が止まらない感覚はありました」と、自身のレベルアップも感じていた様子。賞金の100万円の使い道を聞かれると、その一部を東京・上野の「ぷよぷよeスポーツ」コミュニティに提供するといい、この「ぷよぷよeスポーツ」をさらに盛り上げていきたいと語っていました。

 終わってみれば年間ランキングトップのdelta選手が安定した力を発揮し、初代チャンピオンとなった2018年度の「ぷよぷよeスポーツ」。しかしfron選手をはじめ、試合中に成長・進化を遂げるプレイヤーが見られるなど、まだまだ勢力図は変わっていきそうです。

情報提供:株式会社セガゲームス

(咲村珠樹)