おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

「龍が如く最新作」の助演女優オーディションに行ってきた

 セガゲームスの人気シリーズ「龍が如く」の出演者を決める、PlayStation4「龍が如く最新作」助演女優オーディションが、5月18日に開催されたので、行ってきました。

  •  これまで、キャバ嬢オーディションなどを開催して話題を振りまいてきた「龍が如く」ですが、今回はPlayStation4「龍が如く最新作」のメインキャラクターの1人として登場する助演女優を決めるオーディション。そのせいか会場は緊張感に包まれていました。

     今回のオーディションには、1000人超の応募があり、グランプリに輝いた1人にはゲーム内への出演の他、副賞として100万円などが贈られます。この日は、一次審査の書類選考を通過した60人が集まり、その中の7人(2グループ)のオーディションの様子を取材させていただきました。

     審査をするのは、名越稔洋さん(「龍が如く」シリーズ総合監督)、佐藤大輔さん(「龍が如く」シリーズプロデューサー)、横山昌義さん(「龍が如く」シリーズチーフプロデューサー)、阪本寛之さん(「龍が如く最新作」プロデューサー)の4人と聞いていたのですが、審査員の机に名越監督の名前が無い……。あれ?と思い、何気なく周囲を見てみると、少し外れたところで記者たちに紛れて普通に座っていました。名越監督曰く「今回は、見物に近い形で楽しませてもらっている」とのこと。

     最初のグループは3人で、元アイドルの里々佳さん、大学生の三上喬子さん、役者の井元まほさん。「殺し屋の役をやってみたい」と言った里々佳さんや、理想の死に方は「公演を終えて、舞台袖の椅子に座った瞬間に息絶えたい」と言った井元さんなど、衝撃的な発言をしていましたが、筆者が最も印象に残ったのは、このグループで唯一、芸能経験が無かった大学生の三上さん。


     青森出身で上京して大学に通っているそうなのですが、「実家が金持ち」、「龍が如く」に感動して友人に「私、絶対『龍が如く』に出るからと公言していた」、「セガゲームスの就職試験も受けようと思っている」など、個性的発言が満載でした。

     2組目のグループは、役者の長谷川愛美さん、元モデルで会社員の椎名結加さん、以前はシンガーソングライターとして活動していた女優の清成咲月さん、ゲーム好きで女優の東野瑞希さんの4人。

     2005年に実写化された作品「龍が如く ~序章~」で澤村由美の幼少期を演じた長谷川さんや、ゲームが大好きで「(やり始めたら一気に)30時間ソーシャルゲームをやる」と言った東野さん、「ホイッスルボイスが出せるのが自慢」と言った清成さんなど、素敵な経歴や趣味を持つ人たちばかりでしたが、筆者が印象に残ったのは椎名さん。

     椎名さんは、以前はオスカープロモーションに所属していたモデルで現在は退所し、一般企業で働かれているそう。しかし、「龍が如く」が好きで、再び芸能の世界に挑戦するために戻ってきたとのこと。特に「龍が如く6 命の詩。」が好きで、尾道へ聖地巡礼の旅に行ったほど。ものすごい熱意を感じました。

     オーディションを終えて、佐藤さん(「龍が如く」シリーズプロデューサー)は、「キャバ嬢オーディションと違い、今回は演技経験が豊富な人に応募してもらった」と話し、「ひょっとしたら応募のハードルは上がっているかもしれない」と、今回のオーディションについて印象を話しました。

     また、横山さん(「龍が如く」シリーズチーフプロデューサー)も、応募者数が1000人超ということもあり「今までのオーディションの中で一番大変な書類選考だった」と話し、「これから先もいっぱい悩むと思う」と、今回のオーディションが今までと違うものになっている実感を語っていました。さらに、阪本さん(「龍が如く最新作」プロデューサー)も、「今回はかなり慎重に審査している」と言い、「出演者とキャラクター、どちらにとっても良い形になれば……」と話していました。

     そして、最後に名越監督は、今回の助演女優オーディションは、いろいろな切り口でやることで新たな楽しさが出るようにしたいと考えたとのこと。今回のオーディションでは、「お芝居」がポイントで、「ルックスから一つ先に進んだところを重点的に見る」と語っていました。

     今回の二次審査では、約60人から最大でも10人程度に絞られる予定だそうで、三次審査の模様は6月上旬からWEBで公開されるとのこと。いったい誰が二次審査を通過するのか?注目です。

    取材協力:株式会社セガゲームス

    (取材・撮影:佐藤圭亮)

    あわせて読みたい関連記事
  • アクリルロゴディスプレイSounds PlayStation
    ゲーム, ホビー・グッズ

    あの起動音が再び 「アクリルロゴディスプレイSounds PlayStation…

  • ナムコ初の自社開発作「ジービー」復刻 アケアカ版で現行機向けに登場
    ゲーム, ニュース・話題

    ナムコ初の自社開発作「ジービー」復刻 アケアカ版で現行機向けに登場

  • 「龍が如く」キャラと結婚式!?さらには葬儀まで……20周年記念「冠婚葬祭展」が東京・大阪で開催へ
    ゲーム, ニュース・話題

    「龍が如く」キャラと結婚式!?さらには葬儀まで……20周年記念「冠婚葬祭展」が東…

  • 初代PlayStationを模したじゃばら式財布
    ゲーム, ホビー・グッズ

    初代プレステグッズが特別付録に 「MonoMaster」11月号で懐かしの本体を…

  • 再生ボタンであの音が!「PlayStation」歴代コントローラーがガシャポン化
    ゲーム, ホビー・グッズ

    再生ボタンであの音が!「PlayStation」歴代コントローラーがガシャポン化…

  • Ghost of Yōtei(ゴースト・オブ・ヨウテイ)
    ゲーム, ニュース・話題

    PS5「ゴースト・オブ・ヨウテイ」が10月2日に発売決定 蝦夷地を舞台に“復讐”…

  • 「DreadOut Remastered Collection」キービジュアル
    ゲーム, ニュース・話題

    インドネシア産ホラーゲーム「ドレッド・アウト」がリマスターで復活、1月16日に発…

  • バーチャファイターの完全新作プロジェクトが始動 開発は「龍が如くスタジオ」
    ゲーム, ニュース・話題

    バーチャファイターの完全新作プロジェクトが始動 開発は「龍が如くスタジオ」

  • 神室町ご当地Tシャツに注目!「龍が如く」グッズ自販機が歌舞伎町に登場
    イベント・キャンペーン, ゲーム

    神室町ご当地Tシャツに注目!「龍が如く」グッズ自販機が歌舞伎町に登場

  • PS5Proに買い替えたことによる思わぬ弊害?暖が取れず本体横で渋顔の猫ちゃん
    ゲーム, ニュース・話題

    PS5Proに買い替えたことによる思わぬ弊害?暖が取れず本体横で渋顔の猫ちゃん

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • Web展示「違いを知ることからはじめよう展」
    社会, 経済

    生理やPMSテーマのWeb展示、ツムラが公開 約5000人来場の企画展を再構成

  • 京都アニメーションをかたる偽サイト複数確認 公式が注意喚起
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    京都アニメーションをかたる偽サイト複数確認 公式が注意喚起

  • 博多座、高額転売者の情報開示手続きへ 「看過できない」と強い姿勢
    エンタメ, 舞台

    博多座、高額転売者の情報開示手続きへ 「看過できない」と強い姿勢

  • 雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく
    社会, 経済

    雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく

  • 声優とAIの共存を模索 81プロデュースとイレブンラボが業務提携、オリジナルの声を守り多言語展開へ
    アニメ/マンガ, 声優

    声優とAIの共存を模索 81プロデュースとイレブンラボが業務提携、オリジナルの声…

  • Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行
    インターネット, サービス・テクノロジー

    Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行

  • トピックス

    1. 「LINEグループ作成」を要求する詐欺メールに注意 海外のサイバー監視が日本向け攻撃を警告

      「LINEグループ作成」を要求する詐欺メールに注意 海外のサイバー監視が日本向け攻撃を警告

      海外のサイバー脅威情報を発信する「Hackmanac」が12月19日、日本国内の複数の組織を標的とし…
    2. 電話対応の様子(NORAD Tracks Santa Newsroom)

      NORAD、サンタ追跡作戦に万全の体制 即時追跡方針を強調

      米国防総省は、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)による重要ミッション「サンタ追跡作戦」を、2025…
    3. Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行

      Google、ダークウェブレポートを終了 実用的な対処支援へ重点移行

      Googleは12月16日、個人情報がダークウェブ上に流出していないかを確認できる「ダークウェブ レ…

    編集部おすすめ

    1. 「漆黒の指輪」は実在したものの……サン宝石、カプセルトイ「中二病が疼くリング」の“誇大表現”を謝罪

      「漆黒の指輪」は実在したものの……サン宝石、カプセルトイ「中二病が疼くリング」の“誇大表現”を謝罪

      アクセサリーや雑貨の販売で知られる「サン宝石」は12月16日、同社が展開するカプセルトイ「中二病が疼くリング」について、公式サイトおよびSN…
    2. 雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく

      雨や洪水の警報が変わる 新・防災気象情報、警戒レベル表示で行動判断しやすく

      国土交通省と気象庁は12月16日、雨や洪水などの危険を伝える「防災気象情報」について、2026年(令和8年)の大雨シーズンから新たな運用を始…
    3. コミケの名物現象がまさかのグッズ化 「食べられるコミケ雲(わたあめ)」爆誕

      コミケの名物現象がまさかのグッズ化 「食べられるコミケ雲(わたあめ)」爆誕

      夏コミ名物、会場の熱気と参加者の汗が昇華して天井付近に発生するという伝説の現象「コミケ雲」。まさかそれを口にできる日が来るとは、誰が想像した…
    4. Reactに「CVSS 10.0(最高)」の脆弱性 IPAが注意喚起

      Reactに「CVSS 10.0(最高)」の脆弱性 IPAが注意喚起

      情報処理推進機構(IPA)は12月10日、多くのウェブサービスで使われている開発技術に重大な問題が見つかり、国内でも悪用したとみられる攻撃が…
    5. ライバー事務所4社に公取委が注意 「移籍しづらい」契約に懸念

      ライバー事務所4社に公取委が注意 「移籍しづらい」契約に懸念

      ライブ配信アプリ「Pococha(ポコチャ)」で活動するライバーをサポートしている事務所4社が、所属ライバーの“退所後の活動”を不当にしばっ…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト