おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

和牛やミキが敗れる波乱 「M-1グランプリ2019」決勝進出者会見に行ってきた

 「M-1グランプリ2019」準決勝が12月4日に行われ、終了後に決勝進出者発表記者会見が開催。ミキや和牛などが敗れる波乱が起こり、この日に決勝戦出場を決めた9組中7組が初進出というフレッシュな顔ぶれになりました。

  •  「M-1グランプリ2019」決決勝進出者発表記者会見は、準決勝が行われた直後に開催。2018年は、霜降り明星が史上最年少の王者となり、日本中に衝撃が走った「M-1グランプリ」ですが、2019年は史上最多の5040組がエントリーし、4か月にわたる厳しい予選が繰り広げられました。

     熾烈を極めた予選を勝ち抜き、見事に決勝進出を果たした9組は、インディアンス、ミルクボーイ、オズワルド、見取り図、かまいたち、ぺこぱ、からし蓮根、すゑひろがりず、ニューヨーク。決勝は、この9組に敗者復活戦を勝ち抜いた1組を加えた10組で、12月22日に開催されます。

     決勝進出者発表記者会見のステージには、最初にMCを務めるお笑いコンビ・麒麟の川島明さんが登場。「M-1グランプリ2019」の概要を紹介した後、決勝進出を果たしたファイナリスト9組を呼び込みました。

     過去に出場した準決勝の中では「一番ウケていた」と言うインディアンス。きむさんは「漫才中に(相方の)たぶっちゃんと目が合って、その時に『あ、行ったな』という感じをやられた」と暴露。田渕章裕さんは「やめてよ~!そんな顔してないですよ~!感じ悪いやろ!」と恥ずかしそうに全力で否定し、会場を笑わせていました。

     麒麟の川島さんから「30年目ですよね?」と言われていたミルクボーイ。準決勝自体も初だった2人ですが、内海崇さんは「角刈り初の決勝ということで、令和初のM-1で角刈りが出て良いのか?というのがあるんですけど……」と恐縮気味。一方の駒場孝さんも「僕はボディビルをしているので、ボディビル初の決勝ということで……」とコメントしていましたが、最後は力強く2人で「頑張ります!」と意気込みを語っていました。

     結成して5年目にして初の決勝進出を果たしたオズワルド。準決勝で爆笑をとっていたが、伊藤俊介さんは「妹(伊藤沙莉さん)が女優をやってるんですけど、受かった喜びと共に、誰かに抱かれてないかという心配もちょっと……」と話し、決勝に進出できたのは妹さんのコネなのではないか?と疑う場面も。

     2年連続の決勝進出を決めた見取り図。リリーさんは「去年が6位だったんで、それを超えられるように」と意気込みを語ると、相方の盛山晋太郎さんが「俺ら9位や!ちょっとサバ読むな」とツッコミ、会場は爆笑。さらに、リリーさんは「漫才中に目が合った瞬間、これは行けるなと思った」と話すと、「それインディアンスやないか!」と盛山さんに突っ込まれ、会場を笑わせていました。

     「まだ出てるんですね……」と麒麟の川島さんに言われていた、かまいたち。濱家隆一さんは「1番芸歴が上で、15年という規定の中なんですけど、なんかホント、すみません……」と恐縮しきり。山内健司さんも「正直、コンビ名も分からないですし、名前も全然知らない人も多くて……」と話していましたが、その例として「盛山……?」と言うと、「13年以上の付き合いです!」と、見取り図の盛山さんから突っ込まれていました。

     しかし、一番の先輩ということで、「負けられない大会になってしまいましたが」と川島さんから聞かれると、濱家さんは「今年、本当に優勝して終われたら、一番良いなと思っていますので、頑張ります!」とコメントしていました。

     決勝に残った中で唯一、吉本興業以外のお笑いコンビ・ぺこぱ(サンミュージックプロダクション所属)。2人とも「良かったぁ」と、安堵の表情が印象的でした。また、シュウペイさんが、自分たち以外すべて吉本所属という状況に「え~、やだぁ~……」と怯え、失笑を買うと、川島さんから「ちょっと、あなたのキャラがよく分からないです」と突っ込まれていました。

     2013年に結成、第37回今宮戎マンザイ新人コンクールで新人漫才福笑大賞、第8回YTV漫才新人賞決定戦で優勝し、関西では「(M-1の決勝に)行く行く」と言われ続け、2年連続で準決勝敗退していた、からし蓮根。

     伊織さんは、「毎年、審査の結果が出る空き時間に先輩と過ごすと、その先輩が受かる(決勝に進む)ジンクスが出来ていた。だから今年は絶対に1人でいようと思い、(準決勝が)終わった瞬間、1人で東京タワーに行った」というエピソードを披露していました。

     結成10年目で、やっと「M-1グランプリ」の決勝に進出したニューヨーク。嶋佐和也さんは「本当に10年目で……、何度もこの準決勝の壁を超えられなかったので、やっと初出場で本当に嬉しいです」と話すと、一瞬会場が静まり返ったため、「あれ?ボケなきゃいけなかったですか?」と聞くと、相方の屋敷裕政さんから「おもんな!それ聞くのが一番おもんない」と突っ込まれ、会場が笑いに包まれていました。

     「さぁ、ここからは演芸コーナーということで……」と川島さんから紹介された、すゑひろがりず。袴姿に鼓を持ち、会場の中でもひときわ異彩を放つスタイルに、川島さんも「怖いですよ、みなさん。『キングオブコント』も、どぶろっくが優勝しましたから。怖いんですよ流れが」と、一目置いている様子。

     しかし、本人は「まさかです」と、自分たちの決勝進出が、まだ信じられていないよう……。川島さんから「こういうもの(楽器)を持ち込んだのは(第2回の)テツandトモ以来ですよ」と言われると、南條庄助さんは「Amazonで、8万円で購入できます」と回答。さらに、決勝について聞かれると、三島達矢さんは「(決勝に進出したことで)営業が増えてくれたらなぁ」と話し、会場を笑わせていました。

     ファイナリスト9組の紹介が終わると、審査員の紹介が行われました。今年の審査員は、昨年と同様に、オール巨人さん、上沼恵美子さん、立川志らくさん、サンドウィッチマン・富澤たけしさん、ナイツ・塙宣之さん、中川家・礼二さん、ダウンタウン・松本人志さんの7人。

     この顔ぶれについて聞かれた、かまいたちの山内さんは「志らく師匠を外してほしいですね」とボケ、会場は爆笑。「こっちのNG聞いてないです。選ぶ権利は無いんで」と、川島さんに突っ込まれていました。

     かまいたち同様、昨年、決勝でこの7人に審査された見取り図のリリーさんは、「(昨年は)礼二さんだけ唯一、僕らに90点を付けてくれたので、明日から毎日お歳暮を贈ろうかなと思っています」と話していました。

     最後は、すゑひろがりずの音頭で、一本締めで終了した「M-1グランプリ2019」決勝進出者発表記者会見。終了後はファイナリスト9組で囲み取材が行われましたが、麒麟の川島さんはステージを降りる際、「あまりこのへんで、いらんことを言わないように。すぐYahoo!ニュースに載るんで。あと、会見が終わった後、生配信だけはやめてくださいね」とファイナリストたちに注意し、記者たちを爆笑させていました。

     有力候補のライバルたちが姿を消した準決勝について聞かれた見取り図の盛山さんは、「すごく熾烈な戦いだった。有馬記念と一緒で、10回やれば10回とも結果が違う。僕らはディープインパクトになりたいと思います」と答えると、会場がシーンとしてしまったため、「もう1回いいですか?」とお願い。その瞬間、ドッと笑いが起こっていました。

     続いて、サンミュージックの前にオスカープロモーションに所属していた、ぺこぱに質問が。決勝戦で司会を務める上戸彩さんとの共演は過去にしたことがあるのか?聞かれると、「毎年、事務所のマネージャーから『オスカーから決勝行ってるの上戸だけやで』と言われていた。今年、やっと決勝に行けた思いをそのマネージャーにぶつけようとしていたが、事務所が変わってしまったため、ぶつけられないままになってしまった」とコメント。

     さらに、オスカー時代に営業に行っている時、「米倉、上戸、ぺこぱでやらせてもらっています」と勝手に名前を出していたため、決勝で上戸彩さんに会ったら「その件を謝罪したい」と話し、会場の笑いを誘っていました。

     はたして2019年は、いったい誰がグランプリに輝くのか!?「M-1グランプリ2019」決勝戦は、12月22日18時34分からテレビ朝日系列で生放送されます。

    取材協力:M-1グランプリ事務局

    (取材・撮影:佐藤圭亮)

    あわせて読みたい関連記事
  • モンスターストライク新テレビCM「周年って」篇
    イベント・キャンペーン, ゲーム

    永野、まさかの爆弾発言 「モンストくだらねぇ」新CMで毒舌全開

  • 松本人志活動休止後初の舞台に? 「ダウンタウンチャンネル(仮称)」11月始動
    エンタメ, 芸能人

    松本人志活動休止後初の舞台に? 「ダウンタウンチャンネル(仮称)」11月始動

  • 真空ジェシカVSイルカが実現!まさかの“ツーマンライブ”に「意味わかんなくて好き」
    エンタメ, 芸能人

    真空ジェシカVSイルカが実現!まさかの“ツーマンライブ”に「意味わかんなくて好き…

  • 尾形さんの呼びかけ
    エンタメ, 芸能人

    パンサー尾形、娘の前でビンタ再現に批判も「僕がやりたくてやってます!」

  • いつもここから・山田一成さん公式X
    エンタメ, 芸能人

    いつここ山田、“全肯定ファン”批判に反論 「救われてるタレントも多い」

  • ジョイマン高木さんのつぶやき
    エンタメ, 芸能人

    ユニクロのスキニー廃番でジョイマン高木困惑 「どうしましょう 衣装」

  • 「よしもと祇園花月」の閉館発表に悲しみの声 京都唯一のお笑い常設劇場
    エンタメ, 舞台

    「よしもと祇園花月」の閉館発表に悲しみの声 京都唯一のお笑い常設劇場

  • ネットミーム「大沢たかお祭り」にキンタロー。が自前王騎で参戦 濃すぎる顔面で10万いいねの大反響
    エンタメ, 芸能人

    ネットミーム「大沢たかお祭り」にキンタロー。が自前王騎で参戦 濃すぎる顔面で10…

  • 「バッテリィズがチャリで来た。」がムービーに!未公開シーン入りでTVer&ABEMA配信
    TV・ドラマ, エンタメ

    「バッテリィズがチャリで来た。」がムービーに!未公開シーン入りでTVer&ABE…

  • LINEマンガ「おっパン」が実写映画化!ドラマ版の出演者が総登場
    アニメ/マンガ, 舞台・上映

    LINEマンガ「おっパン」が実写映画化!ドラマ版の出演者が総登場

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 江口拓也さん&鬼頭明里さん、“声で伝える広報”第2章へ ENEOS「#こえ報部」新企画が始動
    イベント・キャンペーン, 経済

    江口拓也さん&鬼頭明里さん、“声で伝える広報”第2章へ ENEOS「#こえ報部」…

  • 旨辛ユッケジャンクッパ風スープ
    商品・物販

    ダイドードリンコ、韓国の味わいを缶スープで再現 「旨辛ユッケジャンクッパ風スープ…

  • 新作ゲーム「裏バイト:逃亡禁止 たつ子の謎」
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    「裏バイト:逃亡禁止」の恐怖をゲームで 小学館がマダミス「たつ子の謎」を11月配…

  • 新物板うに手巻きセット(5貫分)
    商品・物販, 経済

    くら寿司、旬の「新物うに」登場 板うに手巻きセットや北海たこうにも販売

  • 無印良品、大盛りカレーを拡充 和出汁仕立てと香味野菜デミグラス登場
    商品・物販, 経済

    無印良品、大盛りカレーを拡充 和出汁仕立てと香味野菜デミグラス登場

  • OpenAI、新動画生成モデル「Sora 2」発表 アプリで“カメオ出演”も可能に
    インターネット, サービス・テクノロジー

    OpenAI、新動画生成モデル「Sora 2」発表 アプリで“カメオ出演”も可能…

  • トピックス

    1. 母に何気なく70年万博の話をしたら……“55年前の資料”にテンション爆上がり

      母に何気なく70年万博の話をしたら……“55年前の資料”にテンション爆上がり

      大阪・関西万博をきっかけに、55年前の1970年の大阪万博(以下、70年万博)に興味を抱くようになっ…
    2. ハチワレ特製「暗殺者のチャルメラ」を再現 トマトと粉チーズでインスタントラーメンが大変身

      ハチワレ特製「暗殺者のチャルメラ」を再現 トマトと粉チーズでインスタントラーメンが大変身

      10月1日にXで公開された漫画「ちいかわ」にて、ハチワレがちいかわに振る舞った“暗殺者のチャルメラ”…
    3. 「フツーの人」と「デブ」の食意識の違いをイラストで可視化 あなたはどっち?

      「フツーの人」と「デブ」の食意識の違いをイラストで可視化 あなたはどっち?

      「もしかして、フツーの人っておなか空いてる時以外おなか空いてないの?」そんな衝撃の(?)問いかけとと…

    編集部おすすめ

    1. フライドポテトで、白ごはんを食べる……?ドンキ新作が過去イチ理解できなかった件

      フライドポテトで、白ごはんを食べる……?ドンキ新作が過去イチ理解できなかった件

      「みんなの75点より、誰かの120点」を合言葉にドン・キホーテが展開している偏愛メシシリーズ。10月1日に「本当にこの組み合わせが好きな人が…
    2. 将棋倶楽部24、2025年末でサービス終了 27年の歴史に幕

      将棋倶楽部24、2025年末でサービス終了 27年の歴史に幕

      オンライン将棋対局サービス「将棋倶楽部24」が、2025年12月31日をもって終了することが発表された。運営する席主の久米宏氏が10月1日付…
    3. pium、“カスハラ声明”きっかけに炎上 接客批判受け謝罪と改善策

      pium、“カスハラ声明”きっかけに炎上 接客批判受け謝罪と改善策

      アパレルブランド「pium」が9月30日、店舗スタッフの接客に対する多数の指摘や批判を受け、公式Xにて謝罪文を公開しました。併せて再発防止策…
    4. 「ビー・バップ」クラファン始動、清水で“高校与太郎祭”実現へ 返礼に「鉄橋ダイブ」関連も

      「ビー・バップ」クラファン始動、清水で“高校与太郎祭”実現へ 返礼に「鉄橋ダイブ」関連も

      映画「ビー・バップ・ハイスクール」のロケ地として知られる静岡市清水区で、作品ゆかりの企画を集めた大型オフラインイベント「清水 ビー・バップ・…
    5. 第7回京都アニメーションファン感謝イベント『私たちは、いま!! ―京アニのセカイ展―』

      京都アニ「第7回ファン感謝イベント」追加情報を公開 新商品や書籍予約、グッズ二次予約も発表

      株式会社京都アニメーションは、10月25日・26日の2日間で開催予定の「第7回京都アニメーションファン感謝イベント『私たちは、いま!! ―京…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト