スマートフォン向けアクションRPG「モンスターストライク」が今年10月で12周年を迎える。運営する株式会社MIXIは9月29日に、記念企画の一環として新テレビCM「周年って」篇を10月1日から全国で放送すると発表した。
出演するのは独自の芸風で知られるお笑い芸人・永野さん。CM内で「モンストくだらねぇ」と断言するという驚きの展開で、視聴者に強烈なインパクトを残す内容となっている。
舞台はモンストの世界観をイメージした赤を基調とする抽象空間。永野さんは、「苦手なんですよ。なんでもかんでも記念日にしたがる人」や「自分で自分のことお祝いして。恥ずかしい」と、祝福ムードに冷水を浴びせるような発言を次々と繰り出す。
ラグジュアリーに仕立てられた特注衣装に身を包みながら、従来のCMでは考えられないほど辛辣なセリフを投げかける姿が見どころだ。
撮影では当初、辛口コメントを「オレ……けっこうひどいこと言ってますよね。人を傷つけるようなことを……」と申し訳なさそうにする場面もあったという。しかしカメラの前に立てば一転、“永野節”は全開。
「モンスト12周年? こっちは30年目だぞ!」とキャリアをネタに笑いを誘う場面もあり、撮影現場は終始笑いに包まれた。
永野さんはインタビューで「CMとかほぼ経験ないんですけど、楽しかったのであっという間でした」と振り返った。さらに、「(モンスト)やりたくなりましたね。正直、ゲームはあまりやってなかったんですけど……やっぱり仁義で生きているんで」とコメント。作品に対する独特のスタンスをのぞかせた。
12年前を振り返る質問には「まさにブレイク直前の時期」と答え、俳優の斎藤工さんとの出会いが自身の転機だったことを明かした。
また「最近、地元の友だちが、今年くらいから“まとめ”に入って……。『おまえも頑張ったけど、オレはオレで頑張った』みたいな“まとめ”に入ってるムーブは『くだらねぇ』と思います」と語るなど、CMと同じく歯に衣着せぬ発言を連発した。
モンストは2013年の配信開始以来、世界累計利用者数6400万人を突破した人気タイトル。12周年を迎える今年のキャッチコピーは「くだらないを、全力で。」。その象徴として永野さんを起用した新CMは、記念を“祝う”のではなく“斬る”という逆説的な演出で、シリーズの新たなスタートを彩ることになりそうだ。