おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

猫ホイホイな新聞広告で啓発 イエローハット「全国交通にゃん全運動」

 2月22日は「猫の日」。この日に合わせ、猫の交通事故を減らそうとカー用品店のイエローハットが「全国交通にゃん全運動」を展開。2020年2月21日付の新聞に、猫が自然と吸い寄せられるフォトスポット付きの全面広告を出します。

  •  2月22日は、2(にゃん)が3つ並ぶことから「猫の日」とされています。近年は健康管理もできて長生きする、ということから室内飼いの子が増えてきましたが、外出猫やフリーランス(野良)猫が交通事故に遭うケースは後をたちません。環境省自然環境局の統計によると、2018年度の負傷動物(交通事故以外も含む)のうち、犬は860件に対し、猫は1万1184件と圧倒的です。

     これは猫の特性が大きな原因となっています。狩猟本能の旺盛な猫は、目の前に獲物など気を引くものがあれば、それに意識を集中して周りの情報を遮断してしまいがち。また、急な出来事に対しては、つい体を硬直させてしまうという特性があるのです。

     このため、車が近づいていることに気づかず、また車の接近に気づいても硬直して、とっさに避ける行動を取れず、事故に遭ってしまうというわけ。生まれ持った種としての特性なので、いくら「車に気をつけて」と教えても、猫の方では対応できません。車の方が気をつける必要があるのです。

     そこでイエローハットでは、2月22日の猫の日を契機に、ドライバーに猫の交通安全に配慮してもらうことを目的とした「全国交通にゃん全運動」キャンペーンを実施。その一環で猫ホイホイ機能をもった「猫専用フォトスポット」付きの新聞広告を2月21日付紙面に掲載します。

     この「猫専用フォトスポット」、いわゆる「猫転送装置」と同じ原理を持つ、猫の心理を使ったもの。京都大学の動物心理学研究チーム「CAMP-NYAN」が監修し、作成されています。

     その原理は2つ。まず背景の黄色(イエローハットのイメージカラー)とコントラストをつけた、濃い黒色のタイヤを描いて猫に「何かある」と認識させやすくします。さらにタイヤのイラストに影をつけ、立体的に見せることで、猫にとって居心地のいい「狭い場所」だと思わせるという仕掛け。ただし、効果には「気分差」があるので、無理強いはしないように気をつけましょう。

     フォトスポットを半分に折って文字の書いてある方を立て、うまくタイヤの場所におさまってくれた猫さんの写真を撮ると、交通にゃん全運動のポスター写真が出来上がります。また、新聞が手に入らなかった場合でも、全国のコンビニからネットプリントで2020年2月25日までの期間限定で入手可能。セブンイレブンでは「TKNEYF5D」、セイコーマート、ファミリーマート、ローソンでは「WZHX9C243J」の予約番号で呼び出せます(有料)。

     イエローハットの店頭では、この「全国交通にゃん全運動」の趣旨に賛同してくれた人に対し、人とクルマが安心して暮らせる社会を願って作られたイエローハットのマスコットキャラクター「ハットにゃん」がデザインされた交通安全ステッカーをプレゼント。店頭での会計時にSD(安全運転者)カードを提示すると、ハットにゃんプラカップかオリジナルBOXティッシュがもらえます。



     車と猫だけでなく、他の動物の命も守ってこその安全運転。車を運転する際は、日頃から気をつけていたいですね。YouTubeでは「猫専用フォトスポット」の使い方動画も公開されています。

    情報提供:株式会社イエローハット

    <参考>
    環境省自然環境局「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況

    ※初出時冒頭1か所で広告の掲載日を2月19日としておりましたが21日付けの誤りでした。訂正しお詫びいたします。

    (咲村珠樹)

    あわせて読みたい関連記事
  • 胴体だけ消えた!? キャットタワーで「マジックショー」を披露した猫ちゃん
    インターネット, びっくり・驚き

    胴体だけ消えた!? キャットタワーで「マジックショー」を披露した猫ちゃん

  • まるでトイトレに付き添う親のよう 飼い主のトイレにお供する猫の愛情表現
    インターネット, おもしろ

    まるでトイトレに付き添う親のよう 飼い主のトイレにお供する猫の愛情表現

  • にゃんこ7匹がゲートを強行突破!?家の片隅で起こった“かわいい暴動”
    インターネット, おもしろ

    にゃんこ7匹がゲートを強行突破!?家の片隅で起こった“かわいい暴動”

  • 黒ズボンをベッドに猫すやすや 息子の服が猫毛まみれに
    インターネット, おもしろ

    黒ズボンをベッドに猫すやすや 息子の服が猫毛まみれに

  • 刺さってる!?猫のモフモフボディが生んだ錯覚写真に8万人がほっこり
    インターネット, おもしろ

    刺さってる!?猫のモフモフボディが生んだ錯覚写真に8万人がほっこり

  • 顔がひとつに見える?だまし絵のように重なった2匹の黒猫
    インターネット, おもしろ

    顔がひとつに見える?だまし絵のように重なった2匹の黒猫

  • 犬を乾かしていたら猫が不法侵入!?ドライルームでの予想外ツーショットに飼い主横転
    インターネット, おもしろ

    犬を乾かしていたら猫が不法侵入!?ドライルームでの予想外ツーショットに飼い主横転…

  • 鳥ミング効果? サマーカットした猫が“まごうことなき鶏肉”に
    インターネット, おもしろ

    鳥ミング効果? サマーカットした猫が“まごうことなき鶏肉”に

  • 「階段が狭いとかの次元じゃない」 6匹の猫たちが段差を完全制圧
    インターネット, おもしろ

    「階段が狭いとかの次元じゃない」 6匹の猫たちが段差を完全制圧

  • 洗面台を完全占拠 歯を磨きたい飼い主を阻む猫の「涼しい居場所」
    インターネット, おもしろ

    洗面台を完全占拠 歯を磨きたい飼い主を阻む猫の「涼しい居場所」

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言
    社会, 経済

    時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

  • ゴロっとチキンのカレーナポ
    商品・物販, 経済

    パンチョ初の人気投票1位「カレーナポ」が進化 期間限定で復刻登場

  • 山崎賢人さんと坂口憲二さん(※山崎賢人さんの崎の字は正しくは「たつさき」です)
    イベント・キャンペーン, 経済

    サントリー生ビール新CMメイキング公開 山崎賢人ら“生ひげ”姿で掛け合い

  • なか卯に「黒トリュフ薫る きのこ親子丼」が期間限定で発売
    商品・物販, 経済

    なか卯に「黒トリュフ薫る きのこ親子丼」が期間限定で発売

  • Discordの発表
    インターネット, 社会・物議

    「Discord」で外部委託先に不正アクセス 一部ユーザーの個人情報が影響か

  • 江口拓也さん&鬼頭明里さん、“声で伝える広報”第2章へ ENEOS「#こえ報部」新企画が始動
    イベント・キャンペーン, 経済

    江口拓也さん&鬼頭明里さん、“声で伝える広報”第2章へ ENEOS「#こえ報部」…

  • トピックス

    1. これでもう怒られずにすむ? 息子が作った「ママの攻略本」の実力は

      これでもう怒られずにすむ? 息子が作った「ママの攻略本」の実力は

      親に怒られてしまった子どもが、その後に取る態度はさまざまです。落ち込む子もいれば、しっかり反省する子…
    2. 警告ポップアップで強引に広告誘導 悪質業者が仕掛ける正規サービスを悪用した罠

      警告ポップアップで強引に広告誘導 悪質業者が仕掛ける正規サービスを悪用した罠

      インターネットを使っていると、ふとした瞬間に現れる「警告ポップアップ」。 近ごろでは「サポート詐欺」…
    3. 母に何気なく70年万博の話をしたら……“55年前の資料”にテンション爆上がり

      母に何気なく70年万博の話をしたら……“55年前の資料”にテンション爆上がり

      大阪・関西万博をきっかけに、55年前の1970年の大阪万博(以下、70年万博)に興味を抱くようになっ…

    編集部おすすめ

    1. 時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

      時事通信、男性カメラマンを厳重注意 生配信中に「支持率下げてやる」発言

      時事通信社は10月9日、自民党本部での取材中に「支持率下げてやる」などと発言した本社映像センター写真部の男性カメラマンを厳重注意したと発表し…
    2. 「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

      「ちいかわの世界に行きたい」ファン、考えた末に鎧さん化 再現度がガチすぎた

      言わずと知れた人気コンテンツ「ちいかわ」。かわいくもハードなあの作品世界に入っていきたいと願う人は多いはず。筆者もその1人です。しかし二頭身…
    3. ネカフェの個室に不気味なトランプが……Xユーザーの“恐怖体験”に17万いいね

      ネカフェの個室に不気味なトランプが……Xユーザーの“恐怖体験”に17万いいね

      キーボードに差し込まれたトランプのジョーカーと、その裏に書かれた「げぇむすたあと」の文字。Xユーザーの「たーけ」さんが、たまたま入ったネット…
    4. フライドポテトで、白ごはんを食べる……?ドンキ新作が過去イチ理解できなかった件

      フライドポテトで、白ごはんを食べる……?ドンキ新作が過去イチ理解できなかった件

      「みんなの75点より、誰かの120点」を合言葉にドン・キホーテが展開している偏愛メシシリーズ。10月1日に「本当にこの組み合わせが好きな人が…
    5. 将棋倶楽部24、2025年末でサービス終了 27年の歴史に幕

      将棋倶楽部24、2025年末でサービス終了 27年の歴史に幕

      オンライン将棋対局サービス「将棋倶楽部24」が、2025年12月31日をもって終了することが発表された。運営する席主の久米宏氏が10月1日付…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト