音楽は人の心を癒やしたり、励ましたり、元気づけてくれたり、寄り添ってくれたり……。素敵な音楽はギスギスした心もほどいてくれます。そんな音楽に犬が演奏に加わったら……。とっても心和むデュエットが大きな話題になっています。

「ピアニストと保護犬のGWの過ごし方」

 というタイトルで、映画「メリー・ポピンズ」の劇中歌にしてスタンダード曲でもある「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(Supercalifragilisticexpialidocious)」を演奏している動画を公開したのは、ピアニストの山本己太郎さん。

 このとき山本さんが演奏していたのはトイピアノ。トイピアノは、グランドピアノをそのまま小さくしたような小型のピアノですが、普通のピアノにはないオルゴールにも似た微笑ましい音を出してくれます。

 そして、デュエットのお相手をしているのは、現在は山本さん家で暮らす保護犬のチャムちゃん。5歳の女の子です。チャムちゃんは、お辞儀の合図に使われる「チャーン、チャーン、チャーン」のピアノの音に合わせてベルを鳴らし、山本さんが曲を弾きだしたら途中からお座りをして待機。

 山本さんが、曲の合間にベルを指さすと、チャムちゃんが、「チン」と鳴らしてくれます。その掛け合いがとてもほんわかとした雰囲気。息の合った演奏に思わず笑みがこぼれます。

 最後のお辞儀の、「チャーン、チャーン、チャーン」のピアノの音にも合わせてベルを鳴らしてくれるチャムちゃん。賢いわぁ……。

 一人と一匹の微笑ましいデュエットは多くの人の心にも響いた様子。「演奏始まるとちゃんとお座りするワンちゃん偉いしよく躾けられてる。和む」「すごく賢いですね!ピアノの音色とチーンって音がほんわかしました」「まさに!魔法ですね、曲の通り!」と、多くのリプライが寄せられており、約6万2千リツイートされ、いいねの数も約20万2千回以上と大反響です。

 ちなみにチャムちゃんは初めて会った人には必ずといっていいほど吠える臆病さん。しかし、普段から山本さんの演奏を聞きながら暮らしているせいか、何かしらの音が鳴っていても気にせず寝ていたり、ぼーっとしているんだそう。「(チャムちゃんは)周りの状況を把握して察してくれる優しい性格の子です。飼い主には大変従順で甘えん坊です」と山本さん。

 山本さん宅にはアコーディオン、ピアノ、トイピアノがあり、普段はそれらの音をBGMにして過ごしていますが、チャムちゃんのごはんの時にはベルが置かれ、この時ばかりは積極的に音を鳴らしているのだそう。「早く食べたいわん」っておねだりしているみたいで微笑ましいですね。

 山本さんは、以前にLINEの着信音、発信音を使ってアレンジした曲を発表して話題にもなっています。こちらもなかなか聴きごたえのある曲調。流石プロです。山本さんのYouTubeチャンネルには、山本さんご本人のチャンネルチャムちゃんメインの動画チャンネルも。こちらも目と耳が和むので筆者おススメですよ!

<記事化協力>
山本己太郎さん(@kewpie3m)

(梓川みいな)