明日 1月27日は「ミスタードーナツ創業の日」。ミスタードーナツでは社会貢献の一環として、毎年この日の売り上げの一部を障がい者の自立と社会参加を支援する「ダスキン愛の輪基金」に寄付、地域の障がい者リーダー育成事業に役立てられています。海外研修に参加した人は、過去39年で521名にもなるといいます。

 ミスタードーナツは1970年1月27日、株式会社ダスキンの創業者、鈴木清一氏がアメリカのミスタードーナツを日本で事業展開したいと決意したことから始まりました。第1号店は1971年開店の箕面ショップ。以来、日本だけでなくアジアにもショップを展開しています。

■ミスタードーナツと障がい者支援の歴史

 障がい者とミスタードーナツのつながりは、女優の宮城まり子さんが設立した日本初の障がい児養護施設「ねむの木学園」の子どもたちによる絵を店内に展示した1979年に始まります。1981年には障がい者の社会参加を促進する、地域の障がい者リーダー育成を目的とした、現在の「ダスキン愛の輪基金」が設立されました。

 ミスタードーナツではショップのレジに「ダスキン愛の輪基金」の募金箱を設置するとともに、ミスタードーナツ創業の日である毎年1月27日における売り上げの一部を基金に寄付。地域社会のリーダーとして貢献したいと願っている障がいを持つ若者を海外に派遣し、大学教授や弁護士、自立生活センターの運営やパラリンピック選手など、様々な分野での活躍を支援してきました。

 この活動を通じ、過去39年で海外研修を経験した障がい者は、521名にものぼります。また1999年からは、障がいを持つアジア太平洋地域の若者を日本へ招待し、障がい者福祉を学んでもらう事業も始まり、これまで29の国と地域から141名が参加するなど、その「愛の輪」は大きく広がりました。

■海外研修を経験した障がい者の活躍

 2010年に第30期生として、イギリスで視覚障がい児に対する支援の実際を学んだ木村敬一さんは、大学院で教育学を修めるとともにパラリンピックの水泳競技でも活躍。2012年のロンドン大会で金・銀メダル、2016年のリオデジャネイロ大会では日本選手最多となる銀・銅メダルを2つずつ獲得するなど、日本を代表するパラアスリートとなっています。

 また2007年の第26期生としてアメリカで研修した、聴覚障がいを持つ広瀬芽里さんは、その後JICA青年海外協力隊でドミニカ共和国のろう学校へ派遣され、現地で聴覚障がい児教育に携わるとともにNPO団体「Yes, Deaf Can!」を設立。開発途上国でスモールビジネスを起こすろう者のための自立と、社会との共生をサポートしているといいます。

■2019年はドーナツ約120万個分の金額を寄付

 2021年も1月27日、ミスタードーナツ創業記念日の売り上げの一部が「ダスキン愛の輪基金」に寄付され、障がい者の自立と社会参加をサポートする事業に役立てられます。2019年は約120万個分のドーナツ(1個150円として換算)に相当する、1800万円あまりが寄付されたとのこと。おやつのドーナツを買い、食べることで社会に貢献できるのは、ちょっと素敵なことですね。

※初出時、タイトルに一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします。(ミスタ→ミスター)

情報提供:株式会社ダスキン(ミスタードーナツ/公益財団法人 ダスキン愛の輪基金)

(咲村珠樹)