「報告」「連絡」「相談」を総称した「報連相」。社会人が働く上で大切な心構えとして、特に新人の頃に耳にした方も多いのでは。

 そんな報連相に関するつぶやきが、Twitter上で反響を呼んでいます。

「報告→怒られる!
連絡→怒られる!
相談→怒られる!

怒られる!」

 大分県別府市にある整体院「別府湯けむり道場」を運営している大平さんが、自身のTwitterにて投稿した上記のつぶやき。そこには冒頭の「報連相」に関して、いずれも「怒られる」結果になってしまうという何とも皮肉めいた内容。

 とはいえ大平さんは、「これはあくまで『ネタツイ』ですよ」と、報連相に対し、決して否定的な意味でつぶやいたわけでなく、自身は「社会人として『報連相』が重要であることは間違いないです」とのこと。

 一方で、「日本における『報連相』のいびつさや、理不尽さを感じている方が多かったのかもしれませんね」と、「いいね」の数が2万を超える反響となった今回の投稿について振り返るほど、大平さんのつぶやきに対して、多くの方がリプライ(返信)欄で反応しています。

 そこでは、今回の投稿の「怒られる」を別の言葉に置き換えたり、部下側・上司側それぞれの視点での投稿がされたりと、「報連相」という言葉に対しての様々な思いが語られています。どうやら中々根深い問題のようです。

 近年では報連相に対するアンサーとして、「おひたし」という言葉も広く知られるようになっています。

 これは、報連相をしてくる部下に対しての上司の姿勢、「お:怒らない」「ひ:否定しない」「た:助ける」「し:指示する」という頭文字4つをあわせたもの。

 余談ですが、「報連相」というのは、一般的に「部下側が仕事をする上で大切な姿勢」といった意味合いで広く知られていますが、実はこの言葉は、「それ(報連相)をしやすくできるよう、上司側は職場環境を構築しないといけない」という意味も含まれます。

 結局のところ、「意思疎通がスムーズにいかない職場でいい仕事はできない」ともいえる言葉。弊社編集部も、今回のように記事を作成するにあたっても、様々な方と日々適切な報連相が必要なため、この言葉の重要性は重々承知してはいますが……自分たちも気をつけねば、と改めて感じました。

 そんな大平さんですが、先述の通り現在は「個人事業主」ということもあるからか、とある「報連相」が最重要と、自身のnoteにて綴っておられます。その中には、大平さん自身のこんな自戒も。

 「さて、報連相を最も徹底せねばならないのは今の私の立場だと、上司よりもむしろ妻なのです。いちばん重要なのは『晩ごはん、いらないから!』という報告。これは絶対に忘れないでくださいね」

 仕事のみならず家庭においても「報連相」は大切なようです。

<記事化協力>
「別府湯けむり道場」大平さん(@beppukenbiki)

(向山純平)