娯楽が多様化している現代において、昔ながらの遊びは子どもたちにとってとても新鮮なもののようです。エノコログサ、いわゆる「猫じゃらし」を手でニギニギして毛虫のように動かす遊びを子どもに見せると大喜びした、というツイートが3万件を超える「いいね」を集め、話題になっています。

 投稿を行ったのは児童書イラストレーターのゆきぐに宇宙船さん(@YukiguniUchusen)。小学生の双子の子どもたちが夏休みに入り、一緒にスーパーに買い物に出かけた際のこと。道路脇に茂っていた猫じゃらしを見つけ、この「握って毛虫のように動かす遊び」を子どもたちに披露したのだそう。

誰もがやったことがあるであろう猫じゃらしを使った遊びに子どもが大喜び

 ゲームにインターネット、動画視聴などたくさんの娯楽が生まれる中で、おそらくずっとずっと昔からあるであろう遊びがまさかの大ウケ。ゆきぐに宇宙船さん自身もまた、幼い頃に父にこの遊びを教わり、その時の父の楽しそうな様子を鮮明に覚えているのだとか。教わる側から教える側に立場が変わりましたが、タイムスリップして子どもの頃に戻ったような不思議な気持ちになったとのこと。

 ツイートを見た方からは多くの反応が。「懐かしいですね。子供の頃良くやりました」「これ!やったやったぁ〜」と多くの方が子どもの頃を思い出し、当時を懐かしんだ様子。寄せられたたくさんの声に、ゆきぐに宇宙船さんは「みなさんそれぞれすばらしい思い出を持っているのですね。こんなささやかな遊びが思い出とともに大人から子どもへと伝わっていくといいですね」とコメントしています。

 子どもへの教育というと、どうしても勉強や社会性など生きる為の術にかたよってしまいがちですが、こうした昔ながらの遊びを口頭で次世代に伝え、風化させないこともまた、子どもたちに教えるべきことと言えるのではないでしょうか。

<記事化協力>
ゆきぐに宇宙船さん(@YukiguniUchusen)

(山口弘剛)