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映えの逆行く「昭和初期」弁当 2019年版の指摘反映して“より地味化”

 SNS上では彩り豊かな「映え」ている料理が注目されがちです。ところがこの度、「↑↑↓↓←→←→BA弁当」(通称・コナミコマンド弁当)など、ユニークで面白い弁当を多く販売してきた宮崎県のスーパー「ナガノヤ」が、「地味」な見た目が特徴のお弁当「昭和初期」を販売して話題になっています。

  •  「ナガノヤ」は、株式会社永野が運営する食品スーパーです。同社では「ナガノヤ」および「ウメコウジ」という屋号2つの食品スーパーを、宮崎市内を中心に10店舗展開しています。

     今回話題の「昭和初期」(税込215円)は株式会社永野が開発して10月から販売している商品。販売が開始されると、Twitter上では「ヤバい」「攻めすぎ」などの声が寄せられ、反響を呼んでいます。

    「昭和初期」(税込215円)

     株式会社永野の担当者さんに聞いてみたところ、「昭和初期」の中身は九州産米のご飯の上に、国産真イワシや宮崎県産の大根を使用したたくあん、そして福岡産の無添加梅干しと昆布の佃煮が添えられているとのこと。

     さらに実は2019年に「昭和初期弁当」という弁当が販売されていたことも教えてくれました。しかし、当時はまったく売れず、すぐに販売中止に……。

     ただ、2020年に「昨年こんなお弁当も作りましたが、全く売れなかったのでやめました」とTwitterで紹介したところ、8万5000件を超えるいいねが付いて好評だったため、「もう一度リベンジしたいと思った」と当時の心境を明かしてくれました。

     そんな過程を経て、開発された「昭和初期」。2019年に販売した「昭和初期弁当」には、玉子焼きと魚肉ソーセージもご飯の上に乗っていましたが、「昭和初期に魚肉ソーセージは無い」と指摘されたため今回は排除。「玉子焼きも突っ込まれそうなので無くしました」と語っています。

    「昭和初期弁当」には、玉子焼きと魚肉ソーセージもご飯の上に乗っていた

     彩りをあえて捨てるという、現在の「映え」時代に逆行した考え、まさに逆転の発想と言えそうです。

    <記事化協力>
    ナガノヤ ウメコウジ【公式】Twitter(@naganoya_yuta)

    (佐藤圭亮)

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