羊毛フェルトで10cmくらいの大きさの動物を作り、ハンドメイド販売サイト「minne」で作品の販売もしているハンドメイド作家のHirokoさんが、なんとエゾタヌキを羊毛フェルトで作ったことを報告。作品を見た人たちから「実物の写真かと思うくらいに完成度高い」「今にも動きだしそう」など、絶賛されています。

 Hirokoさんが「久しぶりのモコモコ感。満足です」とツイートして投稿した写真には、手の上にちょこんと座る本物そっくりのエゾタヌキが写っていました。つぶらな瞳に愛くるしい顔。あったかそうな毛皮のモフモフ感もしっかり再現されていて、どの角度から見ても可愛いがあふれ出しています。

本物そっくりの手乗りサイズのエゾタヌキ

 それにしても、なぜエゾタヌキを作ろうと思ったのでしょうか?Hirokoさんに聞いてみたところ、ある動物園のツイートで、冬毛でモコモコのエゾタヌキが日向ぼっこをしている動画を見て「この毛質は羊毛フェルトでつくるモチーフとしてピッタリ」と思ったのだとか。

 しかし、作り始めてみると「毛の質感と自然な色合いを出すのに苦労した」とHirokoさん。2種類の素材の羊毛と4色の羊毛を部位によって配分を変えつつ、混ぜて使っているそうです。

2種類の素材の羊毛と4色の羊毛を部位によって配分を変えながら混ぜて使っている

 この手触りの良さそうなモフモフ感が一番表現したいポイントでもあったため、妥協せずに何度もやり直さなければいけなかったそうです。でもHirokoさんは「そのおかげで満足いくモコモコ感が出せたと思います」と話していました。凄いこだわりですね。ちなみに、完成までの作業時間は約15時間とのことです。

 また、羊毛フェルトはリアルになりすぎると可愛くなくなってしまい、逆にデフォルメしすぎるとチープになってしまうなど、写実とデフォルメのバランスが難しいとのこと。今回のエゾタヌキについては、試行錯誤の甲斐あって「上手くバランスが取れた作品に仕上がったと思っています」と振り返っていました。

上手くバランスが取れた作品に仕上がった

 ただ、その一方で「今は黒一色で目を作っているのですが、実際は茶色っぽい目をしているので、目を変えたらもう少しリアル感が出るかなと思っています」と、まだまだ満足はしていない様子のHirokoさん。随所にこだわりのディティールが光る、今後の作品も楽しみですね。

<記事化協力>
Hiroko@BlackSheepさん(@Hiroko_NeFe)

(佐藤圭亮)