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低解像GIF作家による「花粉症GIF2022」 第3弾はソーシャルディスタンス重視 

 「いつもより距離を取っている杉のGIF」と題して、自身のTwitterにGIF動画を投稿した服部グラフィクスさん(以下、服部さん)。

 動画には、十分な距離を取って立っている1本の杉の木が映し出されています。そのまま「とおくからしつれいします」という言葉を発し、粉らしきものを振りまきながら、前かがみの姿勢になりました。ヒッ!

  •  「適切な『社会的距離』を置いた上で、例年を上回る量をお見せできる杉の木を描くことにしました。圧倒的なリーチと圧力がこだわりです」

    GIF冒頭に映し出されていた1本の杉の木。

     投稿GIFについて語る服部さん。既に多くの方が察しているかと思いますが、杉の木が振りまいているのは花粉です。

     服部さんは自らを「低解像度GIF作家」と称し、様々なGIF作品を制作しているクリエイター。一度見たら、脳裏にこびり付くようなインパクトある作風が特徴的で、完成した作品はSNSやGIFプラットフォーム「GIFMAGAZINE」にて公開しています。

     本作は自身が「ライフワーク」としている花粉症シリーズ。2019年・2021年に続く第3弾です。

     過去2作は、フィギュアスケーターのジャンプのように杉の木が華麗に舞う(2019年)、晩ごはんメニューを聞きに行くかの如くの突撃訪問スタイル(2021年)という恐るべき特徴を有していていました。

    過去に2度花粉症GIFを制作した投稿者。

    フィギュアスケーターのように華麗な姿を披露する2019年の第1作。

    2021年に制作された第2作。

    突撃訪問スタイルは当時のSNSでも阿鼻叫喚する事態に。

     それに比べると本作は、ソーシャルディスタンスを十分確保した上で花粉を放つという、服部さんにしてはやや控えめな内容。これは、前作からの反省を踏まえてのものだそう。

     「去年は『ステイホーム需要』を考慮してのものでしたが、『杉の木が歩き回るのはさすがにやり過ぎた』という反省があったんです。そこで今回は、しっかりと地面に根を生やし、さらに適切な社会的距離を置いた上で、正々堂々と飛ばすスタイルとしました」

     地に足のついた「花粉症GIF2022」は、服部さんがこだわった「圧倒的なリーチと圧力」により、「そーれっ!」という掛け声をあげながら、画面いっぱいに黄色い粉をまき散らしています。

    2022年は適切な社会的距離を取ることに。

    これなら安全……なわけねえだろ!

     しかしながらそれは、十分な距離感のため安心して見れ……るわけねえじゃねえか!

     余談ですが、服部さんによると、実際のスギ花粉は林から数十キロの距離でも飛んでくるそうです。

     「現実の方が遥かに深刻ですよね」

     実は自身も毎年花粉症に苛まれる服部さん。もはや別の意味になってそうな「ライフワーク」について、最後にそう語られていました。ヒエッ!

    <記事化協力>
    服部グラフィクスさん(Twitter:@hattori2000/Instagram:@hattorigraphics)

    (向山純平)

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