AIの進歩により、本物そっくりの嘘画像が世の中を騒がすようになりました。これまでふるさと納税日本1位を3度獲得した宮崎県都城市は、地元出身の俳優・温水洋一さんを起用したPR動画「【都城市(みやこのじょうし)】本物を伝える広告」篇をYouTubeで2022年9月30日に公開。

 肉と焼酎の“本物の”美味しさをアピールするため、温水さんは体を張って「嘘のキレキレダンス」を披露しています。

 この動画は、温水さんを盛りに盛って別人に仕上げてしまった、2021年11月公開の「真実を伝える広告」に続くもの。前回は静止画をもとに加工を重ね、まるっきり別の画像にしていましたが、今回はさらに進んで動画として作られました。

椅子に座った温水さん

 椅子に座っている温水さんが焼酎のグラスを置き、立ち上がるとキレキレの動きでダンスを始めます。軽快なステップだけでなく、逆立ちして頭を軸に回るヘッドスピンも披露し、素晴らしい踊りっぷりなのですが、もちろんこれは嘘の映像。

軽快で素早いステップ

逆立ちの姿勢でストップ

 踊っている体の部分は本職のダンサー。そこに温水さんの顔を合成し、1本のダンス動画を作っているのですが、温水さんが表情だけで芝居をしていると思ったら大間違いです。

ヘッドスピン

 後半のネタバレで、温水さんはちゃんと逆さまになってヘッドスピンの撮影に臨む様子が明らかにされます。ダンスだと数秒で終わるヘッドスピンですが、顔から後頭部まできれいにスキャンする関係上、逆さ吊りになったまま時間をかけてゆっくり回転しながら撮影……これって逆にダンスより苦しいかも?

実は首から下はプロのダンサー

 ダンス自体は合成された「嘘」ですが、温水さんの表情は実際にダンサーと同じ姿勢になって撮影された「本物」。逆さ吊りにされたり、急角度に傾けられたソファの上で芝居をしたりと、かなり体を張った撮影だったことがうかがえます。

逆さ吊りにされた撮影風景

 もちろん、動画に登場する焼酎や牛肉の美味しさも「本物」。体部分を担当した、グリーンバックの覆面をしたダンサーさんと一緒に、美味しさをアピールして動画は終わります。

首から下のダンサーさんとアピール

 撮影を終えた温水さんは「去年に引き続き、またすごい WEB 動画を作ってしまいました(笑)。この動画がふと目に入って『えっ、何これ?また 温水洋一がなんかやってる!』っていうインパクトで多くの方に見ていただいて、たくさんの方々に都城のお肉と焼酎を味わ っていただければ幸いです」と語ってくれました。

 YouTube動画に加え、公式Twitter(@NukotomoNukkun)では、2021年に引き続き内田真礼さん演じる黒猫の「ぬこ」が“みゃーこのじょう(都城)市”を散歩しながら、猫目線で都城の魅力をゆるーく案内するショートコンテンツ「ぬこ散歩」を2022年11月上旬に開始予定。猫目線での都城観光を楽しめますよ。

情報提供:宮崎県都城市

(咲村珠樹)