最近は自撮り画像をスマホアプリで「盛る」人も多くなりましたが、プロが本気で盛るとホントにすごいんです。宮崎県都城市が2020年度のふるさと納税受入額日本一を記念し、地元出身の俳優・温水洋一さんが画像加工で盛られまくり、全く別人の映像になってしまうというWEB動画を11月1日に公開しました。

 宮崎県の南西部に位置する都城市。のちに薩摩藩主となった島津家発祥の地ともいわれ、宮崎牛に代表される畜産と、販売量日本一の焼酎メーカーがあることでも知られています。

 都城市は2020年度のふるさと納税受入額で日本一に輝きました。このことを記念し、都城市出身の俳優・温水洋一さんと、黒猫の「ぬこ(声:内田真礼さん)」を起用したWEB動画を都城市公式YouTubeチャンネルで公開しました。

温水洋一さんが盛られまくって大変身!な都城市WEB動画

 公開された動画を見ると、濃い顔立ちの男性と黒ヒョウ、そして大きな牛と豚、テーブルの上には宮崎牛と焼酎があり、やたらとゴージャスな雰囲気。黒ヒョウが「こんにちは。みゃーこのじょう(都城)市の、ぬこです」と挨拶しますが……あれ?温水さんと猫の「ぬこ」は?

巻き戻し前

 黒ヒョウのぬこは「2020年度のふるさと納税日本一になったので、それっぽい広告にしてみましたが……」と言葉を続けます。それをきっかけに、映像は画像編集ソフトの画面に。

画像編集手順が巻き戻っていく

 タイムラプスで時間が巻き戻り、この映像の種明かしがされていきます。「広告は……広告は……真実であるべきです」という声とともに、濃い顔立ちの男性が温水さんに変わっていき、黒猫の「ぬこ」は温水さんの膝の上に。……ええぇ、服も首の長さも顔立ちも、全部違う!もはや整形なみの加工ぶりです。ぽかーん。

確かに温水さんの顔
これが真実

 加工前の状態に戻ってみると、変わらなかったのは「都城市のお肉と焼酎のうまさは真実です」の言葉通り、テーブルの上にある宮崎牛と焼酎のみ。あとは全部、画像編集で「盛った」ものだったのです……いやぁ、プロの技ってすごい。

 このWEB動画のメイキングも同時に公開されているのですが、ちゃんと温水さんと猫の「ぬこ」が素材になっており、細かく加工して「盛りまくり」の画像になっていることが分かります。この加工は数日間にわたったとか。

加工前の状態

 温水さんと「ぬこ」役の黒猫ススちゃんは、2020年に続いての共演。温水さんは再会が楽しみだったようで「今年も「ぬこ」役のススちゃんと 会えるんだといううれしさが込み上げてきました。猫は成長が早いから、もうちょっと大きくなってるかなと思いましたが、去年と同じように「ぬこ」 の役作りをしているススちゃんという感じでした」と語っています。

温水さんと「ぬこ」役のススちゃん

 スタジオ入りし、企画について説明を受ける中で「完成予想図」を見せられた温水さんは、あまりのギャップに驚きを隠せなかったとか。しかし、そこは経験豊富な俳優さん。撮影はスムーズに進み、予定より早く終了したそうです。

 ちなみに、動画に登場した牛肉は100gあたり2000円で購入したという都城産の宮崎牛サーロイン。焼酎も温水さんが愛飲する銘柄なんだそうです。

 地元である都城を愛する温水さん。インタビューでは飲みに出かけた際「宮崎の地鶏がメニューにあったら真っ先に頼みますし、焼酎も地元、都城の霧島酒造さんの黒霧島を置いてあるお店が多いので、芋焼酎のロックを頼みますね」と語ってくれました。

 都城市の魅力について「人の温かさと、何よりも、食べ物がおいしいですね。焼酎も日本一だし、畜産が盛んなので牛、豚、鶏、それから鶏卵も生産しています。野菜もお茶も有名ですね。冬場は盆地なので寒さが厳しいけど、それが逆においしいものを生むような気候になっているんだと思います。帰るたびに「いい町だなぁ」って実感します」と話す温水さん。郷土愛にあふれるコメントですね。

 みゃーこのじょう市(都城市)の公式Twitterアカウント(@NukotoNukkun)では、2021年11月1日〜12月31日の期間、連続Twitter小説「我輩はぬこである」を連載します。「ぬっくん」と一緒に暮らす黒猫「ぬこ」の目線で語られる小説で、ある日置き手紙を残して姿を消した「ぬっくん」を探すため、「ぬこ」は家を飛び出して都城市を歩き回ります。

Twitter連載小説も開始

こちらもWEB動画同様「ぬこ」の声を演じる内田真礼さんのナレーション付きで楽しめます。「ぬこ」は「ぬっくん」と再会できるのか、展開が気になりますね。

情報提供:宮崎県都城市