冬の代表的な食材「牡蠣」。「海のミルク」とも称される冬の味覚に、今シーズンも多くの人が舌鼓を打っています。

 そのなかのひとり、Twitterユーザーの昼杉起太さんは先日、せっせと焼き牡蠣を満喫していたところ、思わず「海の神秘」に遭遇したのです。

 「牡蠣食べてたらお魚が出てきてビビったw」とのつぶやきとともに、昼杉さんが投稿した1枚の写真。空き殻を写した写真をまじまじと見てみると、上部分になにか付着していますね……って魚!?

 「中身を見ると、やけに細長いものがあるなと。思わず二度見しました。小さなカニが入っていることは珍しくありませんが、これほど大きな魚が入っていたのは初めてでした」

 毎冬、“牡蠣沼”にどっぷり浸っている昼杉さんも驚きの“初体験”ですが、あとで調べてみると、「シモフリシマハゼ」と呼ばれる淡水魚であることが判明し、牡蠣とは密接な関係性を持つ魚種であることを知ります。

 「この魚は牡蠣の空き殻にメスが卵を産んで、それをオスが中で守るという特徴があるんです」

 あくまでも偶然が重なった結果ですが、海の神秘とともに自然の摂理の厳しさを感じる1枚には、「切なさ」を感じながら昼杉さんはTwitterに投稿。父の挺身には、同情の声が多く寄せられています。

<記事化協力>
昼杉起太さん(Twitter:@HirusugiOkita/note:@hirusugiokita)

(向山純平)