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再現度高すぎ!ブキ職人がスプラ「ハイドラント」型コントローラーを自作

 2015年に第1作が発売され、瞬く間に大ヒットゲームとなった「スプラトゥーン」シリーズ。地面にインクを塗って陣地を取り合ったり、敵にインクを当てて戦うバトルが非常に白熱しますが、作中に登場する多彩な「ブキ」の数々もゲームの魅力のひとつ。

 水鉄砲のような形の「シューター」や弓矢型の「ストリンガー」、バケツ型の「スロッシャー」など、登場するブキは全50種類以上。これらをハンドメイドでゲーム中の姿そっくりに再現した「カレーコ」さんのファン作品に注目しました。

  •  5月14日、ツイッターに投稿された動画には、作中でも高い人気を誇るブキ「ハイドラント」が映っていますが……なんと実際のゲーム画面と連動するように動作しているではありませんか!その様子はまるで本当にゲームの中で戦っているかのよう。

    何とも楽しそうなプレイ中の様子

     そう、カレーコさんが作るブキは、本体にジョイコンを装着可能。そのままゲームがプレイ可能という、まさにスプラトゥーンファンなら誰もが一度は夢見たであろう「実際にブキを手にして遊ぶことができる」作品なのです。

    ジョイコンをセットできます

     元々製造業に従事しており、モノ作りを得意としているカレーコさん。加えてスプラトゥーンプレイヤーでもあったことから、2019年にダンボールと画用紙を使って「スプラチャージャー」を作ったことが、創作活動を始めるようになったきっかけでした。 

    最初に制作した「スプラチャージャー」

     以来、ブキ制作の楽しさに取り憑かれ、継続すること4年。その中にハイドラントも含まれていましたが、過去に制作したものはコンセントから電源を引くタイプ。外でも回せるタイプのものが欲しくなったため、今回リメイクを決意したのだそう。

     本体には、木材を切り出したものを骨組みに使用し、外側に厚紙を覆い被せて上から塗装を施す形で制作しています。作品の完成度はご覧の通り非常に高く、4年の歳月は確実にカレーコさんの技術を向上させています。

    まさにゲーム中のハイドラントそのもの

     今作は、特にガトリング砲のように回転する部分の制作が難しく、途中壊れて作り直すといったトラブルも。それでもクオリティを一切下げることなく、もちろん可動する以外の部分も本物そっくりに仕立てるなど、全体の仕上がりには一切の余念がありません。

     細部にわたるこだわりの甲斐もあり、完成した作品は、まさに普段ゲームで目にする「ハイドラント」そのもの。実際に使用した感想をうかがうと「フルチャージから放たれる高速連射で敵をキルすると、特別な体験をした感じがして快感です」と、満足そうに話してくれました。

    過去と現在2つのハイドラント

     なお本作の制作中の詳細な様子は、カレーコさんのYouTube「カレーコちゃんねる」にて公開中。ハイドラントを構えながらインクを撃ちまくるカレーコさんの楽しそうなプレイ姿も必見ですよ。

    <記事化協力>
    カレーコ スプラブキ職人さん(@Miluneo

    (山口弘剛)

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  • 山口 弘剛‌Writer

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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