X(Twitter)にて、「どつきまわしました」というつぶやきと共に一本の動画を投稿したのはYouTuberの「きすみ」さん。「暴力をふるう」といった意味で使われる言葉ですので、何やら不穏な空気を感じます。

 おそるおそる動画を見ると、何とそこには「どつき」と書かれた立体物が、勢いよく回転する様子が映っているではありませんか。たしかに……「どつきまわし」まくっていますね……!

 普段からモノ作り系YouTuberとして、思わずクスっとしてしまうユーモアたっぷりの作品を手掛けるきすみさん。過去にも言葉遊びをネタにした作品を多数生み出しており、今作は自身の出身が関西であることから「方言を全世界に届けたい」という大きな野望を持って制作されました。

 きすみさんの作品は3Dプリンターが用いられることが多く、今作においても「どつき」の文字部分でこれが活用されています。出力した文字をインパクトドライバーにセットし、動作させれば完成……と、やっていること自体はシンプルですが、これもきすみさんの柔軟な発想があってこそ。

文字部分は3Dプリンターで出力

文字通り「どつきまわし」ています

 不穏な空気から一転、驚くほど平和な投稿には、10万件を超える「いいね」が付き、「不覚にも笑ってしまった」「こういう技術者がふざけてる動画大好き」といったコメントが相次ぐなど、大きな反響が寄せられています。

 2020年の末から始めたYouTubeは、2023年8月現在でチャンネル登録者数47万人にものぼり、今や人気クリエイターのひとりに。「アイデアの閃きを得るために常日頃心掛けていることや、意識していることは何か?」もうかがうと、「1日1時間座禅を組んで交信するようにしています」とのことでした。うーむ、思考や行動も実にユニーク。

<記事化協力>
きすみさん(X(Twitter):@ksmhope / YouTube:きすみ

(山口弘剛)