100円ショップのダイソーに、例年売り切れ続出しているという秋冬限定のバッグがあるのをご存じでしょうか。それは「エコファーバッグ」と呼ばれるふわふわ素材を用いたアイテム。2021年にSNS上で「激バズり」し、続く2022年も大きな注目を集めました。
2023年も店頭に並んでいるという情報をキャッチしたので、今回この「エコファーバッグ」を元アパレル店長である筆者がガチレビューしていきたいと思います。
とはいえ、まずは入手しなければ話になりません。急いで近隣の店舗に赴き、商品を探してみると……おっ、ありました。
しかし、陳列棚を見ると「かろうじて残っていた」という状態で、エコファーのトートバッグは水色とゼブラ柄の2種類のみ。今年もその人気は健在であるようです。価格は330円(税込)となっています。
自宅に持ち帰り、早速チェックしてみましょう。大きさは横30cm、縦44cm(持ち手を含む)と、使い勝手の良いサイズ感で、幅は9cmと中も広々。重量も軽いです。ただ、底面にマチがないため、厚みのあるものを入れるのにはやや不向きと言えるでしょう。
外側はエコファーのふわっふわな手触りである一方、内側はポリエステル素材で強度十分。吸水性の低い素材であるため、ペットボトルや水筒等による多少の水滴なら気にせず使用出来そうです。
バッグとして気になったのは、内側、外側にポケットがひとつもない点。さすがにコスト上取り付けるのは難しいのかもしれませんが……日常使いするためには別で小物入れを用いるのが必須でしょう。また、バッグの開口部にボタンやジッパーが取り付けられていない点も気になります。
つまり、ちょっとそこまでの買い物や、散歩用としてなど、サブバッグとして使うのが最適であると感じます。片側の持ち手のループをもう片方に通せば巾着袋っぽくなり、より今風のシルエットに。よく考えられています。
性能面を中心にやや厳しめに見ましたが、それでもはっきり言って330円のクオリティではありません。これをアパレル店で買おうとすれば最低でも2000円ほどはすると思いますし、何より見た目のかわいらしさが◎。人気が出るのも納得です。
店員さんの話によると、新たな入荷の目途も立っていないそうなので、手に入れるならとにかく早めが良いでしょう。おそるべし……ダイソー商品。
(山口弘剛)