世代や性別、国籍や障害の有無を超えた多様性あるメンバーで活動を行う「こどもの城合唱団」が7月29日、霞が関のこども家庭庁を訪問。加藤鮎子こども政策担当大臣にパフォーマンスを披露するとともに、7月30日から8月2日まで行われる「夏休み大臣室開放」を体験しました。
「こどもの城合唱団」は1985年、東京・青山の国立児童センター「こどもの城」(2015年閉館)のオープンに先駆けて結成。同施設のオープニングイベントで初パフォーマンスを披露して以来、約40年にわたって活動を続けています。
所属メンバーは3歳から80代まで、国籍や障害の有無を超えた多様性のある約250名が在籍。音楽を通じたインクルーシブ活動を続けています。
今回は42名のメンバーが集まり、こども家庭庁へのメッセージを込めた歌やダンスを披露。
合唱団オリジナルの曲「すばらしい出会い」をはじめ、2025年に東京で開催される聴覚障がい者の国際スポーツ祭典「デフリンピック」にちなんで、新沢としひこ・中川ひろたかによる曲「パワフルパワー」を手話付きで歌唱しました。
後半は「汽車」「とんぼのめがね」など、昔懐かしい童謡をメドレー形式で披露。
さらに“老後2000万問題”を扱った2021年公開の映画「老後の資金がありません!」主題歌である氷川きよしの「Happy!」を表情豊かなダンスとともに歌い上げるなど、盛りだくさんのパフォーマンスを見せました。
一生懸命にパフォーマンスを披露した「こどもの城合唱団」メンバーたちに加藤大臣は笑顔で拍手をおくり、「みなさんのサウンドメッセージである『みんなハッピー』がしっかり伝わり、私もハッピーな気持ちになりました」とコメント。
「パフォーマンスの中でも、みんな一人ひとりが一緒に楽しく、ともにサポートしあいながら全力で表現する姿を見せていただいて、とても素敵だなと感じました」と感想を述べました。
「こども家庭庁は、すべての子どもと若者が、体も心も生き生きとハッピーな生活を送ることができる『こどもまんなか社会』の実現を目指しています」と加藤大臣。
「みなさんが届けてくれた『みんなハッピー』というメッセージは、こども家庭庁がまさに目指していること」といい、「これからもたくさんの人たちに、みなさんの元気いっぱいのパフォーマンスのようにハッピーを届けていけたら嬉しく思います」と挨拶しました。
パフォーマンス後は合唱団のメンバーがこども家庭庁の庁内を見学し、7月30日から8月2日に行われる「夏休み大臣室開放」を体験。実際の大臣室や記者会見室を周りながら、記念写真を撮影しました。
室内に設置された黒板には、「大臣になったらどんなことがしたい?」というテーマが。合唱団メンバーは「1人につき外国人の友だちと1人以上出会える制度を作る」「好きな大学に入れる制度にする」など、それぞれの目線で、子どもや若者が幸せに暮らすせる未来の形を楽しそうに描いていました。
「夏休み大臣室開放」は、小学生・中学生・幼児らと、その保護者が対象。プログラムの詳細と参加申込の方法は、こども家庭庁のサイトから確認することができます。
取材協力:こども家庭庁
(取材:天谷窓大)