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「タイヤマルゼン」社長が理不尽クレームに警告 ビル爆発火災報道でのCM映り込みに不当な批判

 11月26日午後、札幌市中央区の繁華街ススキノ地区にある雑居ビルで起きた爆発火災事故を受け、「タイヤマルゼン」でおなじみのマルゼンホールディングスに対して、クレームの電話が寄せられているそうです。同社の代表取締役である米岡功二さんが自身のXで明かしました。

 「ビル爆発火災」と「カーライフサポート企業」。一見すると両者に共通点があるようには感じられませんが……いったいなぜ?

  •  米岡さんによれば、事故を報道したニュース番組の映像に映っていた近くのビルの大型ビジョンで、タイヤマルゼンのCMが放映されていたことが理由だったそうです。

     そのクレーム内容は「この状況でCMを流すのは不謹慎だろ」「謝罪しろ」「こんな会社は二度と利用したくない」といったもの。

    タイヤマルゼンのCMが流れています

     事故は予測できるものではなく、広告が流れていたのも、それがニュースに映ったのも100%”たまたま”です。それでもこうした抗議が複数寄せられているとのこと。

     また、こうした理不尽な内容のクレームは、過去にとあるドラマのスポンサーをしていた時にも寄せられたと言います。

     その時は出演していた俳優に関する問題が浮上し、「そんな方々が出演するドラマをスポンサーする企業は悪質だ」「そんな企業は二度と利用したくない」といった内容の電話やFAXが殺到したとのこと。これも当然、スポンサー側が予測できるはずもありません。 

     近年、こうした客による「度が過ぎるクレーム」や「不当な要求」は社会問題化しており、カスタマーハラスメントと呼ばれています。また、あまりに度がすぎると「威力業務妨害罪」や「名誉毀損罪」といった罪に問われます。

     米岡さんも「今後は理不尽なクレームに関しては、然るべき処置も取らせて頂きますのでご注意ください」と警告。毅然と対応していく構えを見せています。

     今回の投稿の最後で米岡さんは「我々のスタッフはタイヤが必要な方々や、タイヤでお困りの方々の問題を解決するために尽力しております。ご理解ご了承をお願い致します。また賛同していただける方は、引き続き応援くださると幸いです。引き続き、宜しくお願い致します」とコメントしています。

    <記事化協力>
    よね社長@タイヤを転がす人さん(@yoneoka_koji123

    (山口弘剛)

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  • 山口 弘剛‌Writer

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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