近所のスーパーで買い物をしていたら「みかんのポテトチップス」を発見しました。
みかん……?ポテチ……?「なんだかよくわからないものは口にする」をモットーに生きている筆者としては見逃せません。さっそく買って食べてみることにしました。
■ 和歌山県のご当地スナック「和歌山みかんポテトチップス」
今回購入したのは和歌山県のメーカー・株式会社オカザキ紀芳庵が製造している「和歌山みかんポテトチップス」。
和歌山県のご当地ポテトチップスのようですが、何の因果か筆者の近所のスーパーに展開されていました。
商品はパッケージからして目を引きます。商品名を含めてパッケージにはいたるところに「みかん」の文字が書かれ、イメージ写真にはみかんとポテチの両方が掲載されています。この2つが並ぶことってあるんですね……。
右上には「ほんのりみかん風味」と書かれており、好奇心と不安感が同時に胸の中に広がります。
「『ほんのり』ってどれくらいなんだろう」「みかんとじゃがいもって合うんだろうか」そんなことを思いながら、開封していきます。
開けた瞬間は、特にみかんの香りはしません。袋に顔を突っ込んでみても、遠くの方に柑橘っぽい香りがいるような、いないような。
ただの塩味のポテチとは違う、何らかのプラスアルファな要素があることは間違いありません。ですが「みかんか?」と問われれば、ちょっと首を縦には振り難いです。それくらい曖昧な香り。
「みかんのパッケージは見せかけで、本当は普通のポテチなのでは?」という疑いの気持ちが筆者の中に芽生え始めます。見た目にも特徴的な点はなく、塩味のポテチですし。
これはハズレを引いたかなと思い、あまり期待せずに口の中に入れた瞬間……
??????????????????????????????????????
なんだこれ?????
なんだこれ!?
■ 味は塩、食感はポテチ、でも口の中はみかん。今までに経験したことのない体験
経験したことのない味に、思考が一瞬停止してしまいました。
結論から述べると、この商品は紛うことなき「みかんポテチ」です。「みかん味ポテチ」ではなく「みかんポテチ」という点がミソです。
味としては塩がベース。「みかん味」か「塩味」かの二択で迫られたら、人にもよるでしょうが、筆者は悩みに悩んで「塩味」と答えると思います。それくらいには塩味。
ですが、みかんです。何を言っているかわからないでしょう。しかしそれが筆者がひとくち食べた瞬間に思ったことです。
「自分は今、何を食べているんだ?」と筆者は思いました。頭の中には「?」しか浮かびませんでした。
口に入れた瞬間、舌の上に広がるのはほんのりとしたみかんの甘さ。それから塩味。しかし一度咀嚼を始めると塩味の割合が増え、甘みが遠のいていきます。
と同時にみかんの酸味と風味が現れ、鼻の奥へと抜けていきます。ただ味は塩。そして飲み込んだあとは口と鼻にみかんの香りが残っている……という状況でした。
遠くにいたはずのみかんが、いきなり目の前に瞬間移動してきて「呼んだ?」とばかりに圧をかけ、去っていく。そんな光景が頭に浮かびました。
そしてここまで「みかんのインパクト」にフォーカスして書いてきましたが、味そのものの方も大きなクセはなく、美味しいです。
特徴的な食べ心地ゆえに賛否が分かれる部分はあるかもしれませんが、「こんなの食えない!」と拒否反応を示す人は少ないと思います。それくらいしっかり、ポテチとして美味しく食べることができます。
味は塩。食感はポテチ。でも口の中にいるのはみかん。
この不思議な食べ心地は、ぜひ一度食べて味わってほしいです。おそらく人生で一度も経験したことのない味を感じることができるでしょう。
「和歌山みかんポテトチップス」、気になった方はぜひ。
(ヨシクラミク)















































