
NPO法人唐津Farm&Food(所在地:佐賀県唐津市)は、佐賀県唐津市相知町・横枕区において、「ネイチャーポジティブ」な地域づくりを目指した一連の取り組みを展開しています。住民とともに守り育ててきたこの地域の里山は、佐賀県初の自然共生サイトに認定されており、持続可能な生物多様性の保全モデルとして注目されています。
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佐賀県自然史研究会 【2025/5/18開催】佐賀県自然史研究会 春の観察会 in 横枕
観察と対話を通じて、自然とつながる
5月18日には、佐賀県自然史研究会と共催で「春の自然観察会」を開催しました。佐賀大学・徳田教授をはじめとする専門家や教員、地域住民、子どもたちが参加し、田んぼ、ため池、森、神社、水路など多様な環境を巡りながら、アカハライモリやカエル類など、さまざまな里山の生きものたちとの出会いを楽しみました。
佐賀県自然史研究会 : https://sashiken.sakura.ne.jp/
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相知町横枕自然共生区域 森林ゾーン
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相知町横枕自然共生区域は人が暮らすエリアに隣接しながら、自然が息づく里山として機能している
観察後は横枕公民館にて「発見シェアタイム」を実施。自然の中で得た気づきを参加者同士で語り合うことで、人と自然のつながり、そしてこの土地の価値を改めて実感する機会となりました。
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横枕からは住民代表が登壇
世界生物多様性の日に、横枕の取り組みを発信
5月22日、北九州市「いのちのたび博物館」で開催されたシンポジウム『ネイチャーポジティブな社会を九州の地から』では、横枕の取り組みが地域事例として紹介されました。九州各地の自然共生サイトによる発表が行われる中、横枕からは住民代表が登壇し、代々受け継がれてきた里山の保全活動と、世代を超えた協働のあり方について発信しました。
相知町横枕自然共生区域は、未来へと続く「ネイチャーポジティブ」な挑戦を象徴する里山です。人と自然の共生を体現する日本のSATOYAMA文化は、次世代へ、そして世界へと受け継がれるべき知恵と実践であり、横枕の取り組みの中にその姿が息づいています。地域の活動は今、広がるだけでなく、深く根づき、共生の意識を“深化”させています。
https://karatsu-f-f.com/30by30.html
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唐津Farm&Food・唐津南高校・横枕の住民と始めたニホンミツバチの養蜂
「日常の中の美」を守る、地域発のネイチャーポジティブ
横枕での活動は、里山に根ざした生物多様性や文化的価値を再発見し、暮らしの中で自然との共生を実践するものです。この営みは、1926年に柳宗悦が提唱した「民藝運動」の理念--“日常の中の美”を尊ぶ精神--にも通じます。
自然との共生を「美」としてとらえる、日本の昔ながらの文化や地域の暮らしのあり方そのものが、まさに「ネイチャーポジティブ」な価値を体現しています。
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自然共生サイトの追加、認定のきっかけとなった横枕神社のイスノキ
地域から世界へ。ネイチャーポジティブをつなぐ力
同日、国際的な再生型コミュニティネットワーク「ERC(Eco Restoration Communities)」の公式Instagramでも、横枕での活動が“世界生物多様性の日”のアクションとして紹介されました。小さな里山の取り組みが国際的に共有されることで、「ネイチャーポジティブ」という理念が、地域と世界をつなぐキーワードとして広がり、そして深化していこうとしています。
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今後に向けて
唐津Farm&Foodでは、今後も地域住民や専門家と連携しながら、調査・観察・教育活動を通じて、佐賀から全国へ、そして世界へと「ネイチャーポジティブ」な社会づくりを広げてまいります。