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超監視社会を描く“異常な5分番組” 「マルクト情報テレビ」5月24日より放送

 ホラー作家・梨と、ホラーテクノロジーカンパニー・闇のタッグによるテレビ番組「マルクト情報テレビ」が5月24日よりMBSテレビで放送されます。

 秘密国家「マルクト」を舞台に、超監視社会によってもたらされる構造や社会そのものへの恐怖を描いたSFドラマが「異常な5分番組」として繰り広げられます。

  •  本作は、原案と監修を務めるホラー作家・梨による、放送と配信を連動させた「メディア横断型」の実験作。

     テレビという公共性の高いメディアが持つ「受動的な視聴スタイル」を逆手に取りつつ、日常の中に異質なものが紛れ込む「異化効果」によって視聴者を強烈な違和感とともに物語へ引き込むとしています。

     放送されるのは、秘密国家「マルクト」に関する情報番組という設定の5分番組。中井友望、安部伊織、片田陽依のほか、フリーアナウンサーの登坂淳一、声優の青山なぎさがキャストを務めます。

    「マルクト情報テレビ」のキービジュアル

     放送に先立って公開されたティザー映像では、讃美歌のような荘厳なコーラスに乗せて「マルクト国の幸福方針」なるものが示されます。

    不穏さに満ちた「マルクト情報テレビ」ティザー映像

     しかしそこに映し出されるのは、タブレットや固形の食料を中心とする無機質な食事や、表情に乏しい人々の姿、そして「指導者様に感謝を」という不穏な言葉。

    不穏さに満ちた「マルクト情報テレビ」ティザー映像

    不穏さに満ちた「マルクト情報テレビ」ティザー映像

    不穏さに満ちた「マルクト情報テレビ」ティザー映像

     さらに「マルクト国の絶対禁止事項」として「忠誠指数を著しく低下させる」など、体制への反抗に対する厳しい取り締まりが示唆される内容も。その背後には「信頼は薬、疑問は毒」と、不穏すぎるスローガンのようなものも書かれています。

    不穏さに満ちた「マルクト情報テレビ」ティザー映像

    不穏さに満ちた「マルクト情報テレビ」ティザー映像

     テレビで断片的に映し出される“異常な放送”、その裏で起きていることとは──? その答えと物語の真相は、ショートドラマアプリ「BUMP」で6月6日より配信される全30話のメインストーリーによって明かされる仕組みとなっています。

     原案と監修を務めた梨氏は、今回の番組について「普段何気なくなんか見流している、聞き流しているCMであるとか、バラエティ番組、情報番組とかが突然自分が全く知らないものに変わるっていう恐怖…『異化効果としての恐怖』という言い方がいいかもしれません」とコメント。

     「『エンタメとしての怖さ』というものをかなり突き詰めて作っています」といい、「ホラーが苦手な方でも、ショートドラマに縁がなかった人にも見てもらいたいです」と呼びかけています。

     「マルクト情報テレビ」は、MBSテレビ(関西ローカル)で5月24日より毎週土曜26時1分~26時8分に放送されるほか、民放公式テレビ配信サービス「TVer」などでも見逃し配信されます。

     また、この番組のメインストーリーにあたるドラマ「マルクト ~あなた、誰ですか?~」が、ショートドラマアプリ「BUMP」にて6月6日19時より、全30話が一挙配信されます。

    ※初出時、放送日に誤りがありました。誤)5月26日、正)5月24日。訂正してお詫びいたします。

    (天谷窓大)

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