
大日本印刷株式会社(DNP)のXRコミュニケーション(R)事業では、DNPの「メタバース役所」*1を活用して東京都港区の「港区メタバース総合支所」*1の構築・運用を支援しています。
今回、東京都港区は、ひきこもり支援の活動に関する専用の空間「ひきこもり状態の方のためのメタバース居場所」を2025年8月に開設しました。DNPは「港区メタバース総合支所」に提供した「メタバース役所」の機能を拡張し、空間の構築を支援しました。
本サービスは、心理的なハードルを下げながら他者との交流を促進し、孤独感の軽減と社会復帰を支援することを目的に、自然豊かな景観や季節感を感じられる空間や、多様なコミュニケーションに対応するテキストチャットやボイスチャットの常設、セキュリティ機能の搭載が特徴です。
DNPは社会実装型のDXサービスの構築と提供を通じ、誰一人取り残されない持続可能なデジタル社会の実現に取り組んでまいります。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/147554/16/147554-16-0a206fecebaec320558625cca04a9663-1494x764.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
▲空間全体及びアバターイメージ
【背景】
ひきこもりの状態にある方々は対面での交流に抵抗を感じる場合が多く、気軽にコミュニケーションが取れる環境が求められているなかで、メタバース空間はアバターを通じて交流が可能なため、心理的なハードルを下げ、社会参加へのきっかけを提供する場として注目されています。
DNPが提供する「メタバース役所」*1は、アバターによる利用が可能であると同時に、容易なコミュニケーションのためのテキストチャットやボイスチャット、セキュリティ機能を搭載しており、誰もが安心して利用できるため今回の「ひきこもり状態の方のためのメタバース居場所」として採用されました。
【東京都港区との取り組みについて】
東京都港区は、2025年3月からDNPのサービス「メタバース役所」*1を導入し、「港区メタバース総合支所」*1の提供を実施。今回はDNPのメタバース役所の新機能を活用して、「ひきこもり状態の方のためのメタバース居場所」を提供しています。ひきこもり当事者が、他者との交流を通じて、社会とのつながりを持ち、孤独の解消につなげることを目的に当事者同士が集う居場所を実現しています。
多種多様なアバターの設定ができ、参加時の状況に応じた空間内のスペースに参加・移動が可能で、ひきこもり状態にある方や対面での交流に不安がある方向けに、自宅から参加できるメタバース空間上の「居場所」で毎月1回イベントを開催します。「外に出るのは難しいけど、誰かとつながってみたい」「ちょっと誰かと話したい」そんな気持ちを大切にできる場です。空間内では顔出し不要で、ニックネームで過ごすことを実現しています。
【サービス概要と特長】
1.開放的で季節感豊かな空間演出
自然の素材を活かした家具の配置など、利用者がリラックスして参加できる空間を提供します。屋外を想定した設計で、空を見渡せる開放感を演出し、春の桜、夏の若葉、秋の紅葉、冬の雪など季節の変化を感じられる工夫を施しています。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/147554/16/147554-16-e61de69df4d422517ebdb0e14a9499c4-2103x612.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
▲利用者がリラックスして参加できる空間イメージ
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/147554/16/147554-16-72000dba5605a26a490b78a141afe4ad-2106x615.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
▲季節の変化を感じられる展開イメージ
2.安心して交流できるセキュアな環境
多様なバックグラウンドを持つ方々が安心して参加できるよう、本空間内では攻撃的な表現の未然防止機能や、感情を視覚的に表現できる「エモーション機能」を搭載しています。これにより、安心できる環境の整備と、自己表現の促進を通じたコミュニケーションの円滑化と心理的負担の軽減を図ります。
3.多様性に配慮したアバターの導入
男性・女性・男女問わずの3カテゴリーに分類された全20種類のアバターを用意。ユーザーは自身のアイデンティティに合ったアバターを選択することで、より自由な自己表現が可能となります。
さらに、個々のニーズに寄り添ったサポートを実現するため、個別相談室を設置。ユーザー一人ひとりの状況に応じた対応を可能にすることで、心理的安全性の向上と多様性の尊重を両立します。
【今後の展開】
DNPは今後も、自治体との連携を強化しながら、メタバースを活用した公共サービスの可能性を広げていくとともに、社会課題の解決に貢献してまいります。
また、今後は電子申請手続き、相談業務、住民交流の場など行政サービスの仮想空間化を進め、心理的・物理的な障壁を減らして、誰一人取り残されないデジタル社会の実現を目指します。
【標準サービス価格(税込み)】
〇初期費用 : 50万円~
〇月額利用料 : 62.5万円
※記載の金額は標準価格であり、各自治体要件に基づいて実際の契約金額が決定されます。
*1 東京都港区「メタバース総合支所」は、DNPの「メタバース役所」を活用した行政のDXサービスです。
・東京都港区「メタバース総合支所」の詳細はこちら →https://www.dnp.co.jp/news/detail/20176426_1587.html
・メタバース役所の詳細はこちら → https://www.dnp.co.jp/news/detail/20171384_1587.html
■DNPのXRコミュニケーション(R)事業について
あらゆる年齢・性別・言語等の人々が互いに分け隔てられることなく、リアルとバーチャルの双方を行き来できる新しい体験と経済圏を創出する「XRコミュニケーション事業」を2021年より展開し、メタバースを活用した教育支援や、自治体の地域活性化、「メタバース役所」等の行政サービス向上と窓口業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援しています。
DNP独自の「P&I」(印刷と情報:Printing & Information)の強みである表現技術や、安全・安心に大量の情報を処理する能力、リアルとバーチャルを融合するXR技術を活かし、多くのパートナーの強みなどを掛け合わせて、多様な価値を創出します。
DNPのXRに関する取り組みはこちら:https://www.dnp.co.jp/biz/products/maintag/xr.html