
国内フードバンク団体の全国的なネットワーク組織である一般社団法人全国フードバンク推進協議会(注1)<所在地:東京都新宿区、代表理事:米山廣明>は加盟フードバンク団体と協力し、給食のない冬休み期間中を含む2025年12月から2026年1月にかけて、子どものいる困窮世帯に集中的な食料支援を行うため、「第10回フードバンクこども応援全国プロジェクト」を実施します。
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※写真:第9回フードバンクこども応援全国プロジェクト(2025年7月~8月実施)報告書より
長引く物価高騰の影響により、フードバンクに対する社会的な支援ニーズの増加や社会的な孤独・孤立の問題が深刻化している中、本プロジェクトでは、目標支援世帯数を45,000世帯として、子どものいる困窮世帯への食料支援を全国規模で拡大します。
■「フードバンクこども応援全国プロジェクト」とは
「フードバンクこども応援全国プロジェクト」とは、全国フードバンク推進協議会と加盟フードバンク団体が協力して行うプロジェクトです。本プロジェクトは、これまで把握が難しかった子どものいる困窮世帯の早期発見と早期支援、そして食料支援活動の全国的な拡大を目的としており、各地域 のフードバンク団体が、行政や社会福祉協議会、小中学校等の教育機関などと連携して、給食のない夏休みや冬休み期間中に集中的な食料支援活動に取り組んでいます。
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※フードバンクこども応援全国プロジェクト(一般社団法人全国フードバンク推進協議会)
■プロジェクトの背景
日本の子どもの貧困率は11.5%、実に9人に1人の子どもが貧困とされており、1日のうち十分な栄養が取れる食事が給食だけという子どもがたくさんいます。さらに、ひとり親家庭の貧困率は44.5%に上り、世帯の半数近くが経済的に困難な境遇に置かれています。このような状況の中、学校が夏休みや冬休みに入ると給食がなくなり、日々の食事の確保を主に学校給食に頼っている世帯では、食費の負担が一層重くなります。加えて、子どもが家にいる時間が増えることで光熱費も増加します。それにより、家計が圧迫され、子どものいる困窮世帯の状況はますます深刻化しています。
一方で、フードバンク団体による食料支援は、地域のすべてのニーズを十分にカバーできていないのが現状です。弊会の加盟フードバンク団体を対象に昨年実施したアンケート調査では、8割以上の団体で困窮世帯からの食料支援要請が増加している一方で、6割のフードバンク団体では食品の寄付が減少していることが明らかになりました(図1)。
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※図1:支援依頼件数と食品寄附量の変化
このように、物価高騰の影響によって社会的な支援ニーズが増加し続けている一方で、食品の寄付が減少しているという依然として厳しい状況があります。そのため、食の支援を必要とする子どもたちに集中的に食料支援をするために、全国フードバンク推進協議会では加盟フードバンク団体と共に「第10回フードバンクこども応援全国プロジェクト」を実施します。
■プロジェクト概要
名称:第10回フードバンクこども応援全国プロジェクト
支援目標:全国で45,000世帯への食料支援
実施期間:2025年12月1日~2026年1月31日
活動内容:給食のない冬休み期間中に、子どものいる困窮世帯に対して集中的な食料支援を行う
<過去時実施した同プロジェクトの支援世帯数>
第1回目:延べ14,011世帯 第2回目:延べ10,659世帯 第3回目:延べ17,675世帯
第4回目:延べ28,565世帯 第5回目:延べ38,549世帯 第6回目:延べ38,317世帯
第7回目:延べ41,433世帯 第8回目:延べ36,756世帯 第9回目:延べ43,407世帯
■公的支援によるフードバンク団体の基盤強化の必要性
弊会のアンケート調査から明らかになった通り、日本国内では物価高騰の影響で社会的な支援ニーズが増加し続けている一方、フードバンク団体に対する食品の寄付量は減少しています。
それに対し、アメリカのフードバンクの年間食品取扱量は739万トンにのぼり、これは国内の食品ロス発生量(464万トン)より多く、国内フードバンクの取扱量である1.6万トンの約460倍に相当します(図2)。このようにアメリカでは、膨大な量の食品ロス削減と、経済的な困難を抱える世帯への食料供給に、フードバンクが大きく貢献しています。
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※図2:日米のフードバンクの食品取扱量の比較
他方、国内フードバンクは組織基盤(マンパワーを含む食品の保管・運搬・配布能力)が脆弱であるため取扱量が少なく、支援を必要とする世帯に十分な食品を提供することが難しい現状があります。
このような課題を根本的に解決するためには、海外のように公的支援による組織基盤の強化が必要不可欠であると、全国フードバンク推進協議会では考えています。
■ご支援のお願い
本プロジェクトの実施には、多くの企業・団体・個人の方からの食品の寄贈や活動資金の寄付などのご協力が必要です。子どものいる困窮世帯へ、より多くの支援が届くよう、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
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[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/124816/41/124816-41-fa36594c24c3b823e55165d3d959bb2a-864x486.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
全国フードバンク推進協議会は、食の支援を通じて、生活に困難を抱える世帯を支えるフードバンク活動を日本全国に広げています。
ひとりでも多くの方に必要な食料を届けるため、私たちの活動を応援してください。
※注1<団体概要>
団体名称:一般社団法人全国フードバンク推進協議会
本社所在地:〒169-0074 東京都新宿区北新宿1丁目8-17 土方ビル 7F
事務所TEL:03-6912-9444
代表理事:米山廣明
設立:2015年11月13日
URL:https://www.fb-kyougikai.net/
活動内容:政策提言活動、広報活動、フードバンク団体へのノウハウ支援、食品寄贈の仲介
ミッション:明日の食事に困る人のいない社会をつくる
担当者:小林(03-6912-9444)