
株式会社NTTデータMSE(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長: 藤原 遠、以下「NTTデータMSE」)は、ソフトウェア品質・評価ソリューション「M-QuEST(R)」の提供を開始しました。
【背景】
近年、IoTやエッジAIの急速な普及により、組み込みソフトウェアは従来の制御中心の役割から、AI推論やクラウド連携を含む複雑な情報処理へと進化しています。これに伴い、ソフトウェアの規模は年々拡大し、製品によっては数億行のコードを扱うケースも出てきています。このような大規模化は、設計・実装・テスト・保守の各フェーズにおける品質管理をますます難しくしています。
さらに、アジャイル開発やDevOpsの普及により、開発サイクルの短期化が進む中、品質保証の在り方が問われています。高品質な製品を安定的に提供するためには、開発初期段階から評価活動を計画的に組み込み、開発プロセスと並走する品質保証体制の構築が不可欠です。また、個別機能の検証にとどまらず、システム全体を俯瞰し、客観的な視点から品質を担保する役割の重要性がまずます高まっています。
このような背景を受けて、NTTデータMSEは、要件定義からテストまでの工程を支援し、製品やサービスの品質を向上させる新サービス「M-QuEST(R)」(読み:エムクエスト)を提供開始しました。
【M-QuEST(R)について】
M-QuEST(R)は、以下の3つのサービスを通じて、お客様のソフトウェア品質を向上させます。
- 品質コンサルティング
ソフトウェアの大規模化・複雑化が進む中、開発プロセス全体における品質課題への対応が求められています。NTTデータMSEでは、要件定義からテストに至るまでの各工程における成果物を体系的に分析することで、品質リスクの早期発見と可視化を実現しています。特に、市場問題につながる可能性の高いリスクについては、深掘り分析を実施し、発生し得る不具合の仮説検証を通じて、問題の早期特定と対策立案を支援します。これにより、開発チームへの具体的かつ実効性のある改善策を提案し、ソフトウェアの全体的な品質向上に向けた支援を行います。(品質プロファイリング)また、分析・改善提案で留まるのではなく、品質改善に向けた改善策の実行まで支援します。(PMO支援)
さらに、製品・サービス品質の向上だけでなく、開発効率やコスト削減の観点からテストプロセスの改善も非常に重要な要素となります。NTTデータMSEでは、テストプロセス診断フレームワークを用いてテストプロセスの成熟度評価を実施し、成熟度の向上に必要な課題の明確化と対策案・実行まで支援いたします。(テストプロセス改善)
- 製品評価サービス
ISO/IEC/IEEE 29119に基づいたNTTデータMSE独自の第三者評価プロセスを採用し、お客様の製品・サービスの信頼性を向上させます。年間40万件以上の評価経験と豊富なノウハウ、ISTQB(※)認定技術者による知見を活用して、ソフトウェアの品質向上を支援します。
- 評価ソリューション
評価自動化やCI/CDパイプラインへの組み込み、AI自動化テストの実現を支援します。テスト範囲が拡大しても、評価範囲を狭めず、限られた時間とリソースの中でもカバレッジ率を向上させます。また、AIを活用することで欠陥検出に留まらず、類似問題の検出も可能にします。これにより、安全性と信頼性の担保とコスト削減の両立を支援します。
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M-QuEST(R) 概要
【今後の展望】
M-QuEST(R)は、モバイルやオートモーティブなど様々な分野での開発実績を基に、高品質なソリューションを提供していきます。お客様が求める品質の新たなスタンダードを確立することを目指し、NTTデータMSEは今後もソフトウェア品質向上のための様々な取り組みを推進してまいります。
※ISTQB(International Software Testing Qualifications Board):
ソフトウェアテストの標準的な資格を提供する国際機関であり、品質およびテスト技術の向上に尽力している企業を認定するパートナープログラムを運営。
【お問い合わせ先】
■株式会社NTTデータMSE
広報戦略部
E-mail:ml-PR@nttd-mse.com