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令和7年度「人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)」普及啓発イベント開催レポート、アーカイブ動画を公開

update:
人生会議(ACP)イベント事務局
家族を看病した大山加奈さんも人生会議の必要性を実感 「父と母はどう過ごしたかったのか、ちゃんと聞いておきたかった」



 厚生労働省は、人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)の現状や課題、重要性を国民の皆様とともに考える機会として、人生会議の普及啓発イベント(以下「人生会議啓発イベント」)を11月24日(月・休)にレクザムホール(香川県県民ホール)で開催しました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/171352/2/171352-2-49bd6cba8784899574cc4b06347ebe6d-3169x2157.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(左から、西嶋康浩 地域医療計画課長、浜野淳氏、大山加奈さん、桂福枝さん、片山陽子氏、吉澤潔氏)

 人生会議とは、もしものときのために、自らが望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームなどと繰り返し話し合い、共有する取り組みのことです。人生の最終段階における医療・ケアに関する意識調査※によると「7割以上の国民が人生会議を知らない」という状況を踏まえ、厚生労働省では人生会議について知って理解を深めていただくきっかけとなるよう普及・啓発活動を進めています。
◇厚生労働省HP「人生会議してみませんか?」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02783.html

 本年の人生会議啓発イベントは、初の試みとして舞台を地方へ移し、香川県高松市で開催しました。当日は、専門家による基調講演や香川県・高松市の人生会議についてのご講演、元バレーボール女子日本代表の大山 加奈さんをゲストにお迎えしたトークセッションを実施。また、香川県高松市出身の落語家である桂福枝さんに、人生会議にちなんだ落語を披露いただきました。香川県や高松市の住民を中心に全国各地より、約477名の方にご来場いただき、人生会議について考えていただくひと時となりました。
※人生の最終段階における医療・ケアに関する意識調査(令和4年度)


【アーカイブ動画を公開】
 当日の講演動画を厚生労働省ホームページにて公開いたしました。ぜひご覧ください。
◇厚生労働省公式チャンネル(YouTube)
https://youtube.com/playlist?list=PLMG33RKISnWhBucXXxu4cTRyCbpGDLdwW&si=kNE-UG4KLDQ-H9Fx

【講演内容レポート】
■基調講演 「自分らしく生きるための人生会議とは?」
 浜野 淳氏(筑波大学附属病院医療連携患者相談センター 部長)より、「人生会議」の概要として、終活との違いや、なぜ自分らしく生きるために人生会議が必要なのか、どのように人生会議を進めるのか等をわかりやすくご説明いただきました。
 浜野氏は「もしもの時に備えて話し合うのは、自分のためだけではなく、家族や周りの方のためにもなります。いざという時にご自身が伝えられる状況とは限らないため、家族など信頼できる人と話し合うことが重要」であることをお話しされました。


[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/171352/2/171352-2-b8be9a18b0459b6bfacbdbe4903f0b69-1400x1777.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
浜野 淳氏

■トークセッション
【第1部:香川県・高松市の人生会議】
 吉澤 潔氏(高松市医師会 副会長/高松市在宅医療介護連携推進会議 委員長)より、高松市と高松市医師会が協働で進めてきたACP推進事業の成果や地域に密着した在宅医療体制の構築についてご説明いただきました。
 高松市と高松市医師会の連携により10年間で400名弱の在宅医療コーディネーターを養成してきた実績について、吉澤氏は「私たちの目標は、市民の皆さんが“最期まで自分らしく、住み慣れた町で暮らすこと”です。これを実現するには、医師だけでなく、看護師、ケアマネジャー、薬剤師など多職種の連携が不可欠です。コーディネーターは、多職種間の連携や、ご本人・ご家族と専門家をつなぐ“ハブ(拠点)”の役割を担います。コーディネーターが高松市内に広く、バランス良く分布することで、地域全体の相談体制が強化されると考えています」と、高松市が在宅医療コーディネーター養成に力を入れる理由を解説されました。


[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/171352/2/171352-2-559433e2b558330a504f373be6237b9a-1378x1587.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
吉澤 潔氏

 
 片山 陽子氏(香川県立保健医療大学 副学長/高松市在宅医療介護連携推進会議 委員)からは、香川県の取り組みや人生会議の普及啓発活動についてご説明いただきました。片山氏は、「人生会議は、“最期まで自分らしく生きる”ための準備です。“自分にとって大切なことは何か、どう生きたいのか、それを誰と話したいか”を考えて、その人とお茶の間での会話から始めてみてください。そして、自分らしく生きるための医療やケアについて共に考え、話し合いを支援するコーディネーターが県内及び高松市内の各地にいることを知っていただくことは私たち支援者と繋がる第一歩になります。」と、参加者にまずは日常の中で人生会議を始めてみることを提言されました。


[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/171352/2/171352-2-b224a7696a9aadf84f2b220d9724f91d-1622x1870.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
片山 陽子氏


【第2部:大山 加奈さんと人生会議について考える】
 元バレーボール女子日本代表の大山 加奈さんをゲストにお迎えし、先生方を交えてトークセッションを行いました。引退後は不妊治療と向き合い、悩みや葛藤を乗り越えながら双子を出産、現在は育児に励みながら、自身の経験を伝える講演活動やスポーツ団体理事など多方面で活動中の大山さんに、過去(アスリート時代)、現在(出産・家族)、未来(自分らしい生き方)についてお話しいただきました。
 家族を看病した経験を踏まえて大山さんは「話し合う機会を作るだけでも、家族の知らなかった想いに気づいてあげることもできるし、残された人たちに後悔を背負わせなくて済むようになるかもしれない。人生会議はいつ始めてもいいとのことなので、まずは今晩から大切な人と、自分らしい生き方について話をしてほしい」と参加者へのメッセージで締めくくりました。


[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/171352/2/171352-2-8bd799afc9558eb6163fe71ec941cead-2287x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
大山 加奈さん

[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/171352/2/171352-2-c6c9e789b891cdef6e09a09e83d65206-3900x2195.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



■エンターテイメント:桂福枝さんによるオリジナル落語
 香川県高松市出身の落語家である桂福枝(かつら ふくし)さんに、人生会議にちなんだ落語を披露いただき、会場は朗らかな空気に包まれ、閉幕となりました。


[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/171352/2/171352-2-f01a13306d1ecb2f7b205275296188df-3220x2359.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
桂福枝さん


■開催概要:“自分らしく生き抜くために”「人生会議」はじめてみませんか? in 香川
・開催日時:令和7年11月24日(月・休)14:00~16:00
・開催場所:レクザムホール(香川県県民ホール)大ホール
・主催:厚生労働省
・共催:香川県、高松市  後援:香川県医師会、高松市医師会
◇イベント概要:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64301.html

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