世界のエンタメ界では、アニメ・マンガ・ゲーム・小説の実写化がかなり昔から盛んに行われていますが、ここ数年日本では特にその数が増える傾向をみせています。
例えば今後公開を予定しているものだけでも、『進撃の巨人』(映画)、『銀のスプーン』(テレビドラマ)、『デスノート』(テレビドラマ)、『俺物語!!』(映画)と話題作がずらり。
しかし、これらを原作にした作品の場合には、実写化の際に原作ファンから非難されることがしばしば。
つい6月17日には、大ヒットアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のテレビドラマ化が発表され、今まさにネット上では賛否両論入り乱れている状態です。
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そんな中、Twitter上において「#実写化して成功した作品」というハッシュタグがトレンド入りするほど注目を集め、話に花を咲かせています。
▼「#実写化して成功した作品」に投稿された作品
・るろうに剣心
・のだめカンタービレ
・ALWAYS 三丁目の夕日
・Dr.コトー診療所
・荒川アンダー ザ ブリッジ
・魔界転生
・ビー・バップ・ハイスクール
・湘南爆走族
・孤独のグルメ
・花より男子
・図書館戦争
・BALLAD 名もなき恋のうた(クレヨンしんちゃん)
・HK/変態仮面(究極!!変態仮面)
・ピンポン
・あばれはっちゃく
・ごくせん
・マイガール
・妖怪人間ベム
・LIAR GAME(ライアーゲーム)
・GANTZ
・クロサギ
・大奥
・デスノート映画版
・ハリーポッター
・トランスフォーマー
※紹介しているのは投稿されたものの一部です。
挙げられる作品名は年代はバラバラですが、それぞれの時代で大成功を収めた作品ばかり。他にも、原作はありませんがスクウェア・エニックスが協力し「ドラクエ風」として制作された『勇者ヨシヒコ』の名も多く挙げられています。
アニメ・マンガなどの実写化の場合には「失敗する」と決めてかかる人が少なからずいますが、投稿される作品名の多さを見る限りはどうもそうではなさそう。このハッシュタグを通じ「成功例は意外に多い」と見直すきっかけになっているようです。
ただ一つ気になる点もあります。成功として挙げられるものに「美少女」や「萌えキャラ」系の原作作品が1つもないこと。
こうした作品の場合、原作自体が個性的すぎたり、ファンにとってもそれぞれキャラクターに対する思い入れが強すぎるため、実写化には不向きかつ、実写化しても支持されにくいのかもしれません。
(文:栗田まり子)