このところ全国各地の自治体に立て続けに届いている爆破予告。
場所や日にちはバラバラなものの、共通するのが時間。「午後3時34分」という時間が必ず含まれており、2月に松戸市役所に届けられた爆破予告の内容と一致することから多くは模倣と考えられているが、届いた自治体などでは毎度「万が一」にそなえ対応をとっている。
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■爆破予告に共通する「3時34分」
そんな中、千葉県柏市が「千葉県警察本部が県内の保育施設への爆破予告メールを受信した」とホームページで公表した。千葉県からの連絡で分かったという。ターゲットは柏市に限らず県内にある保育施設。そして予告日時は「6月11日~13日 午後3時34分」とやはりここでも3時34分が共通。
これをうけ県内の保育施設に子供を通わせる親は怒り心頭。
編集部の電話取材に対し、親の一人は「万が一を考えると親は心配でたまらない。特に小さい子ばかりの保育施設をターゲットなんて冗談では絶対すまされない」と、犯人に対し怒りをぶつけている。また、県の対応にも不満を漏らしていた。爆破予告については緊急連絡メールで知ったと言い、「後から調べたら新聞でもほとんど扱われてないし、県のホームページでも特に紹介されてないみたいだし不安を感じる。緊急連絡メールのない施設だと今も知らない親が多いんじゃないか」と語っていた。
■爆破予告犯を「神」と呼ぶ中学生
2月の松戸市役所への爆破予告については、松戸東署に自首してきた埼玉県の当時大学生の男が逮捕されている。現在は威力業務妨害罪で公判中。新聞などの報道によると元大学生は15年6月から全国各地の自治体に爆破メールを送っていたとし、自首してきたときには「飽きたから」とその理由を語ったという。
しかし男の逮捕後も爆破予告はやむことなく、今年5月頃には再び各地に届けられている。そのうちの1つ、千葉県松戸市内の小学校を名指しした爆破予告については、愛知県の中学3年生の男子生徒が6月7日、威力業務妨害容疑で書類送検されている。男子生徒は2月の事件を模倣したとみとめ、「(元大学生は)神のようだった。いたずらを広めるのが目的だった」と語っているという。
そして今回、千葉県警察本部に届いたというメールの差出人は千葉日報の記事によると「囚人姉」。元大学生との関係は不明だが、何らかの関連を臭わせている。