おなじみのNG集は日本が始めた!?ジャッキー・チェン裏話ジャッキー・チェンが自ら体を張ったリアル・スタントから退くことを表明し、最後のアクション超大作となる映画『ライジング・ドラゴン』。4月13日(土)から角川映画配給で全国公開される。

公開目前の3月9日(土)。“ジャッキー大好き業界人”と、“ジャッキーファン”が集う、映画『ライジング・ドラゴン』大ヒット祈願キックオフ・パーティが開催された。


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ジャッキーファンで本作の日本語吹替え版にも参加している声優・堀川千華さん、ジャッキー・チェン啓蒙ユニット“スクール・オブ・ジャッキー”のゴリラさん・ポリゴン太さんという3人の司会のもと、“ジャッキー大好き業界人”として映像ディレクターの高澤泰一さん、配給会社の東宝東和で数多くのジャッキー映画の宣伝を手掛けられてきた菅野陽介さん、『るろうに剣心』ほか多くの作品のアクション監督をつとめている谷垣健治さんらが集まり、ジャッキー・チェンの様々なエピソードや裏話を披露した。

香港で本作を6回観たという高澤さんはジャッキーが最近愛用している同じ帽子をかぶって登場、菅野さんは「本作はジャッキーの原点にして頂点」と力説し、谷垣さんは会場のお客さんに対し「周りの人に“この映画は面白いよ”と伝えるのが任務ですからね~」と念押しするなどジャッキー初心者からファン歴の長い方まで老若男女問わずお客さんでいっぱいの会場は冒頭からすでに熱気ムンムン。

映画『ライジング・ドラゴン』カット

『デッドヒート』(95年)日本ロケほか、『奇蹟』『酔拳2』など数々の作品の撮影現場に居合わせ、また仕事としてジャッキー来日記者会見の映像なども撮影してきた高澤さんのトークへ。

ジャッキーが『ファースト・ミッション』(85年)PRで来日した際、高澤さんと記念撮影した2日後に、『サンダーアーム』(86年)の撮影で頭がい骨骨折という重傷を負った話に。

ファンの中で伝説となったこの大ケガは、菅野さんによると配給の東宝東和で詳細確認がとれるまでに1週間かかり、そのため日本での報道はその分遅れたとか。
さらにケガから早くも3ヶ月後には『ポリス・ストーリー』(85年)PRで再来日し、高澤さんに、帽子をとって傷跡を見せてくれたというエピソードも披露された。

その後、格闘シーンの撮影後に掃き掃除、他の役者に演技指導、カメラを覗き込んだり、照明セットを移動させているなど、撮影現場では何でもやるジャッキー・チェンのエピソードに、集まったファンも「ジャッキーはやっぱりスゴイ」と再認識した様子。

続いて、『ヤングマスター』から『ドラゴンロード』『スパルタンX』、マイケル・ホイとコンビを組んだ『キャノンボール』などの宣伝に携わってきた菅野さんが宣伝プロデューサーとなってからの初作品『プロジェクトA』でのエピソードへ。

『プロジェクトA』で大きな話題となった時計台からの落下シーンは編集段階で何度か見てスゴイと思ったと同時に、首から、肩から、脇腹からと落ち方や撮影する角度を変えたりと5回以上は撮り直しているようだと気づいたという。
使われていないカットがたくさんあるはず!と香港から膨大なフィルムを取り寄せ、このシーンを売りにしようと、TVスポットなどで映像をたくさん使ったのだそう。

また、ジャッキー映画でおなじみのエンドロールのNG集、実は日本で初めて作られたと語る菅野さん。
それを見たジャッキーが気に入って、それ以降香港でオリジナル版を作るときにも取り入れられたというエピソードには会場からも「へえ~」と驚きの声が。

さらに「東宝東和では映画PRのために毎回ジャッキーに来日の約束をしてもらい、月曜日の朝、現:テレビ東京の平日朝の番組「おはようスタジオ」(当時)の生出演から始まり、ほぼ1週間いろいろな番組に出演したり、取材を受けてもらったんです。
だからこそ、当時の子どもたちにジャッキーは親しまれたんですよね」と菅野さんが語ると、他の出演者たちが「そうしてファンになったのがわたしたちです!」と即答する場面も。

谷垣さんは、スタントマンはほぼジャッキーに影響を受けていると言い、彼らへの指導の難しさを語った。
「ブルース・リー以外の人がヌンチャクを振り回したらパクリだと言われるのといっしょで、ジャッキーアクションを他の人がやっちゃいけない。一度ジャッキーアクションを通ってそれを自分なりにどう変化させていくかが重要」。また「ジャッキーがほとんどのアクション演出をやってしまっているので、ジャッキーっぽくない演出を考えるのはとても難しいんです」とジャッキーの偉大さをにじませた。

最後には、日本最速で『ライジング・ドラゴン』本編映像の一部を紹介し、大ヒット祈願として本編でジャッキーも言った“Yes! Yes!”を会場の全員で叫ぶなど、終始大盛り上がりのイベントとなった。

キックオフ・パーティゲスト 会場の様子

公式HP:http://www.rd12.jp/pc/

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