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人気漫画家が説くSNS処世術 「不機嫌を直接伝えてくる人」には無視が一番

 SNSを利用していると、匿名であることをいいことに文句ばかり言っている人を時折見かけます。注意しようものなら途端にその矛先は自分に向けられ、無用なトラブルに巻き込まれることも。

 そんな「不機嫌を直接伝えてくる人」を、どう対処すべきか?漫画家の「ぬこー様ちゃん」さんが紹介した処世術に、共感の声が相次いでいます。

  •  ぬこー様ちゃんが投稿した漫画は全3ページ。

     「不機嫌を直接伝えてくる人」、通称「不機嫌おじ」が、ぬこー様ちゃんさんに対し、「漫画が面白くない」「不快」と不満をぶつけているもよう。

    「不機嫌おじ」が登場

     つい言い返したくなってしまいますが、ぬこー様ちゃんさんは落ち着き払い、相手の話に耳を貸そうとしません。自分のやること、すなわち漫画の執筆に集中しています。すると次第に、相手の様子に焦りが。

    ぬこー様ちゃんさんは冷静です

     ぬこー様ちゃんさんは、こうした「不機嫌おじ」の思考パターンを知っています。それは「自分の機嫌が世界にとって重要だと勘違いしている」または「思ったことを忖度せずに有名人相手にズバズバ言える自分に酔っている」のどちらか。

     続けて「いずれも中身スッカスカの人間がよくやる行動」で、「こういうやつは例外なくプライドが高い」「守るものがないからこそ、残りはもうプライドしかない」と分析。そして、漫画はこの一言で締めくくられます。

     「こういう人には無視が一番効く」

    最後のコマには怒りに震える「不機嫌おじ」が

     最後のコマには怒りに震えながら涙目になる「不機嫌おじ」の姿が。もちろんこれはぬこー様ちゃんさんの想像に過ぎませんが、十中八九こうした表情になっていることでしょう。

    ■ ひたすら「無視」がお互いのため

     今回の漫画を執筆したのは、ぬこー様ちゃんさんが以前まで務めていた、専門学校のイラスト講師時代の経験がきっかけ。自身はSNSでこうした相手とやりとりしたことはほとんどないものの、学生からの相談としてとても多かったのだそう。

     そうしてたどり着いた結論が「無視」という選択。はじめのうちこそ、おもちゃを買ってもらえなくて駄々をこねる子どものように、あの手この手で気を引こうとしてきますが、何を言われても挑発に乗ってはいけません。

     彼らはしばらくしたら離れていきますが、基本的に暇なので思いだした頃にまたやって来ます。これは相手の実生活が満たされるまで続く、とぬこー様ちゃんさんは言います。

     つまり、相手の実生活が満たされるとこうした行動を取らなくなり、そのために無視を続けて実生活を満たすためのエネルギーに使ってもらおう、というのが狙い。ひたすら無視を続けることで、実際にこうした「不機嫌おじ」からしつこく絡まれることはなくなったようです。

     また、別の漫画ではこうした行動はブロックすると活発化することがある為、「ミュートして電柱に向かって会話させておきましょう」とも。あまりにも目に余るようでしたら、そもそも視界に入れないことが最も有効でしょう。

     特に、クリエイターはこうしたただ気に入らないだけの「不機嫌おじ」の目の敵にされがち。相手にとっても、自分にとっても、とにかく一切の関わりを持ちにいかない。これが最も有効なSNS処世術と言えるでしょう。

     ぬこー様ちゃんさんは、こうした実体験を基にした漫画を、毎日X(Twitter)に投稿中。これらをまとめた書籍をAmazon kindleにて無料配信中で、間もなく新刊を公開予定とのことでした。

    <記事化協力>
    ぬこー様ちゃんさん(@nukosama

    (山口弘剛)

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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