2020年のオリンピックが近づく中、開会式の演出が話題となる機会も増えてきました。1964年の時、航空自衛隊の展示飛行チーム「ブルーインパルス」によって空に五輪のマークが描かれたことは有名です。この五輪マークの裏側を当時の編隊長と、大会組織委員会の式典担当者が語るインタビューが公開されました。
「スポーツ・フォー・エブリワン」を推進する、笹川スポーツ財団では、スポーツの価値や意義を検証し、あるべきスポーツの未来について考える機会として、日本のスポーツの歴史を築かれた方々へのインタビュー記事「スポーツ歴史の検証」を連載しています。
第72回となる今回登場するのは、1964年東京オリンピック大会組織委員会の式典部に所属し、開閉会式を担当した熊谷康さんと、航空自衛隊第2飛行隊・特別飛行研究班(当時)「ブルーインパルス」の編隊長(1番機)として、記憶に残るスモークの五輪を描いた松下治英さんです。熊谷さん、松下さんともに“絶対に失敗できない”という思いで開会式の業務に臨みました。聖火がつくタイミングとジェット機(F-86F)出発の秒単位の割り出しなど、舞台裏について話してくれています。
松下さんがブルーインパルスの編隊長に選抜された経緯や、五輪を描く際に苦労した隊形維持、スモークの調合についても語っており、注目です。
また、熊谷さんは開会式での五輪のスモークのほか、和やかな雰囲気が印象的な閉会式の裏話など、記録映画「東京オリンピック」にも関係するエピソードを語っています。
インタビューは笹川スポーツ財団公式サイトの「スポーツ歴史の検証」で見ることができます。
画像提供:笹川スポーツ財団
(咲村珠樹)